ウッドショックでどうなる日本経済
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伸びてます再生回数。気付いてほしい日本の危機。→ウッドショックでどうなる日本経済#1/輸入材枯渇の原因は東京オリンピックの年に起きたアレにあった youtu.be/boubDZTqyPg @YouTubeより
2021-06-06 08:35:05ウッドショックは米国需要の増大と中国の買い占め、海上輸送コンテナ不足が主な要因ですが、そもそもカナダ木材の65% は元々米国に輸出され10%がカナダ国内消費、日本向けは6%でしかない。つまり日本はお得意さんではありますが大口顧客ではないのです。しかもJグレードと高品質のものを要求する↓
2021-06-06 16:31:47一方、米国市場では、見えない構造木材ならば2ndグレードという節や曲がりや傷のあるものでOKなんです。だから、米中ともにたくさん買ってくれて売りやすい相手。逆に日本は上客だけどウルサい相手。 つまり、日本の木材買い付けは、魚市場でいえばトロの特上だけ買いたいという顧客なんですね。
2021-06-06 16:36:22だから、市場高騰でもJグレード要求なら、さらに高価格で買い付けないと日本向けに木材がまわってこない。この際2ndグレードでかまわない、という指示が出ないと買い付けにも入れないということになります。 消費者にもその点を知らせないと、木は来ない。ホームセンターでもJグレード入れてるから。 pic.twitter.com/ja9CaNqwIY
2021-06-06 16:47:15ウッドショックの現状をどうにかするならば、 1.商社の買い付け価格を上げる。 2.顧客側では品質要求を下げる。 3.入手までの3ヶ月の市場変動を呑み込む。 4.米国割り当て分から再入手する。 緊急対策は、 木造工務店への緊急融資と一般消費者への事態の周知のために国土交通大臣からの会見。
2021-06-06 16:52:08そもそも木材も自然の産物だから、すべてが理想的な無節の材木に育つわけではありません。かつて日本の林業は「無節の四方柾」を目指して枝打ちをしたり間伐したり、丁寧に育ててきたから「木を観る文化」も育ったのです。が!そのキズモノ嫌いを支えてこれたのは生産者から消費者までの繋がりでした。
2021-06-06 16:56:51林業全体でみれば、無節の材木に成れなかった2級の材までが多様な用途で無事に売れることで全体で採算が成り立っていくのです。 現在の木材輸入でも日本がカナダに対し、Jグレードを要求し選べるのは、米国が下位グレードの木材を大量に購入してくれているから、カナダの林業は成り立つのです。。
2021-06-06 17:01:03今回の瞬間の木材高騰で、安易に国産材回帰を願っても、それが最高級の無節の柾目思考であるのなら、おそらく日本の林業は再生しないというか、誰も参入できない。産直がカッコイイといっても野菜のように翌年収穫できるわけではない。50年後には日本の林業を輸出産業にまで育てる覚悟が必要。
2021-06-06 17:05:53かつてのように、林業の自給率を90%にもっていくなら、国産木材の利活用まで国民全員が理解する必要がある。現状の間伐せず放置し節だらけで不良品化させた国内の杉材を商品化し換金する方法から考えないと誰も山に入れない。 今回のウッドショックは今を乗り切ればいいというものではないです。
2021-06-06 17:10:08