樋口健二さん：　“原発は、なぜ危険か ―写真家が追った現場38年”

ala @w_ala

ワシントンポストにて4月10日に掲載された、『闇に消される原発被曝者（ http://j.mp/qQjMHS ）』などで知られる樋口健二さんの写真：　New respect for no-nukes messenger　http://j.mp/qQjMHS　#genpatsu

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（　8月6日開催、詩人会議“平和のつどい”での、フォトジャーナリスト・樋口健二さんの講演をTw　）

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樋口健二さん「いいですね、皆さんは、先程から皆さんの詩をお伺いしていましたが、嘆き・哀しみをときにユーモアも交えて表現される。　私などは、要領わるく不器用で、だからこそ、この分野で頭の悪い私は一人残ったんでしょうね」

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樋口健二さん「私の、『闇に消される原発被曝者（ http://j.mp/qQjMHS ）』という本は、三一書房から1981年に出ましたが労働争議などで重版できなかったところを、御茶の水書房から2003年復刊、そして八月書館からこの7月に再復刊しました」

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樋口健二さん「今回こういう事故があり、いくつかの本の筆入れに苦しみつつ、老体に鞭を打ち、全国を講演に飛びまわらせていただいています。皆さんと、こうしてお目にかかれるのもそのおかげです。本来3時間でも4時間でも、お話したりないところですが今日は1時間ということで駆け足でお話します」

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樋口健二さん「日本のエネルギー産業をみるとき、電力会社と思われるでしょうが、牛耳っているのは財界・財閥です。歴史を遡れば石炭火力の時代、、明治維新後、三井しかり住友しかり炭鉱を持ち、製鉄を行い財閥形成が進みました。そしてやれ日清戦争だ、日露戦争だと突き進んでいったわけです」

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樋口健二さん「あのとき負けていれば、ともすると良かったのかもしれません」

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樋口健二さん「これは個人的な感情ですが、私はいまでも日の丸を見ただけで嫌です。私は長野出身ですが、日の丸を振って兵隊さんを送ったんですね、そして白木の箱で帰ってこられた、箱の中は小石ひとつです。オリンピックを見るのも大嫌い、グローバルといいながら民族意識をここぞとばかりに煽る…」

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樋口健二さん「少し脱線しました、石油の時代に入り高度経済成長を迎え、1960年にはGNPが、ぐっとのしあがりました。その一方で四日市では公害が進行していきました、富は大阪・名古屋へ、そして地方には残されたものは…」

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樋口健二さん「私は三菱といった会社がこれを教訓にしていたら、今日この事態、こんなことはおこらなかったと思っています。利潤追求で人を踏み潰してきて、ついこの間まで気付かなかった、いや、まだ気付いていないのかっ」、ｗ

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樋口健二さん「だってそうでしょう、日立・三菱はまだ一緒になってまでも原発売ろうとしている（注：講演当時、日立と三菱重工業の合併話が報じられていた）、社会的責任、最低だよね。東電もです、この事態、まず社員が収束にあたり、それでもどうにもならない助けてくれと作業員を募るべきなんです」

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樋口健二さん「話が飛んでしまったけれど、石炭→　石油→　原子力・ウラン→、そしてプルサーマル、MOX燃料の時代だなんて言ってるんだね、東電福島の3号機はプルサーマルです、温度が下がりにくいという扱いにくさばかりか、一旦体内に入ると排出されにくい、発癌性が高い」

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樋口健二さん「3月15日、私は広瀬隆さんと話ましたよ、“樋口さん、ぶっとぶね”、私は“ぶっとぶなんてもんじゃない、おちてくぞ（メルトスルー）”と言いました」

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樋口健二さん「アメリカって国は、この間、金儲けしか追いかけてこなかった、二大原子力産業はGE、ウェスティンハウス、それぞれモルガン、ロックフェラー財閥であり、そして日本で言えば、三井、三菱・三菱重工と、原子力産業を推し進めてきた」

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樋口健二さん「正力松太郎をご覧なさい、A級戦犯にまでなったのに、アメリカと手を結び、アメリカの意で動くことで公職復帰できたわけでしょう。原発で金を得、総理になった輩もいる」

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樋口健二さん「“安全だ、クリーンだ、平和利用だ”と、圧倒的なキャンペーンで国民を騙してきたわけでしょう、それは自民党の時代だけれども、民主党で変わるわけもない、民主党は自民党崩れに社会党崩れがいるところ、よくなるわけがない」

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樋口健二さん「原発1基6000億、金儲けになるんですね、“原発なければ停電だ”と脅しまでかけてくる。電気なんて腐るほどある、先日名古屋大の准教授もテレビで解説されてましたよ、腹くくっていらっしゃいますね（注：名古屋大学大学院環境学研究科の高野雅夫准教授と思われる）」

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樋口健二さん「みんなうそだった、地震があって原発あるの日本だけです。アメリカには104基原発がありますが、地震のある西海岸の場所にはない（地震の懸念のない場所に設置）、そしてほとんどが東海岸に立地しています。　どうしてこんなことに？狂っちゃったんだろうね、軍国教育と同じだと思う」

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樋口健二さん「私なんて、過激写真家・反国家写真家として、キャノンサロン、ニコンサロン、富士サロン、ペンタックス、オリンパス、ミノルタ…どこの写真ギャラリーでも展示させてくれませんでしたよ、いまは一転しましたけどね」

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樋口健二さん「今じゃ、若狭だけで14基の原発が立ち並んでしまった、密集している、福島どころの騒ぎじゃないですよ…、東京に原発つくればよかったんだよね、そしたら54基なんて、こんなにたくさんできなかったかもしれない、1基でもうたくさんとなったかもしれない」

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樋口健二さん「原発には元請けがいます、しかし元請けには連合があって“原発やってもいいが、我々の労働者には直接労働はさせない”となってるわけです、財閥系では住友だけですね、本体を造ってないの、東海村JCO事故があったからだよね」

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樋口健二さん「下請けを“協力企業”だなんて言いますけどね、絶対に言ってはいけないですよ、皆さん。協力じゃない、協力させられている、“協力”という名の実態は、労働者潰しです。そしてそれは、原発から元請け、孫請け、ひ孫請け、更にそれを受ける人出し業と、何階層にもなっているのです」

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樋口健二さん「ここまで原発が54基となるのに、40年です。20年かかっても原発を失くしていかないと、と思います。私も、生きている間、とことん言っていくつもりです」