手相に「仏眼」は2000年過ぎごろまでなかった!

手相にあれば霊感があると言われている「仏眼」。 最近では仏眼は親指の第一関節に目のような島(アイランド)があれば、霊感が強いとされています じつは1981年ころには仏眼は「仏眼紋」と呼ばれ、場所はなんと小指の付け根であり全く意味が違ったのです!
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萩原八雲 @yakumokun

『神相全篇』を口語訳なさっている方のはてなブログを見つけました。ご興味がある方は是非ご覧ください^_^ やはり西洋手相術と成立が違いますね。 また成立が春秋戦国時代とありますので、BC770〜221年とのこと。 isegohan.hatenablog.com/entry/2014/04/…

2020-03-24 02:45:34
萩原八雲 @yakumokun

『神相全篇』の成立が春秋戦国時代とありますので、BC770〜221年とのこと。 俄かに信じられませんね。 過去の中国王朝時代によくおこなわれた、より中国のものの方が古いよー伝統あるよー、という権威づけをよくするからです。 まあその上で成立をそうだと仮定しても 仏教はBC450年頃インドで釈尊 pic.twitter.com/dsKwZEuj2t

2020-03-24 02:45:40
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萩原八雲 @yakumokun

によって開かれました。 そして中国には伝説上の伝来をたどってもAC 1世紀に伝来したとのこと。 紀元前3世紀までに成立した神相全篇が仮に正書だとするなら、中国に1世紀に伝わった仏の教えが親指に宿るのでしょうか? そもそも話としてありえないということになります。 pic.twitter.com/7JuvgbdcDF

2020-03-24 02:45:42
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萩原八雲 @yakumokun

また仏教には悟りを開いた証があります。 三十二相八十種好とは、釈迦の姿の32の特徴を言語によって数え上げたもの。三十二相を詳述したものが八十種好相であり、 見てすぐに分かる三十二相と、微細な特徴である八十種好を併せたもの。仏の外形的な特徴とともに、宗教的な理想を示しています。 pic.twitter.com/wEvoOfnyZz

2020-03-24 02:55:28
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萩原八雲 @yakumokun

そこにも手のひらに仏眼があるだとかはありません。 何度も言いますが、仏教はまじないや巫蠱を心の妨げや障害になるとして行うことを禁じていますから、 仏教側が占いに妥協することはありません。だから親指のしわに仏の相のような仏眼などあろうはずもありません。

2020-03-24 02:58:34
萩原八雲 @yakumokun

偽書でなくともその成立時期に疑わしさをのこしてしまいます。 神相全篇にある天紋、地紋、人紋の 三才も 孟子の教えの中で登場する『公孫丑章句上』の中の一節「天時不如地利。地利不如人和」に由来する教えからだとするならば 孟子(紀元前372- 289年)です。 そんな早く採用されるか?

2020-03-24 03:08:26
萩原八雲 @yakumokun

疑問の多く残るとところです。 さて易の観点から成立している神相全編の影響を受けた中国式の観相法がいかに日本に伝わってきたかは いくら先生のアメブロに詳しくありましたので貼らせていただきます。 gamp.ameblo.jp/nigaoe-uranai/…

2020-03-24 03:56:46
萩原八雲 @yakumokun

もっちい先生のHP(motty56.com/nanbokusouhou) より拝借。 南北相伝には何が書いてあるか?

2020-03-24 04:07:18
萩原八雲 @yakumokun

手相に関して 「南北の手相術では、それを「天紋」「人紋」「地紋」とよび、それぞれ「目上の存在」「その人自身」「家のこと」を示しているとされています。 (中略)指の形や爪の様子などについてもいろいろな説明がなされていますが、今日の手相のような細かい線の説明はあまりなされていない、」 pic.twitter.com/TuqPUfTuAV

2020-03-24 04:07:22
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萩原八雲 @yakumokun

水野南北は人相に着眼点をおいていますから、人相については非常に詳しい記述と挿絵はありますが、手相はさほど細かくは書いていません。 故にどこにも仏眼は見当たりません。

2020-03-24 04:09:48
萩原八雲 @yakumokun

さてここまでくると、いつ頃誰が『仏眼』を言い出したのか気になって仕方ないのですが、 僕はあくまでも西洋占星術と西洋手相術、そしてタロットを主にしていますから、専門外なのです。 どなたかお調べくださる方やご存知の方はいらっしゃいませんか? よろしくお願いします

2020-03-24 04:17:08
萩原八雲 @yakumokun

現在分かる範囲で1番古い記述。 八木喜三郎氏『手相入門』1981年 ここでは「指の関節のスジが二本になっているのは、小指の付け根を仏眼紋といって博愛主義をかたちどっているのです」 仏眼紋は親指ではなく、小指と言ってますね。 books.google.co.jp/books?id=FBHPV… pic.twitter.com/WjxJ2dTiUy

2020-03-24 04:46:38
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萩原八雲 @yakumokun

同じく同著にて、八木喜三郎氏は 現在は「仏眼紋」とされている親指の第一関節をイラスト と番号付きで『仏心紋』と記載。 「また仏心紋④を持っていますので、直感的な鋭さも育っていくといえます。そのため、大きくなるにつれて、より高い次元の世界を求めるようになるかもしれません」 pic.twitter.com/8scqlPLnP2

2020-03-24 04:59:24
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萩原八雲 @yakumokun

つまり元々は ❗️仏眼紋は小指で博愛主義 ⭐️今は仏眼紋とされている親指の第一関節の二本の半月状の紋(相)は『仏心紋』と呼ばれていた。また「鋭い直感」と「より高い次元の世界を求める」紋であり、先祖や霊感とは直接的に関わっていない。 となりました。 books.google.co.jp/books?id=FBHPV…

2020-03-24 04:59:24
萩原八雲 @yakumokun

つまり1981年より後のどこかで 親指の第一関節の「仏心紋」(直感と高次元を求める)が 小指の付け根(第3関節)の二本のシワの「仏眼紋」(博愛主義)とすり替わり、 親指の第一関節が[仏眼紋]になり、名前から仏様や先祖が連想されてまた元の意味の直感や高次元から[霊感]があるになったか?

2020-03-24 05:05:50
萩原八雲 @yakumokun

とりあえず下記URLから読めるので皆さん是非ご覧ください。 books.google.co.jp/books?id=FBHPV…

2020-03-24 05:07:47
萩原八雲 @yakumokun

今だと考えられませんが、 赤ちゃんや子供の顔写真と手のしゃしがそのまま載っているのも時代ですね。 いまは指紋認証とかある時代ですから、スキャンすれば悪用できてしまいます。 だから現在手相で実際の写真が載っている本はほぼありません。大体はイラスト のみだと思います。

2020-03-24 05:10:23
萩原八雲 @yakumokun

にしけい先生のブログより拝借。 nishikei.jp/uranai-books/1… 左手のみの写真だそうです。 pic.twitter.com/rDvtx9p6pL

2020-03-24 05:29:01
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