国際犯罪学会の、可視化シンポは、なかなか興味深い。わざわざ来た甲斐があった。
2011-08-07 18:35:45日本の取調べ、というものが、気づいたら、2、3周、周回遅れになってしまっていた、ということを感じる。かなり深刻な事態。
2011-08-07 18:41:35刑事手続をゲーム視して、起訴、有罪が勝ち、そうならないのが負け、という感覚で、勝つためには手段を選ばない、という検事が、特に若手で増えていると思う。法曹としての自覚、自制に期待できなくなっている実態は、確実にあると思う。
2011-08-07 18:47:26取調べに、心理学などの科学性を取り入れず、人間関係とか信頼関係とか、陳腐なことにしか目を向けずにいるうちに、劣化が進んだという側面もあるだろう。
2011-08-07 18:54:40供述調書の、言ってもいないのに調書になってしまう、という危険性に目を向けず、それに乗っかることでの有罪判決の出しやすさ、に裁判所、検察庁が、安易に寄りかかって来たことが、最大の問題だろうな。
2011-08-07 19:02:54自白調書があると、裁判所が、ああ、こいつはやってるんだな、捜査では割れたのに、悪い弁護士でもついて、嘘ついて公判で逃げてるんだな、と見てくれる、というのが捜査官の感覚。実際、そういう裁判官は多かった。今でも、高裁あたりでは根強いと思う。
2011-08-07 19:07:31取調官の資質も、徐々に落ちて来ているのも事実。説得力とか、相手の心理を巧みに読み取る能力とか、全然ないのに取調べをやって、自白取ろうとすれば、怒鳴ったり脅したり利益で釣ったり、ということしかできなくなる。
2011-08-07 19:21:37取調官の資質、能力に過度に依存するのではなく、制度として、適正な取調べに基づく適正な自白を生み出すようにしないと。そこが、あまりにもお座なりにされすぎて来た。
2011-08-07 19:24:02いままで、取調べのスキルをきちんと身につける、といったことを、やってこなかっただけに、今後が大変だろうと思う。そういう能力がない、あるいは乏しい者は、取調べから排除する仕組みも必要だろう。検事なら、捜査はやらせないのか、ということにもなる。
2011-08-07 19:33:51ブル教授によると、日本は、まだマシなほうで、希望が持てるそうだ。(笑)
2011-08-07 19:39:19自分が検事になったころは、検事に人気がなく、検事任官者には、エリート意識とは距離を置いた人も少なくなかった。最近の若手検事を見ていると、自分は選ばれたんだ、といった不遜なエリート意識を過剰に持った者が増えて来ているようで、気にはなっている。
2011-08-07 19:43:23しがない弁護士になって、日の当たらないところを、とぼとぼと歩いていると、日の当たるところを歩いている人の、影の部分が見えてくることもある。
2011-08-07 19:46:44長時間調べて、疲弊させる、というのは、伝統的な、取調べのテクニックだな。
2011-08-07 19:49:51被疑者が言ったままの調書を、言いなり調書、と言って、取調官に能力がない現れ、と見る風潮も根強い。そういう歪みが、歪みと考えられてないんだよな。
2011-08-07 19:53:38自白の動機には様々なものがあるが、真実の自白が出てくるような動機付け、環境づくりが、とても重要。自白させるのがうまい取調官は、その辺の潮目の見方、みたいなところが巧み。
2011-08-07 20:02:11ただ、実際は、そういうことができる取調官は少なく、そういう動機があった、環境が存在した、という、外見確保に汲々としがち。そういう建前論が、信頼関係論で丸められているのではないかな。
2011-08-07 20:06:52会場に、wifiがなく、ドコモのガラケーで辛うじてつないでいたら、バッテリーが切れた。
2011-08-07 20:43:19