森田先生から橋下氏へのロックダウン解説

森田先生、勝手にすみません。ご不快ならすぐに消します。大変興味深い内容でしたので「まとめ」させていただきました。
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森田洋之@コミュニティードクター/医療経済ジャーナリスト/「医療」から暮らしを守る医師/音楽家 @MNHR_Labo

@hashimoto_lo 昨夜のMr.サンデーでご一緒しました森田です。議論のあったロックダウンのエビデンスですが、僕も橋下さんと同じで効果は限定的もしくは不明、との立場です。番組では入り込むスキがなくて橋本さんをフォロー出来なくて申し訳ありませんでしたが、ご連絡頂ければ詳細をお伝えします。

2021-05-03 09:00:16
森田洋之@コミュニティードクター/医療経済ジャーナリスト/「医療」から暮らしを守る医師/音楽家 @MNHR_Labo

@hashimoto_lo ご多忙だと思いますのでロックダウンのエビデンスについてこちらで説明します。 事実としてロックダウンには「効果がある」というエビデンスは存在します。 ただ、「効果がない」というエビデンスも存在します。

2021-05-03 22:11:52
森田洋之@コミュニティードクター/医療経済ジャーナリスト/「医療」から暮らしを守る医師/音楽家 @MNHR_Labo

効果がある、というエビデンスとしてはEMBOpress のこちらの論文があります。 embopress.org/doi/full/10.15… iPhoneの移動データから各国国民の移動減少がどれだけ早期に実行できたか、と各国のコロナ死亡率の相関を見たものです。国民の移動減少が早かった国ほど死亡率が低いという相関が出ています。

2021-05-03 22:11:53
森田洋之@コミュニティードクター/医療経済ジャーナリスト/「医療」から暮らしを守る医師/音楽家 @MNHR_Labo

ただ、この相関には日本などのアジア諸国は乗っかっていません。日本などはあまりにも移動減少時期がおそいのに死亡率が低すぎて、「外れ値」として除外されています。 natureのscientific reportにはこんな論文があります。 nature.com/articles/s4159…

2021-05-03 22:11:53
森田洋之@コミュニティードクター/医療経済ジャーナリスト/「医療」から暮らしを守る医師/音楽家 @MNHR_Labo

こちらを要約するとこんな感じです。 ロックダウンや外出自粛はCOVID-19の感染減少に支配的な役割を果たしていない。(中略)世界中の87の地域を、線形回帰分析で3741のペアワイズ比較をしたところ、約98%の地域で"家にいること"によってCOVID-19の死亡率が低下することを説明できなかった。

2021-05-03 22:11:54
森田洋之@コミュニティードクター/医療経済ジャーナリスト/「医療」から暮らしを守る医師/音楽家 @MNHR_Labo

というわけで、ロックダウンに効果がある・ないのエビデンスはどちらの存在するわけで、 「現時点ではどちらが正しいか分からない」 が最も真摯な態度でしょう。 これは医療経済学や疫学の先生もそう言っています。

2021-05-03 22:11:55
森田洋之@コミュニティードクター/医療経済ジャーナリスト/「医療」から暮らしを守る医師/音楽家 @MNHR_Labo

コロナ禍は社会現象ですので、綺麗にデザインされたスタディーにはなりません。 気候や経済格差や人種・政策の違い、すべての交絡因子を消し去ることは不可能ですので結果に大きなブレが出るのだと思います。 ということで、

2021-05-03 22:11:55
森田洋之@コミュニティードクター/医療経済ジャーナリスト/「医療」から暮らしを守る医師/音楽家 @MNHR_Labo

岩田先生の言われるロックダウンに効果がある、というエビデンスがあるというのはそのとおりですが、 それは一つのポジションから見た一方的な見解であり科学的に公正な態度ではないと思います。 少なくとも、議論の場で相手を全否定し「論文を読んでください」などという失礼な物言いは慎むべきです

2021-05-03 22:11:56