ロバート・ブライ『アイアン・ジョンの魂』読書メモ集

ロバート・ブライ『アイアン・ジョンの魂』(野中ともよ訳、集英社、1996)の読書メモをまとめました。
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荒木優太 @arishima_takeo

「女というのは、たとえ、最もすぐれた意図を持っている女性でも、女手ひとつでひとり息子を育てると、その少年のはどこか男らしさが欠けてくる。つまり「男の顔」を持てなくなるのである」(ブライ『アイアン・ジョン』29)。ほう。

2021-05-30 17:27:23
荒木優太 @arishima_takeo

「エレベーターでそっと放屁する者には、神聖さはないのだ」(ブライ『アイアン・ジョン』)。大胆にすると神聖なんだろうか。

2021-06-01 18:54:22
荒木優太 @arishima_takeo

「自然界では、陽と陰がすべからく交じり合っている」(ブライ『アイアン・ジョン』237)。呉智英に怒られるやつじゃん。

2021-06-02 16:02:18
荒木優太 @arishima_takeo

ロバート・ブライ『アイアン・ジョンの魂』読了。80~90年代の神話形成的男性運動を代表する一書。父権が弱くなってしまったがために息子と母の結びつきが断たれず、通過儀礼やメンターとしての「ワイルド・マン」が機能不全を起こす。グリム童話『鉄のハンス』に男の生き方の範を求める。

2021-06-02 19:22:30
荒木優太 @arishima_takeo

神話を取り戻す、というスローガンはいいのだが(いやマジでいいと思っているわけでもないが)、なぜアメリカでグリム童話? ギリシャ神話じゃダメなの? とか思いながら読んだ。女性を攻撃するつもりはないと序で明言しているが、まあ、フェミニストならばバックラッシュと捉えるだろう。

2021-06-02 19:24:18
荒木優太 @arishima_takeo

現代日本でいうところの、弱者男性論みたいなもんだな。ナヨナヨがいかんというのはまだ前時代を感じさせるが。

2021-06-02 19:25:59
荒木優太 @arishima_takeo

それにしても、人間って本当同じことを繰り返すといか、フェミニズムが人気でも、男が男がみたいな議論が向こうを張って、両者バチバチやりつつ適当に時が流れたら適当な論客が「もうフェミニズムの歴史的使命は終わった」とか言い出して、お仕舞いかと思ったら、またフェミニズムの時代が召喚されて。

2021-06-02 19:32:19
荒木優太 @arishima_takeo

100年後でも同じことやってるんじゃねーかって気がする(100年後に人類が存続しているかどうかの方は不明)。

2021-06-02 19:33:19
荒木優太 @arishima_takeo

ところで、訳者の野中ともよさんは、ニュースキャスターをやってたらしいのだが、有名な方なのかね(不勉強で失礼)。キャリア的になんでこの人がこの本訳そうと思ったんだろ、とか不思議な感じがした。

2021-06-02 19:36:02
荒木優太 @arishima_takeo

「パリの本屋でちらりと見かけた」らしいが(そこパリなんかい!)。

2021-06-02 19:38:12