「商品にはお金を払うのが当たり前」その2

「商品にはお金を払うのが当たり前」(http://togetter.com/li/170999)の続き(?)。 鶴見六百さん(@tsurumy)と、こめさん(@I_R_8)のやりとり。
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こめ @I_R_8

@sukiyapotes ファンは本当にもっとそのジャンルの商品を欲してるんでしょうか。自覚的に特定ジャンルを応援する人なんて極一部で、例えばゲームなら、凄くゲームにハマった経験がある人でも、ほとんど人はゲーム業界が衰退したら困るというと、単に他の娯楽を見付けるだけだと思います。

2011-08-06 18:39:45
こめ @I_R_8

@tsurumy それってむしろ逆じゃないですかね。問題になるのは貧乏な学生時代に面白いと感じるけど、裕福な社会人になった頃には興味が薄れてるようなジャンルで。不思議と今の売上はトップを除きライトノベルとかの方が上ですが。娯楽に感心を向ける絶対量が、学生の方が多いからでしょか。

2011-08-06 18:43:43
Roppyaku Tsurumi @tsurumy

昨日、TL上で我孫子武丸さん @sukiyapotes と対話?されている方 @I_R_8 がいて、それを眺めていたら納得できないものを感じたので、横入りして色々と質問してみた…その方の主張を掻い摘んで云うと「つまらん本はタダにしろ」だ

2011-08-06 21:44:49
Roppyaku Tsurumi @tsurumy

「つまらん本はタダにしろ」という主張に対して、もちろん俺は反対の立場だ…というか本・ゲーム・漫画・etc、パッケージで創作物をリリースする立場の人間はほぼ反対の立場に立つだろうと思っている…のだが、 @I_R_8 氏と話していても、どうも議論が噛み合わない

2011-08-06 21:45:15
Roppyaku Tsurumi @tsurumy

で今日、別の人と喋っていたら、はからずもそれについて整理出来てしまったので、ちとまとめておく…要は @I_R_8 氏が前提としているのは、クリス・アンダーセンの謂う「フリー」なのだ…ニコ動でありpixivであり無料ゲームであり、インターネットというインフラの上に乗った創作物なのだ

2011-08-06 21:45:50
Roppyaku Tsurumi @tsurumy

「フリー」自体を否定するつもりはないが、ただ、それとは異なるエコシステムで生み出された「製作・材料コスト・流通コストがゼロでない商品」に対しても「フリー」を適用せよと主張するのは筋が違う

2011-08-06 21:46:14
Roppyaku Tsurumi @tsurumy

まあ、音楽があらかた「フリー」に飲み込まれたように、出版もいずれは「フリー」になるのかもしれないし、そうではないのかもしれない(たぶん棲み分けられるだろう)

2011-08-06 21:46:28
Roppyaku Tsurumi @tsurumy

ただ、「出版をフリーにせよ」という主張に一票を投ずるのは良いが、「現在の出版物をフリーに扱わせろ」というのは、有り体に云って*図々しい*…現時点では

2011-08-06 21:46:39
Roppyaku Tsurumi @tsurumy

無料ゲームやマジコン、YouTubeやニコ動で育った人間が増えていったら(そして一億総貧民化が進んでいったら)、全てをタダにしろ!という主張が*図々しい*とされなくなる可能性はあるのかなあ

2011-08-06 21:46:51
Roppyaku Tsurumi @tsurumy

@I_R_8 元の「ン十年前に乏しいお小遣いを~」というの例は、単に「瞬間的な価値(評価)と価格とはどうあってもバランスさせられない」という思考実験ですから、あまり囚われませぬよう

2011-08-06 21:59:40
こめ @I_R_8

@tsurumy いえ、創作物の消費に際して必ず金を払うべきか?という議論においてこの「学生は時間があるが金がない」というのは重要だと思うんですよ。

2011-08-06 22:09:50
こめ @I_R_8

@tsurumy 学生は時間はあるが金はない。だから今までも、音楽・小説・漫画・ゲーム・その他何にしても貸したり借りたりということは当たり前だったし、責められはしなかった。でもデジタル時代ではそう簡単ではないと思うんです。

2011-08-06 22:11:14
こめ @I_R_8

@tsurumy 今までは、例えば借りた小説が面白ければ、手元に置いておきたいから買う、ということがあり得た。でもデジタルなデータとして貸し借りするようになれば、その時点でもうオリジナルと同じ物が手元にある。手元に置いておきたいというのが買う動機にならない。

2011-08-06 22:13:22
Roppyaku Tsurumi @tsurumy

@I_R_8 そもそも「創作物(コピーにコストがほとんどかからない)」と「製作物(一定のコストを必要とする)」とを分けて考えないと、少なくとも私や我孫子さんの主張は理解出来ないと思いますよ? なので、「創作物の消費」という議論にはあまり意味を感じません

2011-08-06 22:15:09
こめ @I_R_8

@tsurumy 著作権や創作者の保護ということを意識的に考えてない人にしてみれば(そして多くの中高生はそうです)、貸し借りする時に取るのは「一番簡単な」手段。今の時代、音楽や映像ならデータとして渡すのが一番楽。小説はまだ実物中心ですが、それもいつデータ主流になるか分からない。

2011-08-06 22:15:11
Roppyaku Tsurumi @tsurumy

@I_R_8 著作権の保護は、いずれにせよ為されなければなりませんし、エコシステムを崩すような貸し借り(具体的にはマジコンですが)は駆逐されなければなりません…*それとは別*に、お金のない人間にも創作物を流通させたいのであれば、それに見合った製作を行えばよい、という話です

2011-08-06 22:19:02
こめ @I_R_8

@tsurumy そうなると後は倫理の問題で、違法ダウンロードやコピーを常識として育ってきた人間は、例え後からダメだと教えられても、心の一番底に忌避感が出来ることはないんじゃないか、と思うんです。そうなったら今までのように創作物に金を出させることはできない。

2011-08-06 22:19:02
こめ @I_R_8

@tsurumy いや、たぶんつるみさんや我孫子さんの主張は大筋では理解してると思います。創作者に金が入らななきゃそのジャンルは衰退して消えてしまうってことですよね。でも、消えても困らない・消えたら新しい娯楽に移るって人も多くて、そういう人はお金を払う・払わないを気にしない。

2011-08-06 22:22:14
こめ @I_R_8

以前は創作物を盾にお金を要求することが出来た。でも、これだけデータ化とコピーが容易になった時代には「これが欲しければ金を払え」というのは、不可能じゃないけど相当難しくなった。だから創作物から金を産みたければ、受け手が自主的に払いたくなるようにさせないといけない。

2011-08-06 22:26:33
こめ @I_R_8

生まれた時からパソコンがネットに繋がってるような世代の違法ダウンロードやコピーやらに関する倫理がどうなってるのか知らないけど、一度「創作物にお金を払う必要はない」という常識が出来たら、ヤバイと思う。

2011-08-06 22:28:24
こめ @I_R_8

本気で創作者の生活を守りたいなら、少なくとも「創作物に金を払うのは当然だ!」とただ言ってるだけじゃ絶対だめだと思う。

2011-08-06 22:29:44
Roppyaku Tsurumi @tsurumy

@I_R_8 そこに微妙な噛みあわなさを感じるんですが…*消えても*困らないからお金を払わないとする方々が違法行為に手を染めると、結果として業界を*消す*のですよ…それを、ビデオがラジオスターを殺したのと同じような*自然淘汰*扱いされると「それは違うだろう」と云わずにはおれない

2011-08-06 22:29:46
Roppyaku Tsurumi @tsurumy

あ、俺いまイイこと書いた! → *消えても*困らないからお金を払わないとする方々が違法行為に手を染めると、結果として業界を*消す*のですよ…それを、ビデオがラジオスターを殺したのと同じような*自然淘汰*扱いされるのは違うだろう、と

2011-08-06 22:31:06
こめ @I_R_8

@tsurumy まさに自然淘汰だと思ってます(それが実際に起こるかどうかは別にして)。俺も噛み合わない原因はそこだと思うんですが、逆になぜ、自然淘汰が起きないと思うんですか?

2011-08-06 22:32:20
Roppyaku Tsurumi @tsurumy

@I_R_8 いや、犯罪行為まじりのは「自然淘汰」とは云わんでしょwww そこに間違いを感じ取ってもらえなきゃ、公の場での議論は出来ないですよ

2011-08-06 22:35:53