
土偶の起源の研究に不可欠な「縄文時代の創世神話」が考古学者による縄文土器の図像の分析で見えてきた!?人類を産んだのはサンショウウオとカエルだった?

世界神話学の説明が正しいなら、相当に入り組んでるから単純に現代の神話と比較できないんだけど、縄文人も旧石器時代の諸集団から引き継いだ神話を持ってたはずなんですよね。それがどんなものだったのかよく分かりませんが。
2021-05-03 05:07:25
小林青樹『倭人の祭祀考古学』を開いたら、縄文中期から後期にかけての中部高地及び岩手県の絵画土器に、「男女の創世神話」が描かれてるとの説明がありました。
2021-05-03 05:57:16
最新の土偶研究状況。全体像が良く判りました。長い間膠着しているみたいですね。 土偶の意味と機能(瀬口 眞司) …yukai.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/journal/file_8… 土偶の意味と機能(金子 昭彦) …yukai.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/journal/file_9… twitter.com/archaeo8589659…
2021-04-27 23:36:36
『考古学研究60の論点 : 考古学研究会60周年記念誌』(2014年刊行) 以下のサイトで各章が読めるとのことです。驚くのは、同一のタイトルの章が2つづつあり、別々の研究者が自身の見解をその章で述べてるので、読者は同一タイトルの2つの章を読み比べることができます kokogakukenkyukai.jp/repository.htm…
2021-04-28 03:01:41
「カエルの精霊?」縄文時代中期後葉 紀元前2500~前2000年 山梨県釈迦堂遺跡出土の絵画土器 首が無いカエル…気になる。 isc.meiji.ac.jp/~hirukawa/anth…
2021-05-03 06:21:35
縄文土器に描かれたサンショウウオについては、以前編集した記事があります。「サンショウウオ説」「スッポン説」「ヘビ説」などあるそうでして、編年の時期によって姿形が違うことも有り得るので、土器を作った人によって何の動物だったか変わるのかもしれません。 togetter.com/li/1092608
2021-05-03 09:19:14
ちくま新書『考古学講義』は「土偶は妊娠した女性で、大地の母神」といった通説を批判し、出土した土偶を集計し直すと、「妊娠した女性」にあてはまるケースばかりでは無いことや、「土偶が描かれた土器」を分析することで「不完全な下半身」に別個体の上半身(顔)が憑りついてることを明らかにしてる
2019-05-13 04:19:15
@ant_onion 胴体を表現した小さな焼き物で、握りしめて使う「護符」だと推測されてるようです。頭が接続するはずの部分には「穴」があり、「不完全でうつろな一体」に「別の一体」(初期の土偶では神秘の領域なので立体化されない)が憑りついて、はじめて「完全になる」という思想があるようでした。
2019-09-16 03:52:02
>RT 私もおおむね同じ感想なのですが、考えてみると、RX-78ガンダムも一部プラモデルの残骸が出土しただけでは、まさか合体するMSだったとは考古学者も気付かないかもしれない…と謎の感想を抱きました。(本当は、猿楽の起源的なものに関わってそうな感覚だと、感じ取った)
2019-05-12 21:26:25
@fushunia こんにちは。当時流行った玩具のパーツがバラバラに残ったのかなあなんて考えるのも面白いですよね。 猿楽の起源、これまた聞き流せない卓見で驚いてしまいました。
2019-05-12 21:56:11
@tadasy1009 初めまして。猿楽の遠いルーツに、沖縄で見られるような神に扮する祭りが関わってるという説がありまして、それと日本語には元々「お面を指す言葉」が無いという言語学に詳しい方のご指摘を参考にしますと、仮面は付け外しができるとはいえ、「顔そのもの」だと認知されてたはずなので、
2019-05-12 22:29:58
@tadasy1009 「「うつろ」で不完全な身体に、それとは別の不完全な「顔」が憑りついて、ひとつの存在になる」という考え方は、猿楽の基本の部分の考え方とそっくりだと思います。
2019-05-12 22:32:14
@fushunia なるほど、猿楽について調べてみる必要に気づかせていただき、ありがとうございます。お面を指す言葉がない、というのも初耳でした。しばらく土器ブームが続きそうです。
2019-05-12 22:42:32
@tadasy1009 「面」は顔という意味の漢字ですし、能楽師が能面を「おもて」と呼ぶのも、「おもて」は顔のことなので同じですね。「表(おもて)」という日本語は表面を指しますが、それもからだ(あたま)の前面の肉の部分が「おも」(顔)だということを意味してます。
2019-05-12 22:48:27
@fushunia 顔をいわば受肉して別の者になってしまう、という感じでしょうか。くっついたらもうそのものでしかない、というか。とても面白いです。ありがとうございます。
2019-05-12 23:00:11
@tadasy1009 集落で神祭りをする人たちが、しだいに権力者への道を歩んだのだと思いますが、神という形の無いものに扮するということは、自分のひとつひとつの動き、所作から「神の姿が生まれる」と体感的に覚えることを伴ないますので、歴史に影響を与えてる感覚がこれなんだろうと思いました。
2019-05-12 23:25:34
もしかすると、古代人には「両数信仰」みたいなのがあって、 「不完全な女」に「不完全な男」がのしかかると、「2」の両数になって完全な人間(子供)が生まれるみたいな思想があったんでしょうね。縄文土偶の最新の研究では、土偶の起源は「不完全な1体」に別の1体が憑りついてる形だったとしてる
2019-06-13 04:04:52
「土偶」は漢語では、兵馬俑のような陶俑から土で作った仏像までを指す言葉ですが、日本の考古学では、縄文時代及び弥生時代の「人形の土製品」を指す言葉として完全に定着していて、それどころか現代中国でも、「土偶」と言うと日本の縄文時代のものを指すことがあるそうです。
2021-05-01 00:45:25