建築の自律性・他律性

律 関係あるかないか微妙な所も入れてます。
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高橋堅/Ken Takahashi @ken691101

最近思うのは、建築の自律性と他律性の相克について。自律性は構成的なもので、他律性とは周辺環境や文脈に寄り添うものであるという捉え方が一般的かもしれない。しかし一見自律性を持つものが同時に合目的的(他律的)なものであるように事物を整えることが設計という行為であるような気もしている。

2011-08-06 03:04:25
高橋堅/Ken Takahashi @ken691101

ということで結局、自律的=構成的なアイディアを敷地や条件に当てはめては、そこにストレスがあるかどうかを確かめるという肉体労働に従事することになるわけですね。トライアンドエラーで自分の判断に全てを懸けるという方法論以上に効率的、というか納得のいく方法ってあるのかな...orz

2011-08-06 03:18:54
Hiroshi Kohno | 河野 裕 @hkohno_abbr

寄り掛かるべき根拠の見当たらないコンテクストだって多いわけで。自律性の探究の側からなにかを持ち込まなきゃ「関係性」も始まらない場合が殆ど。

2011-08-06 03:20:27
Hiroshi Kohno | 河野 裕 @hkohno_abbr

自分も基本、構成論ベース(なんせ東工大だし)。意味論・記号論があまり得意でないといったのはそのため。ただ、構成といっても古典形式で(この場合モダニズム含む)の現代版つくることには興味がない。秩序の概念も変わっているはず。

2011-08-06 03:33:33
高橋堅/Ken Takahashi @ken691101

自律性を持ち込むと顕在化する、不可視の要素は確かにありますね。それを炙り出す一見有効な手法もあるかもしれません。しかしル・コルビュジエでさえ、アンソロポモロフィックに反応してしまったように、我々は時代精神や迷信的なところから逃れられない存在であることも自覚する必要があるようです。

2011-08-06 03:35:11
高橋堅/Ken Takahashi @ken691101

ロザリンド・クラウスも指摘していたような気もするが、近代以降尤も我々を規定している概念はグリッド及びそこから派生するパースペクティブ。deconstructionやfolding、morphing等のアイディアはそこからの逃走線として理解しています。あまりうまくいかなかったけど。

2011-08-06 03:45:13
Jun Hashimoto @has20090827

合目的的と言ってしまうと、その先、きつくない? 結局、自律性の中に回収している感じで・・・ RT @ken691101 ・・合目的的(他律的)なものであるように事物を整える・・

2011-08-06 15:15:27
竹内昌義 @tkchmsysh

自律性と他律性について全く同意。RT @has20090827: RT “@ken691101: 最近思うのは、建築の自律性と他律性の相克について。一見自律性を持つものが同時に合目的的(他律的)なものであるように事物を整えることが設計という行為であるような気もしている。

2011-08-06 09:39:25
竹内昌義 @tkchmsysh

ただ、自律的な問題にばかり拘泥している建築がとても多いように思う。RT @has20090827: RT “@ken691101:

2011-08-06 09:40:37
竹内昌義 @tkchmsysh

そこで問題なのは、自律性を明確にするために、抽象化が進むと、他律的なことを排除せざるを得なくなり、排他的になっていってしまうという傾向があること。RT @has20090827: RT “@ken691101:

2011-08-06 09:43:11
堀井義博 @yoshihirohorii

@ken691101 君が俺とまったく同じことを考えてるのでワロタw こないだ東海大の年間作品集のための対談をやったのだけど、建築とは何ですか?と聞かれて、ほぼ同じことを喋ったよw。 @tkchmsysh @has20090827

2011-08-06 10:04:59
堀井義博 @yoshihirohorii

@tkchmsysh 高橋君が言ってるのは、それで他律性が排除されて行くような流れは、設計の現場で残らないというか、それが残るようだとたんに自律性のためのモニュメントになってしまって建築設計にならない、っていう話なんだと思います。 @has20090827 @ken691101

2011-08-06 10:06:33
高橋堅/Ken Takahashi @ken691101

自律的なモニュメンタリズムとしての建築はどこか痛々しいが、環境に寄りそうだけの建築は無邪気に過ぎる。逐語訳的な説明を用いず、それでいて物理的且つ抽象的な環境を透明性を担保したままに表現することを目指したい。つまりあらゆるものを呑み込みながらも自律的に意味を紡ぎ出して行く空間。

2011-08-06 12:57:15
Hiroshi Kohno | 河野 裕 @hkohno_abbr

自律性/他律性の話は自分も15年以上前からずっと言ってる事なので、まー改めて言うまでもないとも思うのだが、他律性や外在因の扱い方がより複雑化・高等化してるのに伴って、強いて言わなきゃならない場面が増えてる、ということかな。

2011-08-06 14:20:09
Hiroshi Kohno | 河野 裕 @hkohno_abbr

エリア・ゼンゲリスのユニットでは、Primary Discource / Secondery Discource という言い方してました。

2011-08-06 14:24:55
Hiroshi Kohno | 河野 裕 @hkohno_abbr

あ、それと「自律性の探究の側からなにかを持ち込まなきゃ」と書いたけど、自分の場合、何か頭のなかで先行する形態や形式のイメージあるいは物語があってそこからスタートする、ということはまずない。最初はあくまで敷地の条件とかプログラムとか非常にプラクティカルな面の分析からスタートするね。

2011-08-06 14:37:30
Hiroshi Kohno | 河野 裕 @hkohno_abbr

「自律的に意味を紡ぎだすような」というのは、良いですね。あと、カタリストとしての建築の自律的役割についてかな。ちゃんと考えなきゃなのは。コンテクストに従属するんでも突出し過ぎるんでもなく、周囲の何かをも変えてゆけるような(どんな小さいことでもいいが)。

2011-08-06 15:07:55
Hiroshi Kohno | 河野 裕 @hkohno_abbr

スペルミスでした。Discourse です。もちろん。http://t.co/qOipaey

2011-08-06 17:10:54
Takehisa @surftake

@ken691101 空間作りも大変ですね。自立的に意味を紡ぎ出すファクターとは何になるんでしょ。スカルプチャー+環境が建築と思っていたあさはかな時もあるのですが、最近は間に問う人間、ヒトの価値観による空間の流動的な意味を考えたりしてます。

2011-08-06 17:00:17
高橋堅/Ken Takahashi @ken691101

@surftake http://ow.ly/5WI1i こちらで良いでしょうか?^^ まあちょっと難しいです。

2011-08-06 21:21:28
堀井義博 @yoshihirohorii

これは怖いなぁ。しかも実によく出来てる。 → 世にも奇妙な物語 「23分間の奇跡」 - FC2動画 http://t.co/iFdR4Pl

2011-08-06 15:25:26
堀井義博 @yoshihirohorii

@tezzo_n 普段からよく言ってる「ことば(このドラマだと平等とか自由とか平和とか)が指し示す具体的な対象なんか存在しない」という事実を見せてつけてくれるね。そうじゃなくて、逆に、言葉の意味は、それを語る特定の立場や眼差しから、特定の内容や方向に紐付けされる。

2011-08-06 16:03:07
堀井義博 @yoshihirohorii

@tezzo_n これは俺のオリジナルではなくあくまでジジェクの孫引きだけど、たとえば、共産主義的な自由だとか、共産主義的な平等というものを同定することもまったく可能だ、っていうヤツ。

2011-08-06 16:08:07
堀井義博 @yoshihirohorii

@tezzo_n だから俺は建築家のコトバや説明は読まないし聞かなくなった。彼ら(もちろん自分を含む)が自作を説明するコトバの意味は、むしろ全く逆に、彼らの(もちろん自分を含む)設計する建物や空間によって、コトバの本来の意味が説明されるから。

2011-08-06 16:11:54