-
GjX0Xz3zYjhkvrd
- 6433
- 22
- 0
- 0

映画などをジェンダー視点で語ると「なんでもジェンダーに結び付けるな」と怒る人がいるらしいけど、逆にジェンダーが一切関係ない作品ってあるの? たいていの作品はジェンダーと無縁ではないし、だから批評するうえでも定番の論点になると思うのだけど…
2021-03-18 20:00:02
その気になれば『PUI PUI モルカー』だってジェンダー視点で考察できるでしょうし…。そういう視点で『PUI PUI モルカー』の感想記事を書こうかな…。 ちなみに私はそんなにアニメシリーズを観ていないけど、『PUI PUI モルカー』は2021年ダントツで面白い。一過性のネタでなく、普通に良質だと思う。
2021-03-18 20:08:22
ジェンダー視点で「プイプイモルカー」を語る。車が嫌いな私がモルカーを好きになれる理由。モルモット化はジェンダー最先端なんです(断言) 『PUI PUI モルカー』感想 → cinemandrake.com/puipui-molcar
2021-04-06 07:05:00いきなりの個人的な話からしちゃいますが、私は「車」がそんなに好きじゃない、というか嫌いです。運転免許を持っているし、移動に使うこともありますが、心の本音としては苦手なのです。運転が得意ではないとかではなく、その存在として。
その理由は、車は往々にして「男らしさ」の象徴になることが多いからです。
私は子どもの頃から「男っぽい」もの、「女っぽい」ものという、露骨に固定的なジェンダーのイメージが強いものに対して内心では避けたい気持ちがありました。今では私はノンバイナリーを自認しており、その背景にあった謎の嫌悪感の正体もストンと腑に落ちるものがあるのですが、とにかくずっとそういう気持ちを抱えており、今もそうなのです。
リンク
そんな中、車というものは単に乗り物というだけではない、男らしさを示すアイテムとして社会も企業も利用してきた歴史があります。今の日本では女性も車を当然のように運転できますが、今なお車は男が運転するもので、女は運転が苦手…という偏見が蔓延っています。車を買うということ自体も、男が家庭を持つということと同義のように扱われ、車内の空間は家父長制と無縁でもないと思います。なぜ昨今大問題になっている煽り運転をするのは男性ばかりなのか、それは車が自分の男らしさを体現する剣であり、もっと言えばペニスだからです。他者に自分の男らしさ(車)を見せつけたい…そんな自己顕示欲がときに愚かな危険運転を引き起こします。
それは幼少時から教育されます。車のオモチャを与えられるのはもっぱら男の子。幼い脳の中に「車=男のモノだ」という先入観がしっかり熟成されてしまう…。
こんなふうにモノにジェンダーを背負わせることは世の中では車に限らずあちこちでいとも簡単に行われています。
とにかくこれが私が車を嫌いな理由です。
面白いのは第10話で、1匹(1台?)のモルカーがヒーローに憧れて、内心では「バット・モービル」のようないかにもカッコいい、つまり男的なデザインの車を妄想するも、オタクな運転手によって可愛い女の子キャラがプリントされた「痛車」に変えられてしまうというエピソード。
このストーリーは、車に与えられるジェンダー観、もとい「消費」という側面をあえて風刺しており、とてもメタ的なくすぐりのある仕掛けだと思います。痛車にされて車自体が恥ずかしい思いをするなんて視点はなかなかないです。最終的にはそのモルカーは、見た目のデザインではない、ヒーローとして行動することが大事だという着地で終わっており、自立の芽生えになっています。

writer & activist。映画の感想をしゃべったり。詳しい感想はサイト(cinemandrake.com)で。映画好きなら誰でもフォロー歓迎。 #映画好きと繋がりたい / 🏳️🌈🏳️⚧️ #アセクシュアル #アロマンティック #ノンバイナリー + AセクAロマ部(acearobu.com)

『PUI PUI モルカー』感想(ネタバレ)…ジェンダー視点で「プイプイモルカー」を語る cinemandrake.com/puipui-molcar モルカーをそう見るか!ってのも新たな気づきだった
2021-04-12 06:16:06
機会損失が積み重なり、客の不信感が臨界を超えた証拠が「完結してから読みます」なのよね これは漫画業界が今までやってきたことの積み重ねで、 漫画家側の責任なのに、 客に買ってくれないと打ち切られる、とか言うの 自分たちの行いを無視して客に責任を押し付ける最低の行為だと思う
2021-05-23 09:20:13以下、ジェンダーやポリティカルコネクトについて

「アメリカのアニメはポリコレのせいで過激なことができない」などと言う人はこれを観て。性教育をお下品アニメで学べる時代。みんな思春期になれば恥と不安と戦う。私たちは性に支配されるのではなく、対話して反抗もできる。大変だけど… 『ビッグマウス』感想 ↓ cinemandrake.com/big-mouth
2021-04-22 07:05:00
性自認を否定し、生物学的な性こそがすべてだという主張が今日もSNSで蔓延する中、Aジェンダーの存在を示すことはとても大切だと思います。
2021-05-20 20:18:22
5月19日は「Aジェンダー プライドデー(#AgenderPrideDay)」でした。日本ではLGBTQ界隈でも話題は少ないですが、Aジェンダー(アジェンダー/エイジェンダー)は性別概念がない・頼らない人のこと。ジェンダーの枠なんて気にせずに自分の道を進んでいいのです。 pic.twitter.com/Y4tErb3cJA
2021-05-20 20:00:02

これは人種やジェンダーにおける差別問題と同じで、搾取の構造があるということ。スケールがさらに巨大だけど。 私たちは「人間」であるというだけで「特権」を持っている。 レジ袋程度の特権くらい、手放していきたい。
2020-07-03 20:18:41
レジ袋有料化の件でもそうですが、環境問題対策では「なぜ自分ばかり…」と負担への不公平に不満がでるのはよくあるクレームです。その気持ちもわかる。でも一番不公平を受けているのは「地球環境」であり、それが地球環境問題を考える大前提の認識なんですよね。その意識を共有できるかが大事。
2020-07-03 20:10:38
ジェンダーやセクシュアリティを扱うメディアなら、やっぱり「いかなるSOGI、人種、民族に対しての差別も許さず、支持しません」という運営方針を明記してくれないと安心できませんね(もちろんどのメディアもそういう立場であるべきなのですが)。議論が~とか、中立が~とか、逃げ姿勢しないように。
2020-08-20 20:40:05
ということで、私のブログにもそんな運営方針の文章を追記しました。私のブログなんてただの弱小ブログだけど、それでもそれで安心する人がひとりでもいるなら意味があると思います。これが「正義ぶっている」ではなくで「当たり前」になる社会になるといいなと願って。 cinemandrake.com/about
2020-08-20 21:39:51
『2分の1の魔法』はレズビアンの脇役キャラの登場がよくクローズアップされるけど、少年成長物語に「男子を献身的に支える女子」を登場させなかったことは大きな一歩だったと思います。だからこそ兄弟の物語に集中できており、こういうジェンダー視点での思い切った取捨選択がピクサーらしいですね。
2020-08-26 18:23:52
男の子の成長に「献身的な女子」はいらないんだ!と高らかに証明する物語でした。 #2分の1の魔法 #映画好きな人と繋がりたい ⇒ 『2分の1の魔法 Onward』感想(ネタバレ)…ピクサーは家族の描き方を前進させる cinemandrake.com/onward
2020-08-22 07:01:34
男のナルシシズムに同情しすぎでは?という視点からわりと批判的に書いていますが、捨て犬みたいな綾野剛はいいなとは思います。映画界に身を置く一部の人(とくに男性)がヤクザ社会にシンパシーを抱くのは危ういのでは?という話も。 『ヤクザと家族 The Family』感想 ↓ cinemandrake.com/yakuzatokazoku
2021-05-18 07:05:00
#国際女性デー にぴったりな映像作品を観よう④ 性欲は男性だけのものではありません。女性もあれこれいろいろします。女性の性は男を満足させるためにあるなんて思わないで。 『ストレンジ・フィーリング アリスのエッチな青春白書』感想 → cinemandrake.com/yes-god-yes
2021-03-08 16:00:01
#国際女性デー にぴったりな映像作品を観よう① 私も権力や男社会に対して“わきまえない”感想を今後も書いていこう。私たちにはRBGという強い味方がついている。 『RBG 最強の85才』感想 → cinemandrake.com/rbg
2021-03-08 07:05:00
『STAND BY ME ドラえもん2』は毎度映画館で流れる予告でじゅうぶんお腹いっぱいな感じがして…。ドラえもんはひとりの人間を女性と結婚させて幸せにする(男の主観)よりも、もっとやるべきことがあると思うのです。ただでさえこんな世の中なのだし…。空想科学はこういうご時世にこそ大事なはず。
2020-11-16 13:11:52