- nekolovercat
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フレプリ秋映画観ました。なかなかに大切なことを扱っています。声なき人びとが告発したとき、私たちはどうしたら良いのだろうか。そんなかなーりアクチュアルな問題関心に通底する厳しい問いを扱っているという印象。
2021-05-19 22:28:58トイ魔人の振る舞いは秩序を乱すもの。おもちゃたちは捨てられたがそれはそれで充実した生活を送っているじゃないか、なのに、なぜ今更混ぜ返すのか、という反応もありうる。しかし、こうした「寝た子を起こすな」という態度では不味いでしょうね。
2021-05-19 22:28:59寝た子を起こすな理論は声なき人びとがなんとかして得た声を再び無化するものになってしまう。 ラブさんはその告発を正面から受け止めて、うさぴょんに謝りたいと行動するが、そうするしかないんでしょうね。「おもちゃを大切にする子もいる」という説得は〈この私〉を癒すものではない。
2021-05-19 22:28:59締めくくりもオーソドックスだが理想的。断絶が告発によって顕在化したが、「私たちはおもちゃを大切にする」という被告発者たちの集合的表現で埋められ、新たな連帯へ、という流れ。「中にはこついう子もいる」というレベルではなく、集団的表現だったのが意味がある。
2021-05-19 22:29:00ここまでの感想は割とはっきりした具体的な事例を念頭に記述しているが、まぁ、それはあえて明示しません。やっかいなのが絡みそうだし。非常にポリティカルな解釈が可能な作品でした。
2021-05-19 22:29:00演出的にはうさぴょんに謝るシーンで変身が解けたのが良かったですね。うさぴょんを捨てたのが桃園ラブならば、キュアピーチではなく桃園ラブが謝らなければならないという理屈。直前の「あなたは今キュアピーチなのよ」というみきたんのセリフが伏線になっている。芸が細かい。
2021-05-19 22:29:01フレプリ秋映画はあまり話題にならないけど、まぁ分からんでもないかなぁ。やや緊張感に欠けるという側面はあるし、トイストーリーなどおもちゃモチーフでの既視感もあるし。でも捨てられたおもちゃたちの怨嗟の声は様々なものを連想させる大事なものだと思いますね。
2021-05-19 22:49:10