2021年6月19日

食農倫理学の長い旅 〈食べる〉のどこに倫理はあるか。 読書メモ。

書籍を読もう。昆虫食は出てこない。
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ラオス入国隔離明けの蟲喰ロトワ(むしくろとわ) 著書「おいしい昆虫記」by おいしい昆虫生活™️ @Mushi_Kurotowa

読書をしよう。 食農倫理学の長い旅 〈食べる〉のどこに倫理はあるか。 原題が軽いニュアンスでいいな。 農地から食卓(フォーク)まで、すべての人のためのフードエシックス。 ポールBトンプソン amzn.to/3zorsx8 pic.twitter.com/svmvZY8Fib

2021-06-12 14:43:16
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ラオス入国隔離明けの蟲喰ロトワ(むしくろとわ) 著書「おいしい昆虫記」by おいしい昆虫生活™️ @Mushi_Kurotowa

「食農倫理学はより良い食事を選択することを意味する」p5 定義から入るの安心感ある。 では「良い」とはどういうことか。善悪の議論ができるようにしておかないと「おいしい」には実は到達しない。 「なんとなくおいしいと思うからおいしい」では利害が対立した時に解決や調整ができない。

2021-06-12 14:51:01
ラオス入国隔離明けの蟲喰ロトワ(むしくろとわ) 著書「おいしい昆虫記」by おいしい昆虫生活™️ @Mushi_Kurotowa

p5「1人ひとりがより良い選択をするだけでなく、それを促すような仕組み、メニューや公共政策、都市設計までを考案する課題まで含まれる。」 そうそう。個人の選択で人それぞれ、では終わらなく社会として食を考えないといけないんだけど、パーソナルな食の経験の積み重ねがそれを邪魔しちゃう。

2021-06-12 14:54:15
ラオス入国隔離明けの蟲喰ロトワ(むしくろとわ) 著書「おいしい昆虫記」by おいしい昆虫生活™️ @Mushi_Kurotowa

「消費者は店頭の食品がどこから来たか知らされず、倫理的な理由に基づいた選択ができないフードシステムが作られた」 「都市の人々は(中略)食料生産に関わる個人的体験を失った」 いろいろと喪失の物語。「進歩的」に後押しされた喪失感のない喪失だから厄介。

2021-06-12 14:57:57
ラオス入国隔離明けの蟲喰ロトワ(むしくろとわ) 著書「おいしい昆虫記」by おいしい昆虫生活™️ @Mushi_Kurotowa

「工場式畜産」へのカウンターカルチャーとしてのオルタナフード。 成功している農家と定評のある食品会社がオーガニックやフェアトレードを推す。そして「地場産」への移行。 「本書は何を食べたら良いかを提示する意図はない」としてるけどそれでいいのか、という気もするが。読み進める。

2021-06-12 15:02:38
ラオス入国隔離明けの蟲喰ロトワ(むしくろとわ) 著書「おいしい昆虫記」by おいしい昆虫生活™️ @Mushi_Kurotowa

「制約」 倫理学における主な焦点は第一に法律と政策、第二に慣習や規範。 あれ、生態学的環境収容力って倫理学では扱わないの? テクノロジーでまとめてるのもちょっと雑さを感じる。大丈夫か。 読み進める。 pic.twitter.com/FniIHiXL1N

2021-06-12 15:07:01
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ラオス入国隔離明けの蟲喰ロトワ(むしくろとわ) 著書「おいしい昆虫記」by おいしい昆虫生活™️ @Mushi_Kurotowa

「実験」が入らないサイクル、ちょっとまだよくわからない筆者の思考プロセスらしいが。 とりあえず読み進める。 「倫理的だけど地球上の誰も実現できない結論」が倫理学から無限に生成された時、そこに生態学の網をかけたらいい収穫があるものだろうか。 pic.twitter.com/tVKq2nX3OL

2021-06-12 15:18:28
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ラオス入国隔離明けの蟲喰ロトワ(むしくろとわ) 著書「おいしい昆虫記」by おいしい昆虫生活™️ @Mushi_Kurotowa

「こうじゃないかと行動(実験)したらぜんぜん見当ハズレだった、けど新しいことを見つけた」みたいな自然科学者のサイクルと大きく違うので面食らう。検証しないんだ、という違和感。だからフィールドに出たら無力なんじゃないかと邪推。読み進める。

2021-06-12 15:20:40
ラオス入国隔離明けの蟲喰ロトワ(むしくろとわ) 著書「おいしい昆虫記」by おいしい昆虫生活™️ @Mushi_Kurotowa

第1章「あなたはあなたが食べるものでは決まらない」 「食べ物に対する考察はなぜ長いことされてこなかったのか」 「倫理学から食を考えるのではなく倫理そのものを理解する方法として、食が哲学的意義を持つ」 いろいろ問題提起と分野の広さを概観するセクション。まだぜんぜんわからない。

2021-06-12 15:25:10
ラオス入国隔離明けの蟲喰ロトワ(むしくろとわ) 著書「おいしい昆虫記」by おいしい昆虫生活™️ @Mushi_Kurotowa

食農倫理学と社会的公正 19世紀は食料安全保障と社会的公正の関係は政治経済学で議論された。 アマルティアセンは20世紀における非常に大きな飢饉はいずれにおいても食料の不足が根本問題ではなかったと分析、指摘。

2021-06-12 15:33:43
ラオス入国隔離明けの蟲喰ロトワ(むしくろとわ) 著書「おいしい昆虫記」by おいしい昆虫生活™️ @Mushi_Kurotowa

功利主義哲学者 ピーターシンガー、ピーターウンガーは 空腹の苦しみは個人的な娯楽を享受する満足よりも重要と評価されなければいけない。と指摘。富裕国は途上国の飢餓解消にもっと寄付すべきだが、しかし今の社会はそうではない。もっと努力すべきと結論づけた。(この結論部分が極めて重要らしい)

2021-06-12 15:37:24
ラオス入国隔離明けの蟲喰ロトワ(むしくろとわ) 著書「おいしい昆虫記」by おいしい昆虫生活™️ @Mushi_Kurotowa

「飲食論がアイデンティティの根源になるからといって、社会規範として正当化できると考えてはならない。飲食論の実践への熱意が、他の人々にとっては抑圧的に働くものにならないよう気をつけなければいけない」これは同意。 「ある飲食論から度外視されたマイノリティ」をゼロにできるのだろうか。

2021-06-12 16:01:31
ラオス入国隔離明けの蟲喰ロトワ(むしくろとわ) 著書「おいしい昆虫記」by おいしい昆虫生活™️ @Mushi_Kurotowa

第二章 食農倫理学と社会的不公正 先進国で食に関わる活動家は、食料システムが環境に及ぼす影響に着目していたが、先進工業国で最も虐待され搾取されているのは、産業化が進んだフードシステムの労働者、という事実を知らない。 いいねぇぶっこむね。初手で鼻を折りに行く感じとてもいい。

2021-06-12 16:05:30
ラオス入国隔離明けの蟲喰ロトワ(むしくろとわ) 著書「おいしい昆虫記」by おいしい昆虫生活™️ @Mushi_Kurotowa

1960年感謝祭の週末、「恥ずべき収穫」というドキュメンタリーは合衆国の農場労働者の劣悪な生活環境と粗末な待遇を放送した。 逃げ場のない貧困者を犠牲にし成り立つ祝日を楽しむ視聴者、という痛烈な皮肉。日本でもこの構造はむしろ悪化している。

2021-06-12 16:09:05
ラオス入国隔離明けの蟲喰ロトワ(むしくろとわ) 著書「おいしい昆虫記」by おいしい昆虫生活™️ @Mushi_Kurotowa

「国際的には女性の就農者数は男性の数倍にも関わらず、女性が農業金融を男性と同等に利用できることはめったにない」

2021-06-12 16:14:19
ラオス入国隔離明けの蟲喰ロトワ(むしくろとわ) 著書「おいしい昆虫記」by おいしい昆虫生活™️ @Mushi_Kurotowa

「参加型環境正義」周縁化されたグループの人々が(権力や高等教育を受ける機会が得られないことで)意思決定から体系的に排除されるとき、不公正がある。 まさに伝統的昆虫食がその状態。食習慣が貧困地域に追いやられているので、「これから昆虫食をどうするか」の議論で周縁化されてしまう。

2021-06-12 16:17:58
ラオス入国隔離明けの蟲喰ロトワ(むしくろとわ) 著書「おいしい昆虫記」by おいしい昆虫生活™️ @Mushi_Kurotowa

食料安全保障と食料主権  食べ物は他の社会財とは異なる認識が必要。 災害時の緊急支援は最も分かりやすく、解決しやすいが、 最も困難なのが、地元の市場に食料が豊富であるときでさえ、貧困のため適切な食生活が送れないケース。ラオスがまさにこれ。

2021-06-12 16:23:38
ラオス入国隔離明けの蟲喰ロトワ(むしくろとわ) 著書「おいしい昆虫記」by おいしい昆虫生活™️ @Mushi_Kurotowa

国家食料主権、とすると戦争時にでも国民を養えるフードシステムがゴールとなってしまい、それを目指している国も達成した国もない。 平時は補助金に支えられた富裕国の安い作物と競争するハメになる。 もうちょい小規模、コミュニティでの食料主権の方が論じやすい。

2021-06-12 16:30:27
ラオス入国隔離明けの蟲喰ロトワ(むしくろとわ) 著書「おいしい昆虫記」by おいしい昆虫生活™️ @Mushi_Kurotowa

「食習慣は生活の基礎であり、人々を自然環境に結びつけ、その維持のために何が必要かを察する鋭い感覚を養う。最終的に、地域社会の制度や人間関係が再生産されていく」ほんとそれ。

2021-06-12 16:31:57
ラオス入国隔離明けの蟲喰ロトワ(むしくろとわ) 著書「おいしい昆虫記」by おいしい昆虫生活™️ @Mushi_Kurotowa

「食の新しい政治」は変革的な社会運動なのか、それとも現代社会の全体的な構造を手付かずにおいておく政治改革で消耗してしまうのか。 食の生産が生態系と密接だ、という点が他の社会財と違うし、生態学を持たない哲学者の手では他の社会財と同様にしか取り扱えない、ということの裏返しに見えるな。

2021-06-12 16:37:01
ラオス入国隔離明けの蟲喰ロトワ(むしくろとわ) 著書「おいしい昆虫記」by おいしい昆虫生活™️ @Mushi_Kurotowa

食の倫理は「周縁にしか答えがないし、周縁にしか実験場がない」という下剋上の関係性が、生態系に接続した農地から都市住民へのカウンターになりうる唯一のアドバンテージで、そこを生かさないと結局、都市の住民のための都市住民による倫理、というだけの他の社会構造と同様に回収されてしまう。

2021-06-12 16:39:48
ラオス入国隔離明けの蟲喰ロトワ(むしくろとわ) 著書「おいしい昆虫記」by おいしい昆虫生活™️ @Mushi_Kurotowa

読書再開。 すべての人が空腹の苦痛を感じた経験がある、という普遍性から、自分のディナーを少し良くするより、切迫した食糧不安を解決することが優先されてよい。が直観的に導かれる。 食倫理が客観に振り切れない部分は空腹の共感がこれまでの「援助」の同意を引き止めてきたと見てるのか。

2021-06-18 11:10:13
ラオス入国隔離明けの蟲喰ロトワ(むしくろとわ) 著書「おいしい昆虫記」by おいしい昆虫生活™️ @Mushi_Kurotowa

三つのエンタイトルメント(権利と直訳しないのは福祉的性格が強い?ひとまず保留) 十分な所得がないことで不足に陥る「所得に基づくもの」福祉でカバーされる「供与物や助成金由来のもの」そして「直接生産」 ラオス農村部は直接生産の割合が高いので、残り二つの導入が直接生産を邪魔してはいけない。

2021-06-19 19:27:25
ラオス入国隔離明けの蟲喰ロトワ(むしくろとわ) 著書「おいしい昆虫記」by おいしい昆虫生活™️ @Mushi_Kurotowa

「直接生産のエンタイトルメント」こそが食農倫理学において他の公共財と区別される根源であり、「慈善」によって市場に運び込まれた穀物は、現地で直接生産された穀物の現金化を阻害することすらありうる。 核心きた。p139。

2021-06-19 19:30:17
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