整備兵氏(seibihei)のシャルンホルストについてのお話プラスアルファ

仮作成。 多分このへんからの続き。 「備兵氏による「プロイセンの将校、シャルンホルストについて」http://togetter.com/li/169678 「『偶然』の扱い方」においては、プロイセン系の軍人においては非主流だったんだろうか。
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名無し整備兵 @seibihei

「ドイツ人らしからぬ柔軟性でプロイセンを大国にした」のがハノーバー人で貴族出身ではないシャルンホルストと、デンマークの下級貴族出身のモルトケだった。いずれもプロイセンでは非主流派である。こういう非主流派が枢要な地位につけたのは面白い。

2011-08-08 00:12:02
名無し整備兵 @seibihei

逆にシュリーフェンも、その先代のヴァルダーゼーも、代々のプロイセン軍人の家系であり、自らの軍人としての力量に絶対の自信を持っていた。自信たっぷりに物事を言い切る人の方が、軍人として受けがいいのは時代を問わない。

2011-08-08 00:19:52
名無し整備兵 @seibihei

「非典型的軍人」がキーになって軍事組織と兵術に変化をもたらしたのが、保守的といわれるプロイセンの面白いところ。もっというなら、少なくともモルトケの場合は、彼が枢要な地位についたのは偶然に過ぎない。というか参謀本部が「枢要な組織」になるなどとは誰も思っていなかった

2011-08-08 00:33:49
名無し整備兵 @seibihei

シャルンホルストの場合は、すでに軍事著作もあり、国王の信頼もあったため、枢要な地位についたのは不思議ではなかった。ただ、本人の性格からか、周囲の反対を押し切って改革を押し通すようなことはしていない。「できるだけ騒ぎ立てることなく」自然に改革を進めるよう努力していた

2011-08-08 00:39:26
名無し整備兵 @seibihei

シャルンホルストは彼をプロイセン軍に推挙したブラウンシュヴァイク公の老獪な戦術を称賛している。ただし、その後に「公に責任を帰すべき個人的虚偽についての自分の嫌悪」を語るのを、クラウゼヴィッツは聞き逃してはいない

2011-08-08 00:42:31
名無し整備兵 @seibihei

このように、彼は正面からの衝突をできる限り回避する、diplomaticな人物だった。その訥々とした話し方やパッとしない風貌から、「非実際的な学究」と思われていた。しかし、その中身には鋭い洞察と強い感情が潜んでいた。こうした人物の発掘に成功したプロイセンは幸運だった

2011-08-08 00:47:19