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2011年8月6日

アニメ『アイドルマスター』第4話における「アイドルアニメ」としてのコンセプトと演出のズレ

現在放映中のアニメ『アイドルマスター』第4話「自分を変えるということ」について。 いずみの(izumino)さんによる、原作から想定されるべきコンセプトと演出のズレについての一連の感想をまとめました。 ※まとめ末尾の発言にある通り、関西での視聴なので冒頭の発言の最新話=第4話です。
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泉信行 @izumino

アイドルマスターの最新話観ましたが、鶴巻和哉絵コンテか……あくまでディレクティングの監督責任として言わせてもらうなら、アイドルアニメのコンセプトにまるで合ってない演出だと感じました。原作に思い入れは特にないけれど、原作の性質を鑑みれば視線や視点の置き方を勘違いしているのではと思う

2011-08-06 09:27:37
泉信行 @izumino

原作ゲームはプロデュースする立場、その世界にいる“アイドルファンではない”超越的な立場から「この子可愛いなあ」と眺めて満足するような視点、つまりアイドルを映す場合は「正面顔のショット」が多用されるのだが、アニメ版はななめからのOTS(肩越しショット)がほとんどで、

2011-08-06 09:33:55
泉信行 @izumino

→)その回の主役であるはずの人物の主観ショットがほぼない(例外はあるが後述)。これは演出家が「キャラクターと向き合うこと」を避けてしまっている姿勢にも感じる…。誰か特定の人物を主観化しなかった場合、けいおん的な客観視店の映像になるのだけど、

2011-08-06 09:37:00
泉信行 @izumino

→)別にけいおんのように「空間を描く」目的(コンセプト)のあるアニメでもないから、正面構図を避けてナナメ構図のレイアウトを多用する理由もないし、すでにプロデューサーという男がいるのだから、視点を限定せずにうつろわせる演出も作品コンセプトとミスマッチではないかと思う。

2011-08-06 09:41:03
泉信行 @izumino

→)男視点を主観で描こうとしなかった結果、空気系のような演出で統一してみたけど、それは後退的な選択であって正解ではないだろうという…。ちなみに今回唯一、カメラ目線、サイトラインの一致、プロデューサーと目が合う構図が三回もある例外のヒロインが貴音で、

2011-08-06 09:45:19
泉信行 @izumino

→)真意はどうであれフィルムとしては「このスタッフ、貴音が好きなんだなあ(笑)」という印象を残す演出になっていたと思う。EDも千早の回なのに、プロデューサーや春香の主観ショットと目が合うのも貴音で、四人並んでPの話を聞く序盤のシーンでも

2011-08-06 09:50:05
泉信行 @izumino

→)Pを映したカットはやっぱりナナメ構図なのだが、立ち位置的には「右端にいる貴音の主観ショット」になってしまっているとか、どんだけ貴音を描きたいんだよと(笑)。

2011-08-06 09:51:37
泉信行 @izumino

→)リアリティの根元があやふやなテレビ業界の描き方も気になりましたが、テレビカメラから見たアイドルのショットだけはサイトラインが一致しているあたりも、アイドルと真正面から向き合えない演出を象徴しているような…。そして芸能アニメとしては「その収録でアイドルが輝けたかどうか」を

2011-08-06 09:55:48
泉信行 @izumino

→)描いてほしいものなんだけど、これまた「男の視点と向き合えない」演出の結果らしく、現場のスタッフが魅了されるような描写が皆無なので後から「盛り上がったね」とディレクターに説明されても芸能ものとしての説得力がまるでなく、

2011-08-06 09:58:52
泉信行 @izumino

→)超越的な(非・芸能的なプライベートの)視点でヒロインを愛でるアニメでもなければ、客観的に芸能活動を観賞するアニメにもなっていなくて、ここまで「こういう風に撮るのが正解」とも言うべき視点が定まらないフィルムになってしまうのはコンセプトの欠如というか、詰めの甘さを感じたのでした。

2011-08-06 10:02:21
泉信行 @izumino

やっぱりアニメの面白さは演出で決まると感じたけど、一回の放送でこれだけミスマッチを指摘したくなったのはアニメ版のマリみてを思い出すなあと感じつつプリリズの安定演出を眺めて安心したり

2011-08-06 10:14:59
そうじ たかひろ @souzi_t

@izumino すいません。質問なのですが、詳しい構図などの理屈が全くかけらも分からない一般人が見ても、やはりきっちりとしたコンセプトの元練られた構図と、今回のアイマスとでは印象が異なるものなのでしょうか?

2011-08-06 10:19:37
泉信行 @izumino

.@souzi_t 本当のことはリサーチしないとわかりませんけど、「気にしない」人は多いと思います。ただその場合は「ここだけ良かった」的に評価が狭くかぎられてしまって、「より強い好印象」を残すことはできないんじゃないか…と考えるのが「演出コンセプトを詰めること」なんじゃないか、と

2011-08-06 10:28:26
泉信行 @izumino

マリみての時はキャプサイト対策(静止画だけ見れば良作画っぽく見える工夫)だと思ってましたが、アニマスもキャラ作画を良くしようという工夫かもしれないです。身体全体で芝居させてるだけマシなんですが… RT @yumi417246: 人数を多く画面に出す事が多いのが原因でしょうか…

2011-08-06 10:34:29
泉信行 @izumino

さっきまでの連投は批判的な内容だっただけに(ファンやアンチに関わらず)反響が気になってしまうチキン。あれはあれで実はコンセプチュアルな可能性もありますしね

2011-08-06 10:43:36
泉信行 @izumino

ぼくなりにコンセプトを提案してみるなら、「なるべくPは画面に出さない。Pの手が届かないところで頑張るアイドルの様子を彼女たちの主観に添わせて演出し、本人たちでどうしようもなくなった終盤のみ、ここぞと手を貸すPの主観ショットをそこだけ見せる」みたいな映像が思い浮かんだかな

2011-08-06 10:50:06
泉信行 @izumino

アニマスの演出じゃなくてシリーズ構成についてなら、まだ演歌的なドサ回りをやってる段階なわけで、花咲くいろはの序盤とも共通する「後半の盛り上げのためにストレスを与える」展開を面白く描くこと自体が困難、って問題もあるような

2011-08-06 11:03:32
泉信行 @izumino

.@irie_haruki あ、こっちは関西なので、最新話といっても実は四話の話してたんですよ(笑)。料理番組の千早回ですね

2011-08-06 11:29:02

漫画家の篠房六郎(sino6)さんのコメントなど

篠房六郎 BOOTHにて「ポーズの定理」発売中 @sino6

http://t.co/52CFDko 色々突っ込みどころにある考察だが、まず何故アニマスが正面構図じゃなくて斜めの構図を多用するかについては、単純に労力の問題でしかないと思う。

2011-08-06 16:53:36
篠房六郎 BOOTHにて「ポーズの定理」発売中 @sino6

アニマスは、とにかく多人数を画面に入れ込むのにこだわって、涙ぐましい努力をしているのが見て取れるし、多人数を入れたときに見栄えのす画を選択してるのも分かる。で、多人数を描く時に実はかなり厄介なのが正面構図。

2011-08-06 17:02:06
篠房六郎 BOOTHにて「ポーズの定理」発売中 @sino6

バストアップで動かないのなら正面構図は描くのに一番楽なんだけど、ちょっとカメラから離れて足元が見える人間が写りこんだ場合、そこにはもう描くほうにとっては超めんどくさい地獄が待ってる。画面内の全員が横方向に動いてくれるなら問題はない、が、縦方向に動いた場合、描くのが超激ムズになる。

2011-08-06 17:10:32
篠房六郎 BOOTHにて「ポーズの定理」発売中 @sino6

画面中央に消失点のある空間に、多数の人間を入れ込んで描くのがどんだけ厄介かは、絵描きでチャレンジした事のある人なら大体分かる。むしろ立体感や空間の広がりを消して見せたい時に使う構図だったりもする。アップの時は絶大なインパクトと効果があるし。

2011-08-06 17:20:24
篠房六郎 BOOTHにて「ポーズの定理」発売中 @sino6

斜めの構図でも、多人数がしっちゃかめっちゃか動いてるのは超面倒くさいし、超大変。でも正面の構図でそれをやるのは、最悪中の最悪なんで、避けるのは当然ってな話でしかないと思う。「何故学園モノの主人公は窓際後ろにばかり座っているのか」の理由は ただ、その方が描くのが圧倒的に楽だから

2011-08-06 17:33:22
泉信行 @izumino

うちは「一対一の対話シーンにおけるOTSの多用」の話をしていたので篠房先生の指摘はなんだか残念だ。むしろ多人数カットの方が一点透視構図になってたと思う>四話のナナメ構図について

2011-08-06 21:12:23
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コメント

相楽 @sagara1 2011年8月6日
篠房六郎(@sino6 )さんのコメントを追加しました。⇒togetter「アニメ『アイドルマスター』第4話における「アイドルアニメ」としてのコンセプトと演出のズレ」
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泉信行 @izumino 2011年8月6日
「背景の消失点が正面かどうか」ではなく、「人物のサイトラインとカメラが一致してるかしてないか」の方で考えてます。>ナナメ構図 だとしても「アニメーターにとっては正面顔の方が難しい」はエヴァの頃も言われてましたね。でもそこで手を抜くの…? という。
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相楽 @sagara1 2011年8月6日
いずみの(@izumino )さんと篠房六郎(@sino6 )さんの発言を更に追加しました。⇒togetter「アニメ『アイドルマスター』第4話における「アイドルアニメ」としてのコンセプトと演出のズレ」
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相楽 @sagara1 2011年8月6日
@izumino さんと@taxo876 さんの発言を追加しました。⇒togetter「アニメ『アイドルマスター』第4話における「アイドルアニメ」としてのコンセプトと演出のズレ」
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TalesofFox @TalesofFox 2011年8月7日
興味深いお話。個人的には、Pの主観視点だと「赤羽根Pに話してるはずなのに何でこっちに話してるように演出してるの?」という違和感を覚えそうな気がします。第1話のカメラマン→Pという演出がそのようなPの主観視点の否定と読み取れそうなのも含めておもしろいテーマだと思います。
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かそか @KaSoKa 2011年8月7日
アイマスはどうでも良いんだけど、この日のプリリズは今までと違う凄い良い演出がきてたから安定で済ましてしまうのは勿体無いな。
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相楽 @sagara1 2011年8月12日
「第五話も絡めた感想」として@izumino さんと@SpANK888 さんの発言を追加しました。⇒「アニメ『アイドルマスター』第4話における「アイドルアニメ」としてのコンセプトと演出のズレ」
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