親が子供を殺すということ
- fussoo_moe
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Twitterが無かったら知らなかったと思う話。物事は一面からだけ見てはいけないと思っていても、つい思い込みの罠にはまる。摂食障害のある子を育てた親御さんの呟き。>2歳児餓死事件報道をうけて http://t.co/ZP1f1Rp
2011-08-12 00:30:39RTしたtogetterのなかで、「手はかかっても子供はかわいいものだけどなぁ」という意見がある。これは間違いじゃない、だが一つの評価にすぎない。
2011-08-12 11:49:10親は子供に愛情を抱き、子供を育てる。野生動物でもよく見られる光景で、NHKスペシャルや動物紀行ものでも親の献身的な行動がクローズアップされることが多い。
2011-08-12 11:50:25子殺しにはいくつかパターンがあるが、そのひとつに親の育児放棄がある。子供に餌を与えないどころか、殺してしまうケースもある。これは飢餓状態のときに起きやすいと思われる。
2011-08-12 11:53:54子供を育てるにはコストがかかる。食料は子供の分も取ってこなければならない、が、取ってこれるとは限らない。それどころか自分の生存さえ危ういくらいの食料しか得られない環境かもしれない。
2011-08-12 11:58:01そんなとき、子供に食料を与えても、自分が死んだらおそらく子供は死ぬ。子供が死んでも自分は来年まで生き延びれば新しい子供が産める……そう、例え子供を産むのに投入したコストを破棄したとしても「得」な場合があるのだ。
2011-08-12 11:58:39もちろん各個体がこんな得だのなんだの考えているわけではなく、遺伝子上にプログラムされた反応として愛情が発現したり、それを失わせたりしているにすぎない。
2011-08-12 12:01:46これはおそらく人間についても言える。人間は子供が生まれるとそれに愛情を抱く。子供を育てるのにふさわしい環境ならば、その愛情は持続するだろう。これは一般的な話ではなく、遺伝子上の損得の話でしてると思っていただけると理解しやすいかと思う
2011-08-12 12:02:49もし、このときそのまま愛情を維持して必死に育てる遺伝子グループと、そのような子供は放棄して新しい子供を育てる遺伝子グループに分けて、数世代観察すれば、おそらく後者のグループの方が個体数が多くなっているだろう。
2011-08-12 12:04:24世の中の動物も、そして動物の一種である人間もそのような自然淘汰をうけて個体を増やしてきた。つまり、子殺しは人間であれば誰もがやりうる行動なのだ。
2011-08-12 12:05:34一般的な感情として、親の愛情とこのような子殺しを同一直線上に並べて語るのは、全く受け入れられないだろうが、いずれの行動も自然淘汰によって研鑽された遺伝子によってプログラムされた行動としてみると、合理的なものであり、裏表の関係にあるものなのだ。
2011-08-12 12:07:31もちろん、子殺しは社会的に許されることではないし、非人道的行いであり、許されるものではない。だが、「子供はかわいいものだからこんなことをするのが信じられない」と言っている人も、同じ環境であれば同じ子とをする可能性が十分にあることは、心の隅にでも置いておいてほしい。
2011-08-12 12:09:03……まぁ、自分が抱いている子供への愛情が、脳内物質の結果であり、その脳内物質のスイッチを仕掛けたのは遺伝子なんですよ、といっても感情的に納得できる人はほとんどいないと思うけどね……だがそれが事実なんだな。
2011-08-12 12:11:21もちろん、だからといって当委員会は親の愛情といったものが美しくない、プラスティックの桶みたいな工業製品のように味気ないものだとは思わない。むしろ美しいものだと思う。
2011-08-12 12:12:10