前回のエントリー「いつのまにか建築学科の偏差値が工学部最低になってることについて」は、この業界にいる人間としてかなりの危機を覚えながら書きました。結果、いろんな方の反響をいただき、また、みなさんそこまで建築学科の人気が凋落していることの認識がない事も分かりました
2009-10-06 20:06:14確かに。仕事としての魅力はオイラが学生の頃から大分凋落してたけど(卒業後10年で意匠設計やってるのは1割前後、設備・電気・構造まで含めても3割行かない)、受験生にまで及んでいたとは認識がなかったね。RT @archikata
2009-10-06 20:09:26そこで、まず日ごろ問題と考えていることを提起して、話題を共有してみようと考えました。今回も明るい話ではありませんが、建設業界の構造的な問題をまずは共有して色々話をしてみたいので、表現的な問題はあるにしろ投下していきたいと思います。
2009-10-06 20:10:40参考までに前回のエントリーはこちら「いつのまにか建築学科の偏差値が工学部最低になってることについて」http://bit.ly/YX5R6
2009-10-06 20:11:05先日、この記事を読んだ。RT俺はブラック企業にいる。そう、ではどうするのか?http://d.hatena.ne.jp/repon/20090925/p1
2009-10-06 20:13:51まぁ、IT系はブラックが多いことで有名ですが、建築業界ってそういう話やまほどあるのになー、とは思っていた。でも、そういう人ってかなりの確率で行方不明になってるんだよね、30代も半ばになってくると。なので手元に情報が入るうちにエントリーしていようと思ったのがきっかけです。
2009-10-06 20:15:58建設系のブラック情報ってあんまりwebで見たことない。それは、あまりに長いこと広範囲にわたってブラック設計事務所が存在しすぎて、当たり前な感覚になっている為に、世の中に情報が出てこないからじゃないかと思う。
2009-10-06 20:17:02建設業界なんて、「勤務環境に関していえば」業界全体がブラックみたいなものだと思っています。とりわけ酷いのは、個人(の名を冠した)設計事務所で、これは本当に酷いところがある。
2009-10-06 20:18:461、安藤忠雄建築研究所など、建築家が設立している、いわゆるアトリエ事務所 2、個人住宅の設計を中心とした、いわゆるBtoCの設計事務所 3、1でも2でもない設計事務所(けれど一番多く存在する)
2009-10-06 20:19:401の事務所の存在意義は、明確だ。建築家は彼のブランドを最大限生かして、これは建築家を師と仰ぎ、望んで師事したい人間が集まっていけばいい話だ。これは労働条件としては最低なんだけど、存在意義は否定できない。
2009-10-06 20:20:57なぜなら、独立したとき、安藤忠雄の事務所だったり、伊東豊雄の事務所の出身だって、プロフィールに書ければ、それなりにアピールできるはずだから。(まぁ、前回のエントリーで書いたとおり、アトリエもかなりな確率で詰むけど)
2009-10-06 20:21:152、個人住宅の設計を中心とした、いわゆるBtoCの設計事務所。この存在意義は、小さな仕事でも、いや小さな仕事だからこそ、誠実でお客さんの為にプラスになれる存在として、お客さんに限りなく近い立場で設計する事務所だと思ってもらえればいい。
2009-10-06 20:22:28全てではないにしろ、不動産会社じゃなくて、直接住む人を喜ばせたいと思っている、良心的な設計者も日本にはまだまだ多いはずだ。
2009-10-06 20:23:00問題はブラックの温床となっている3の事務所だ。デザインの良し悪しも分からないお客さんをつかまえて、ゴミみたいなデザインを押し付けてる。
2009-10-06 20:24:02デザインはどこかの建築家の焼きなおし、所長は人当たりはいいがドキュメントに出来るような論理的な説明は出来ない、所員に適切な利益を配分しないで、労働契約さえ結ばないで薄給で働かせている。
2009-10-06 20:24:08そんな事務所が、現実に結構存在している。コンサルタントとして設計事務所をいくつも選定してるけど、コイツらハッキリいって世の中に何にも貢献していない。と思っている。
2009-10-06 20:24:52BtoBの個人事務所の唯一の価値は、デザインとしてブランド力があること。要は、そいつの名前に対して、見知らぬお客さんが金を払う気になるかどうかだ。
2009-10-06 20:25:43でも、世の中の多くの個人設計事務所はそうじゃない。お前の名前なんか聞いたことないよってやつが、建築家気取りでくだらない模型作ったり、勝てる見込みのないコンペに応募したり、節税対策で高級車乗り回してる。これは、相当おかしい。何回考えても存在意義が分からない。
2009-10-06 20:33:27@archikata 中堅ゼネコン→アトリエ事務所(限りなく3)→中堅組織事務所→アトリエ事務所番頭(住宅作家だから限りなく2に近い1かな?)→大手組織事務所、と華麗なる転職を遂げまくったオイラが何か言うべきだろうか?
2009-10-06 20:41:413の実態はよく分かるな。入社早々担当した某地方公共団体の庁舎のコンペに入選してしまったら、所長舞い上がってしまって二次審査で滑りまくったな。オイラが喋るべきだったとたまに思い出す。
2009-10-06 20:44:41引用:「ブラック企業の大きな問題は二つあって、学歴とか職歴とかの問題でブラック企業しか行くところが無くなってしまった、そういう社会的環境があるという点と、ブラック企業に入ってしまうとスキルが全くたまらないという点。だから一旦ブラック企業に入ると、蟻地獄にはまったアリのように抜け出
2009-10-06 20:44:533の事務所からうまく抜け出すポイントは、それなりの大学の建築学科出たアタマがあれば、数年で所長のレベルに追いつくから、そこまで達したらとっとと逃げること。オイラの場合は、逃げたくなった時に中国進出が失敗し、所長がオイラを手放してくれたのが運が良かった。
2009-10-06 20:47:18