オリンピック選手2人はあることを計画していた

mold‐zx @lautream

1968メキシコシティ五輪陸上男子200m決勝でアメリカ代表のトミー・スミスとジョン・カーロスは1位・3位になった。2位になったのはオーストラリアのピーター・ノーマンである。 スミスとカーロスは表彰台に2人で立てたら、あることをしようと計画していた。2人の間に立ちはだかったのがノーマンである。 pic.twitter.com/LYPnMc5DTu

拡大

拡大

拡大

mold‐zx @lautream

黒人差別反対運動が激化していた1967年（メキシコ五輪の1年前）、金メダル候補のトミー・スミスは五輪ボイコットを主張していた。「なぜ海外まで行き100%の努力をして帰ってきて黒人の権利を否定されなければならないのか？」 pic.twitter.com/9PaAJUELLW

拡大

拡大

拡大

拡大

mold‐zx @lautream

スミスはアスリートによる人権プロジェクトを立ち上げ、差別撤廃を訴え五輪ボイコットを提唱した。「ボイコットしても何も変わらないかもしれないが前進のための1歩になるかもしれない」 当時、キング牧師もボイコットを訴えていた。「ボイコットは黒人選手だけでなく白人選手からも支持を得ている」 pic.twitter.com/KhJyxXZWkE

拡大

拡大

拡大

拡大

mold‐zx @lautream

IOCのブランデージ会長は黒人選手の五輪ボイコットの動きを非難した。 一方、スミスの同僚でハーレム出身のジョン・カーロスは走ることの意義と希望を感じていた。「陸上は新しい地平に立つきっかけだった。走ることで世界が広がる」と。 pic.twitter.com/Z94kJhW3Tr

拡大

拡大

拡大

mold‐zx @lautream

ボイコットを支持していたキング牧師の暗殺後、黒人差別反対運動はさらに激化。トミー・スミスは五輪出場を決意した。 「オリンピックで勝つしかない。1位の表彰台に上り、黒人の思いを伝えるためだ」 200m決勝の表彰式の前、スミスとカーロスは一組の黒い手袋を分け合い、それぞれ片手につけた。 pic.twitter.com/BOPEsFjUBl

拡大

拡大

拡大

拡大

mold‐zx @lautream

その様子を銀メダリスト、ピーター・ノーマンはじっと見ていた。そしてノーマンは言った。 「僕は何をすればいい？（人権プロジェクトの）バッジは余ってないか？僕も君たちと立つ」 pic.twitter.com/k4ReZj9KAG

拡大

拡大

拡大

拡大

mold‐zx @lautream

スミス「私は祈っていました。星条旗を前に銃で撃たれないことを」 カーロス「私はメダルの色のことは気にしていませんでした。黒人の団結を示すために黒いグローブをはめたのです」 そして2人は拳を高々と天に突き上げた。これが黒人差別への抗議を示すブラック・パワー・サリュートである。 pic.twitter.com/ux8ukk5bxE

拡大

拡大

拡大

拡大

mold‐zx @lautream

ピーター・ノーマン「スタジアムは一瞬静かになりました。そして歓声とブーイング。あらゆる感情が湧いてきました」 pic.twitter.com/u75xOAc83d

拡大

拡大

拡大

拡大

mold‐zx @lautream

ピーター・ノーマン「それで私は『二人がやったんだ』と思ったんです。『いいぞ！』とね」 pic.twitter.com/QNFost4t8E

拡大

拡大

拡大

拡大

mold‐zx @lautream

スミスとカーロスはアメリカ組織委員会からメキシコを去るよう宣告された。国歌斉唱で拳を上げたからだ。 「スミスとカーロスはオリンピックを根底から揺るがす大変な衝撃をもたらした」 pic.twitter.com/c78hrZsHZj

拡大

拡大

拡大

拡大

mold‐zx @lautream

スミスとカーロスは禁止されていた政治的行為をしたとしてオリンピックから永久追放された。スミスは仕事にもつけず黒人の友人たちも去っていった。絶え間ない脅迫電話や非難の声に耐えきれずカーロスの妻は自殺した。 入院していたカーロスの父は言った「死ぬ前に聞きたい。なぜメキシコに行った？」 pic.twitter.com/GoqqFcHrra

拡大

mold‐zx @lautream

カーロスの父「なぜ噂に聞いたようなひどいことをやったんだ？」と。カーロスは首根っこをつかまれて殴られたような気分だった。 「人々は私にキング牧師に対するのと同じようなことを言いました。『牧師は教会にとどまって政治の世界に出てくるな。スポーツマンはスポーツの世界から出てくるな』」 pic.twitter.com/O2RNfuiY7P

拡大

拡大

拡大

mold‐zx @lautream

カーロス「でも私は人間だ。社会の中にいる」 pic.twitter.com/BcwYNipLYy

拡大

mold‐zx @lautream

銀メダルをとったオーストラリア代表ピーター・ノーマンにも、2人に同調したとして批判の声が上がった。人権バッジをつけて表彰台に立ったことが問題にされたのだ。オーストラリアでは先住民族アボリジニを隔離する政策が1970年代まで続いていた。有色人種を差別する白豪主義が根強く残っていた。 pic.twitter.com/rEzocFxpIo

拡大

拡大

拡大

拡大

mold‐zx @lautream

「黒人に加担した」とオーストラリア陸上界はノーマンを冷遇するようになった。国内最高のスプリンターでありながらもノーマンは次のミュンヘン大会の代表には選ばれなかった。オーストラリアは陸上短距離に選手を派遣しないと決めていた。 ノーマンは2006年、64才でこの世を去った。 pic.twitter.com/05d6TUG6HR

拡大

拡大

拡大

mold‐zx @lautream

忘れ去られたアスリートとして生涯、名誉が回復されることがなかったノーマン。オリンピックをともに戦ったスミスとカーロスはオーストラリアでの葬儀に駆けつけ、ノーマンの棺を担いだ。 ノーマンの言葉「アスリートは表彰台に立つために人生を懸けている。歓声と称賛を得たいからだ」 pic.twitter.com/fb4sXjPItZ

拡大

拡大

拡大

拡大

mold‐zx @lautream

ノーマン「スミスとカーロスはあの日自らその栄光を捨てた。私の銀メダルも表彰台のパフォーマンスによって価値が損なわれたと言われるが、 pic.twitter.com/nYjokYamlf

拡大

拡大

拡大

拡大

mold‐zx @lautream

むしろ彼らがとった行動の一部になれたことを誇りに思っている」 pic.twitter.com/7fe3Z5iff8

拡大

拡大

拡大

mold‐zx @lautream

2005年、アメリカのサンノゼ州立大学に、ある銅像が建てられた。表彰台の上で拳を突き上げたトミー・スミスとジョン・カーロスの銅像である。オリンピックから追放された2人の名誉は回復された。 だがあの日、ともに立ったピーター・ノーマンの姿は造られなかった。 pic.twitter.com/Ow9kiovNJc

拡大

拡大

拡大

拡大

mold‐zx @lautream

それはピーター・ノーマンのこんな願いが込められていた。 ＞ピーター・ノーマンは共に立った。どうかあなたもここに立ってほしい。 ノーマン「誰だってこの場所に立つことができる」 pic.twitter.com/kFuqzfwaUe

拡大

拡大

拡大

拡大

mold‐zx @lautream

ピーター・ノーマン「そして誰もが信じることのために立ち上がることができる」 （あなたも彼らと共に立て。共に闘え） 表彰台の2位の台はあなたたちが立つために空けられているのだろう。 ー終わりー pic.twitter.com/4Qvgd8gmpT

拡大

拡大

ボンクラ @8tUFskXylpKazsB

@lautream 私、これTVで見ていました。泣ける・・・・

mold‐zx @lautream

我々はスミス、カーロスのような被差別当事者ではないが、ピーター・ノーマンになることはできるのだ。 twitter.com/lautream/statu…

mold‐zx @lautream

「ひるおび」でも大坂なおみの反人種差別行動の関連でピーター・ノーマンが取り上げられた。 pic.twitter.com/oSuYP52Hhe

拡大

拡大