「テスラコイルと馬の骨」第一章 消えた総帥 第四話

第四話
0
お富士 @fujishiro1127

「…?」動揺している僕にかまわず、マスターは、そうか、知らないよねえ…などとぶつぶつ呟いている。たまりかねた僕は、恐る恐る声をかけた。「あの…どういうことですか?総帥がどこにいるかって…。」すると、つぶやきが止まり、彼はゆっくりと僕の方を見た。 To Be Continued…

2011-08-07 01:39:54
お富士 @fujishiro1127

僕が何か言うたびに、黙っているマスターの表情はどんどん険しくなる。「ち、違うんですか…あ、今日はお休みとか…?ご自宅で…えええ…。」思いつくままにしゃべり続けたが、マスターは結局何も言わず、一つため息をついて、僕から顔を離した。「…やっぱり知らないよね。知らないんだよね…。」

2011-08-07 01:35:33
お富士 @fujishiro1127

次の瞬間、マスターはぐっと僕に顔を寄せてきた。「…じゃあ、その総帥は、今、どこにいると思う?」「え…ど、どこって…。」僕は、突然のことに驚いて言葉に詰まってしまった。「えっと…け、研究所のどこか…総帥室とか、研究部署のどこか…え…それとも…外部で仕事…?え…?」

2011-08-07 01:32:40
お富士 @fujishiro1127

。「バンド活動を経て、ミュージシャンとして幾度もの紆余曲折を経てこのUNIONを設立し、未来型音楽という新しいジャンルでビジネスを行っている人物…ですよね?」最後はなぜか逆に問うようになってしまったが、マスターはにっこり笑った。「うん。まあそう。それで合ってるけどさ。」

2011-08-07 01:28:26
お富士 @fujishiro1127

総帥とは、CHAOS UNIONの創設者で、現在もトップに君臨する人物、平沢進のことだ。「そう。総帥がどういう人なのかも?」マスターに問われ、僕は知っていることを話した

2011-08-07 01:26:54
お富士 @fujishiro1127

先ほどとはがらりと空気が変わった。マスターの纏う雰囲気もだ。「まず確認しておくけど、君さ。総帥のことは大体わかってる?」口調こそ穏やかだが、真剣なまなざしで、マスター秋山は言った。「総帥…ええ…おそらくは…。」僕も、居住まいを正して静かに答えた。

2011-08-07 01:20:01
お富士 @fujishiro1127

「テスラコイルと馬の骨」第一章 消えた総帥 第四話

2011-08-07 01:15:59