冒険企画局・近藤功司先生による秘匿ハンドアウト(秘匿HO)を専用ルールがないTRPGへ導入する際の注意点

冒険企画局・近藤功司先生による秘匿ハンドアウトのTRPG講座
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近藤功司 @kondoukoushi

たぶん、秘匿ハンドアウトをオリジナル(シナリオ専用ハウス)ルールで付けたTRPGのリプレイは、公式ではぼくが一番最初にマスターしてると思うんだけど、これはもう歴史なので自信がない。システムはなんと、、、日本語版D&Dだった。 twitter.com/kazufumi_kinjy…

2021-05-15 08:08:13
近藤功司 @kondoukoushi

間違ってたらごめんね。

2021-05-15 08:08:13
近藤功司 @kondoukoushi

その頃は、もう初期のTRPGという遊びに限界が見えて、これをどんどん発展させていくんだろうなというムードがあった。そこで、思い切って、伝統ある「ダンジョンズアンドドラゴンズ」に秘匿ハンドアウトを付け足して公式に掲載した。

2021-05-15 08:08:13
近藤功司 @kondoukoushi

「なんか、近藤らしい面白いアイデアでD&Dの記事を書いてよ」と依頼してきた、我がライバルである、あっちの編集長には感謝しかない。良き友人でもあったけど。

2021-05-15 08:08:14
近藤功司 @kondoukoushi

D&D公式に冒険企画局が記事を書いたのは、そのときぐらいじゃないかなと思うので、個人的には力が入った。

2021-05-15 08:08:14
近藤功司 @kondoukoushi

実の所、自分はトラベラーでは秘匿ハンドアウトを駆使したマスタリングを得意としていたので(これも自分のオリジナル)、プレイに不安や違和感はなかったけど、さすがにD&Dではどうなるだろうという、期待感はあった。

2021-05-15 08:08:14
近藤功司 @kondoukoushi

今だったら、たとえば、ぼくがFEARさんの雑誌に書きに行って、FEARさんの定番TRPGに、なにか足りないものを付け足してプレイしたりしたら、似たような雰囲気が漂うだろう。

2021-05-15 08:08:15
近藤功司 @kondoukoushi

こういう試みを通じて、伝統あるゲームの側の人が、自分の伝統に気付けたり、新しいアイデアにチャームされた人が新しいシステムの開発にトライできたりする。どっちもいいことだと思う。

2021-05-15 08:08:15
近藤功司 @kondoukoushi

秘匿ハンドアウトがないゲームでは、それがないことによる良さもあったりするので、伝統は伝統として大事にするというのもいいし、革新的なアイデアだと思えば、積極的に取り込むのもありだけど、もう一回苦しむのも、まあ、お疲れ様なところもあるけど、楽しみのうちではある

2021-05-15 08:08:15
近藤功司 @kondoukoushi

そういう変則ルールの導入には、けっこう難しい問題も孕むので、CoCのデザイナーだって、試してあえて省いた可能性だってあるのだ。引くことだって、デザインだからね

2021-05-15 08:08:15
近藤功司 @kondoukoushi

個人的にはロードス島戦記の最後のところとかが、初期のD&Dで再現できるのかしらなどといつも思っていたのだけど、いろんな人がそれぞれ、そんなような思いを抱きながらプレイを続けているんじゃないだろうか。

2021-05-15 08:08:16
近藤功司 @kondoukoushi

ときにマスターやプレイヤーとして、ときにデザイナーとして、あるいはシナリオライターとして、そんな違和感を遠い山として、いつもそこへ向かって冒険の旅をつづけている。いつか登る高みを夢見て。みんなそうだと思う。

2021-05-15 08:08:16
近藤功司 @kondoukoushi

というわけで、これを読んでいる人が、いつかどこかの山に登ったら、手紙をください。きっと、素晴らしい眺めだと思うよ。

2021-05-15 08:08:16
近藤功司 @kondoukoushi

CoCのようなクラシックなTRPGでは、秘匿ハンドアウトのようなルールは、元々なかった。 そういうTRPGに、秘匿ハンドアウトを入れる工夫は楽しいが、プレイの難易度も上がる。 今日はお休みなので、自分なりに注意点をつぶやいておこうかと思う。

2021-05-15 22:50:34
近藤功司 @kondoukoushi

特にマスターが上手いわけでもないので、このツイートでは、ぼくの限られた経験の範囲内で、初心者の方などに参考になるかなと思うことを連投してみるね。

2021-05-15 22:50:35

秘匿ハンドアウトを専用ルールがないTRPGで遊ぶ際の注意点①

近藤功司 @kondoukoushi

1.本来、プレイヤーの設定や行動の自由は「プレイヤーの資源」である。それを制限することでより面白くなるのだとプレイ前に合意しておくことが必要。

2021-05-15 22:50:36
近藤功司 @kondoukoushi

プレイヤーはTRPGに自由を求めていることが多い。ハンドアウトはそれを制限する形にはなるので、そこに合意は必要だと思う。面白くなるのだという期待感を準備しよう。そんな制限がなくても面白いゲームはいくらでもあるので、それなりに謙虚に。

2021-05-15 22:50:36

秘匿ハンドアウトを専用ルールがないTRPGで遊ぶ際の注意点②

近藤功司 @kondoukoushi

2.(ハンドアウトは)演劇で言えば台本にあたる部分なので、役者さんが「やりたがらない場合がある」ことに対応する

2021-05-15 22:50:37
近藤功司 @kondoukoushi

映画の出演を依頼するとき、役者さんが脚本をみて、自分のイメージに合わないと断ることがある。それと同じようにハンドアウトの内容によっては、プレイヤーはゲームをプレイしたくないと思うかもしれない。

2021-05-15 22:50:38
近藤功司 @kondoukoushi

それに気付けるのが、プレイが始まってからという場合もありえる。シナリオは、中止や変更も含めて、いくぶん周到に準備する必要がある。

2021-05-15 22:50:38
近藤功司 @kondoukoushi

カジュアルにプレイする場合、シナリオは、集まるメンバーに合わせて作られたり選ばれたりすることが多い。これをぼくらは「あてがき」といっていたが、そういう場合は、用意されたハンドアウトがそのメンバーひとりひとりの趣味にぴったりなので、非常にうまくいくことが期待できる。

2021-05-15 22:50:39
近藤功司 @kondoukoushi

だが、誰が来るか分からないテーブルでは、そうはいかない。いくつかのハンドアウトを用意しておいて、プレイ前にKP/GMが選ぶとか、より無難な内容に切り替えるとか、そういう工夫がいるかもしれない(義務ではないが)

2021-05-15 22:50:40
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