とりあえず仮まとめ

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ただのおっさん。 @DIY69

今日、赤瀬川原平氏の『複々製に進路をとれ』と言う、六十年代の文章を読んだ。

2011-08-06 00:22:00
ただのおっさん。 @DIY69

結局、あの時代における『複製』と言う大革命は、作家達にあれこれ考えさせざるを得なかったんだな、と思った。中平卓馬、アラーキー、横尾忠則、なんだかみんな真面目に『ゼロックスが』とか言ってる。

2011-08-06 00:24:23
ただのおっさん。 @DIY69

赤瀬川原平は、まず『所有』を、友人に漫画を貸してもらえなかったことからインチキと感じたらしい。さらに、『土地が金銭で売買され、所有される』ことに所有のインチキを感じた、と。

2011-08-06 00:27:57
ただのおっさん。 @DIY69

赤瀬川原平は、そこから売った奴がインチキで買った奴もインチキで、、、と無限ループにはまる。しかし、 『すべてのものが、いずれかの所有物』になっていることを『どうしようもない』で済ますことが出来なかった、と。

2011-08-06 00:32:19
ただのおっさん。 @DIY69

さらに赤瀬川は、『複製は本物の代わりで、所有がなければ本物という考えもない』と言う。そして複製は、本物とその所有、両方の代わりであり、希薄化させしめるものだと語る。

2011-08-06 00:38:50
ただのおっさん。 @DIY69

複製が所有を希薄化させるのなら、複製力はタダに向かうのだ、と。しかし資本主義の中では複製力を、制御して『複製を本物に押しとどめる』仕組みがあり、その最たる例がまさに『貨幣』だ、と。複製が商品に留まる内は複製の半身に過ぎず、それを解放するなら共産主義しかない、と赤瀬川。

2011-08-06 00:47:49
ただのおっさん。 @DIY69

たがしかし、資本主義をささえているのは紛れもない『複製』された品物【大量生産】や紙幣だ。つまり、資本主義は敵対するものによって支えられている、と。だから、気を抜けば複製は所有を埋め尽くす、と赤瀬川原平は言う。これが1972.6.9に書かれている。

2011-08-06 00:51:48
ただのおっさん。 @DIY69

で、その赤瀬川原平事件を受けての横尾忠則、寺山修司、高松次郎の対談が面白い。寺山「偽札は使用に耐えなかった。だから作品で面白かった」 横尾「オリジナルを脅かすニセモノは立派なオリジナルだからいいんじゃないですか?著作権問題で色々問題を起こす人は犯罪行為の思想化だから芸術行為だ」

2011-08-06 01:00:33
ただのおっさん。 @DIY69

寺山修司「僕は偽札は使わなければ面白く無いと思う。イミテーションの思想というのは横尾ちゃんの言った犯罪性を伴うことによって表現化するものがあるんじゃないだろうか」なんて言っちゃってて、どんだけゼロックスの影響ってデカかったんだと思ってしまう。

2011-08-06 01:02:37
ただのおっさん。 @DIY69

それに対してポスターを大量に複製して販売する横尾忠則氏はいうことがまた、すごい。

2011-08-06 01:06:11
ただのおっさん。 @DIY69

横尾「1点物の油絵だったら場の一回性だからじっくりみるんだろうけど、複製されたポスターなんて別のところでお目にかかると、よく見てない。(中略)情報過多の中において、色々ごちゃごちゃになって、最終的には自分のイメージのポスターを作っているのだと思う。」

2011-08-06 01:08:32
ただのおっさん。 @DIY69

これが赤瀬川原平直筆の複製の複写。 http://twitpic.com/61ctif

2011-08-06 01:09:50
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ただのおっさん。 @DIY69

と、ここまで日本の60年代からの「複製=コピー機の浸透」に対する脅威への考察を読みふけるに、カオスラウンジを赤瀬川原平とかと比較するのは、まったくもって失礼な話だと断言したい。

2011-08-06 01:12:26
ただのおっさん。 @DIY69

仮に、赤瀬川原平のいう「所有」と「ホンモノ」と「複製」に根拠をおいて考えると、梅ラボPlayは「所有」が「複製」によって曖昧になる、と考えていると仮定される。しかし「本物」があるから「所有」があるのであり、「複製」は「所有」があるから存在する。

2011-08-06 01:14:40
ただのおっさん。 @DIY69

赤瀬川原平理論でいけば「所有をしたいがために、本物を手に入れる」わけだ。それが出来ないから「複製を本物とみなして所有の価値を希薄化」させる。つまり、「複製したものと、オリジナルとに差異はない」という前提を突きつける。

2011-08-06 01:17:19
ただのおっさん。 @DIY69

ここで、赤瀬川論でいう「本物を所有したいがための複製」ということは「n次創作」にそのまま当てはまるのではないかというのが、個人的な意見。「その世界に入りたい」「あのキャラにこんなポーズをさせたい」が始まりだったとすれば、まさにそのままではなかろうか?

2011-08-06 01:20:25
ただのおっさん。 @DIY69

そうすると、ガチの複製は「本物の価値が希薄化」されるはずなのだが、所有欲などから「n次創作」をすると、そこに「付加価値」がついてきてしまう。それは1970絵年代初頭における「純粋な複製」とは明らかに異なる「今日的な複製のあり方」である。

2011-08-06 01:23:08
ただのおっさん。 @DIY69

その「今日の複製」は「本物の価値を無化する」ことは到底できない。なぜなら「本物があり、それに改変を加えること」が本義であって、「本物やその物語、データベースが存在しない」となれば、それは成立しないし、創作の対象になりえない。

2011-08-06 01:25:48
ただのおっさん。 @DIY69

逆にカオスラウンジのしていることは何かと言えば「本物の希薄化」を行っていると観ることも出来る。かなり残虐な方法で。これは1970年代の「ゼロックスが動詞にすらなった時代」ならばありえるが、コンピュータが進んだからといって、思想がなければ本当に「毀損」か「希薄化」でしかない。

2011-08-06 01:28:27
ただのおっさん。 @DIY69

@huruhehhe 写真が出てきて、さらにそれが大量印刷される時代が訪れた時に、みんなどうしようかってなったみたいですね。。。。今僕が読んでるものにもベンヤミンが頻出します。。。。

2011-08-06 01:30:00
ただのおっさん。 @DIY69

己の欲のためだけに「複製」を用いて、改変してしまう行為は「ゼロックスが動詞になった時代」よりもさらに過激な思想がなければ作品とはならないように思う。

2011-08-06 01:31:24
ただのおっさん。 @DIY69

加えて、「複製」は「本物の価値を希薄化する」の精神に則れば、カオスラウンジのプレイは、彼らが言う所の「作家未満」≒「ホンモノ未満?」をさらに希薄化させていると考えることもできるのではないか?で、その希薄化が彼らの本懐か?そうではないはずだ。

2011-08-06 01:33:02
ただのおっさん。 @DIY69

だから「人の褌で」とか「パクったもので」とか言われても仕方ないし、それに「ごめんなさいはない」と言い切ってしまったんだから、そら無言なら叩かれても仕方ないだろう。

2011-08-06 01:35:47
ただのおっさん。 @DIY69

しかも、「自己の欲求のための複製」を行った上に「それを『商品』に変え」て「私有化を保つために資本制の単位と交換した」ことになる。昔の「所有のための複製」とは明らかに違ったコースをたどっているのではなかろうか?

2011-08-06 01:39:01
ただのおっさん。 @DIY69

しかも、赤瀬川原平が作った偽札は「資本制は複製によってのみ支えられているじゃないか。」という攻撃で、犯罪を思想化していて芸術行為だと言われた。「あれで捕まらなかったら意味が無いよね」と周りに言われた。犯罪ではあったが、主張はあったのだ。

2011-08-06 01:40:46