考察ドラゴンクエスト12シナリオ②

ぺり @Buts_Kirisaki

確かに選ばれたキャラクターの生き方を変えるものであったのは、間違いありませんが、選択肢の『シナリオ』は変化したでしょうか？ これはゲーム的に言うと、キャラだけ挿げ替えただけで、分岐した物語が展開しているわけではないのです。

ぺり @Buts_Kirisaki

これは当然、RPGを楽しむプレイヤーには肌感覚でわかっているものですが、こういう『分岐してそうで実は分岐していないシナリオ』というのは結構あります。 本当にドラクエⅤのあの場面でシナリオ分岐させるとしたら、およそ2倍の手間がかかっているはずだからです。

ぺり @Buts_Kirisaki

これはゲームを作る側のひとでなくともわかると思います。 全く違うマップ、イベント、キャラクター、バトルを用意するとなると、ゲームをもう一本作り直してしまうくらいの手間暇がかかります。

ぺり @Buts_Kirisaki

もちろんマップは据え置きで、イベントやキャラにまつわる物語だけ変えてという、ちょっと省エネして分岐感を出すことは出来ます。手間暇もそんなにかけずに済むかもしれません。

ぺり @Buts_Kirisaki

でもちょっと待ってください。 その程度の変化で、わざわざ堀井さんが「生き方を選ぶ」と言うでしょうか。 生き方を選ぶというのは、つまり、生き方が変わる可能性があることを示唆しています。

ぺり @Buts_Kirisaki

『生き方が変わる』とはどういうことことか。 それは、ゲームにおいて、シナリオが変わる、キャラとの関係性が変わる、マップもバトルもイベントも、フラグのすべてが変わる。可能性ということです。

ぺり @Buts_Kirisaki

『生き方が変わる』で思いつくのはタクティクスものでも表現される、陣営変化です。これはまた後日考察していきたいと思いますが、キャラクターの立場や身分が変わる事例です。 ある日、しがない農耕民族だった平民が一晩で、絢爛豪華な王族に成り代わっていた。くらいの劇的ビフォーアフターです。

ぺり @Buts_Kirisaki

それくらいの大掛かりなギミックを用意している。 と、自信を持って比喩るからには、確かに「選ばれた運命」が選択によってキャラの運命を左右することになると、解釈することに何ら意義はありません。 筆者はそうとしか見えなくなっています。 ではもう一つの気になる単語「炎」は何を意味するのか。

ぺり @Buts_Kirisaki

そもそも「炎」には、気体の燃焼によって生ずる、あの火の先という意味があります。 炎を想像するときに一番先立つイメージとしては、燃え盛っている火の絵ですよね。 ただしこの炎、「ほのお」ではなく「ほむら」と読み替えると、違った意味になります。

ぺり @Buts_Kirisaki

比喩的に、恨み、怒り、嫉妬などで心中が燃えること、と定義されています。 確かに、怒りのイメージに炎はぴたりとはまり、恨みがましく思っているキャラの背景には炎がよく似合います。 嫉妬の炎で身を焦がすなんて表現もあるくらいに、炎が纏うのは負の感情であることが違和感なく示されています。

ぺり @Buts_Kirisaki

では「炎」と「ダークな雰囲気」が示すものとしては、やはり、負の感情や激情に近い表現がしっくりきます。 怒りや恨みなどのエネルギーの奔流が、炎とあらわされているのだとすると、シナリオはダークかつ、ハードな展開となることが予想されます。

ぺり @Buts_Kirisaki

その感情の矛先が誰に向けられているのか。 『生き方を変えるほどの激しい感情がゲームの構造をも変化させる』 サブタイトルにある、 「選ばれし運命の炎」はそんな、壮大なギミックを仕込んでありますよ、というメッセージであるのかもしれません。 全く新しいドラクエ体験となることを予感させます。

ぺり @Buts_Kirisaki

さてここまで考察してきましたが、サブタイトルにある通り、激しい感情の矛先を向ける者がいるのかもしれない。反対に矛先を向けられる者も。 ここからはさらに予想の域が深くなります。 どういう者が、どういう経緯で、シナリオに影響を及ぼすのか。 それを次回は考えたいな、と言った所でお時間です

ぺり @Buts_Kirisaki

何だかみんなが薄らぼんやりと「たぶんこういうことなんじゃないかなあ」って感じていることを嚙み砕いてまとめているだけになっている気もしますが、もうちょっと続けます。では次回。