中医学基礎講座(講師:イスクラ六本木さん)

中医学の基礎に関するつぶやきをまとめました。 最終更新日:2011.8.29
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イスクラ薬局【公式】 @ISKRAkanpo

中医学の大きな2つの特徴に、整体観(せいたいかん)】【弁証論治(べんしょうろんち)】があります。

2011-08-08 11:26:18
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整体観とは、あらゆるものは一つに統一され、しかも互いに関連しているという考えです。つまり、病気はバランスが崩れるから起きるのであり、根本的にその病気を治療するには、どこにバランスの崩れがあるのかを探しだして、そこを改善しなければならないということです。自然と人はつながっている。

2011-08-08 11:27:26
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弁証論治とは、「証を弁別して治療方法を論ずる」といういみで、しっかり診察診断した上で、病気の証にあった治療を施すということ。証とはびょ機のタイプで、何が原因で、どこの、なにが、どうなって発病したタイプであるかを示すものが証ということになります。

2011-08-08 11:29:18
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【まとめ】整体観とは、人体の臓腑・組織・器官は互いに有機的に連絡しあい、また自然界とも密接な関係があるという考え方。病気を診察・治療するときにも、現れた様々な現象(症状)を関連付けて分析して証を導き出し、その証にしたがって治療することを弁証論治といいます。

2011-08-08 11:31:27
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【陰陽】相対する2つの事物の関係を表しています。水を代表とする陰と火を代表とするようとの関係には、陰陽互根、陰陽対立、陰陽消長、陰陽転化などの関係があります。陰陽の考え方は、人体の仕組みや病気のメカニズムを説明したり、病気の治療法を導き出したりする上で重要な理論根拠となります。

2011-08-08 11:34:16
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【陰陽互根】陰と陽はそれぞれ単独で存在する事ができず、相手の存在が自身の存在のよりどころとしているということ。例えば南向きの部屋は人気ですが、やっぱり来た向きの部屋もあったほうがすみ易い。食事も同じで偏って食べていると、病気になる。両方が必要ということ。

2011-08-08 11:36:06
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【陰陽対立】熱が陽、寒が陰といったように相互に比べることができます。そしてこれらは、対立或いは制約する関係にあります。例えば、冷え性の方は体が陰の状態にあるから対立するために陽を補い体を温めるお薬をつかいます。陰の病気は陽の、陽の病気には陰の方法で治療する。

2011-08-08 11:38:02
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【陰陽消長と陰陽転化】陰陽は絶対的なものではなく、常に変化しています。先ほどの怜で行くと、寒い陰の体質の人が陽を補う薬をとることで、カイロを使用しなくても過ごせるようになりました。これは、陰が減り(消え)、陽(熱)が増加(成長)したことを指しています。これを陰陽消長といいます。

2011-08-08 11:39:58
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陰陽消長と陰陽転化は変化するという点で同じですが、違うのは、陰陽消長は「寒から涼、熱から温といった量的な変化」を示していて、陰陽転化は、「陰から陽、寒から熱といった質的変化を示しています。病気を予防・治療するには、陰陽の関係を考慮して臨機応変に処方を選ぶことが大切なんです。

2011-08-08 11:41:57
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【五行の概念】これはちょっと長くなるので、ここでどこまで書けるかわかりませんが、やってみます。五行とは、陰陽とは違って、関連はするけど、必ずしも対立しない事物の関係を木・火・土・金・水の5種類の性質に分類し、またこの五行の間で起こる運動・変化を相生、相克という関係で説明したもの。

2011-08-08 13:05:15
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【五行】「木」木曰曲直:木の性質は弾力性があり、上へ外へのびのびと成長していきまう。このような性質を持つものは木に分類します。その他、五行の性質をもつmのは、春、東、風、青、酸、生、肝、胆、筋、目、涙、爪、怒など。

2011-08-08 13:07:14
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【五行】「火」火曰炎上:火は熱く燃え上がる性質があります。したがって熱いもの、上昇する性質のあるものを火に分類します。火に分類されるものは、盛夏、南、暑、赤、苦、長、心、小腸、脈、舌、汗、面、喜など

2011-08-08 13:08:54
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【五行】「土」土曰稼穡:人々は土に種を蒔き、作物を収穫します。転じてあらゆるものを受け入れ生成変化する性質のあるものを土に分類します。土に分類されるもの長夏、中央、湿、黄、甘、化、脾、胃、肉、口、涎、唇、思など

2011-08-08 13:12:14
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【五行】「金」金曰従革:金には変革という意味があり、転じて厳粛、下降、清潔、収斂などの性質のあるものを金に分類します。金の分類 秋、西、燥、白、辛、収、肺、大腸、皮、鼻、涕(鼻水)、毛、悲(憂)など

2011-08-08 13:14:33
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【五行】「水」水曰潤下:水は冷たく上から下へ流れ、大地を潤します。このような寒涼・滋潤・向下の性質のあるものは水に分類します。水に部類されるもの冬、北、寒、黒、鹹(塩からい)、蔵、腎、膀胱、骨、耳、唾、髪、恐(驚)など。

2011-08-08 13:16:45
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【五行の相性】相性(そうせい)とは。相互に支持、促進、助長するなどの意味があり、五行の相性の順序は「木(肝)は火(心)を生み、火(心)は土(脾)を生み、土(脾)は金(肺)を生み、金(肺)は水(腎)を生み、そして水(腎)は木(肝)を生む」という風に循環しています(母子関係)。

2011-08-08 13:19:24
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もしも生むほうである母が弱れば子も弱ってくるので、ある臓のグループの機能低下に、その母に当たる臓を補うこともあります。例えば「かすみ目・疲れ目・ドライアイ」などの本来「肝木」に属する病気は実は「腎水」が不足したことにより肝木、すなわち目を潤せないためと考えることができます。

2011-08-08 13:21:35
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【五行の相克】相克(そうこく)とは、「相互に制約・抑制される」などの意味があり、五行の相克の順序は「木(肝)は土(脾)を克し、土(脾)は水(腎)を克し、水(腎)は火(心)を克し、火(心)は金(肺)を克し、そして金(肺)は木(肝)を克す」という風に循環しています。 

2011-08-08 13:23:56
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これは正常な機能で、昨日亢進を抑制するためには必要な生理機能でホメオスタシス(恒常性)のような感じで考えていただければ結構です。

2011-08-08 13:25:18
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【相乗と相侮】相性相克は正常な生理機能と書きましたが、相乗(そうじょう)と相侮(そうぶ)は病理状態を指す言葉です。

2011-08-08 13:26:08
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相乗とは「相手に乗じて克す」というもので、過剰な抑制状態のことをさしています。これには2つタイプがあり、克するほうが強すぎる場合と克されるほうが異常に弱い場合があり、双方治療方針が変わってくることは理解できますね。

2011-08-08 13:27:37
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相侮とは、本来克されるほうが反対に相手を侮るといういみで、つまり相克と正反対の力関係が生じています。例えば、肺金が肝木を克するのが正常な相克関係ですが、ストレスがたまったり、激怒することにより、肝木の機能が異常亢進すると逆に肺金に影響を与え、咳き込んだり目が血走ったりすることが。

2011-08-08 13:29:56
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このような場合は、咳止めではなく、ストレスを発散させる薬をつかいます。

2011-08-08 13:30:16
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【気とは?】気は非常に複雑で定義するのは難しいですが、、、一般的に「気は世界を構成する基本物質であり、これらが運動、変化することで森羅万象が引き起こされる」としています。

2011-08-08 13:35:22
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気は現代科学でいうところの原子のような物質で、エネルギーでもある存在なんです。

2011-08-08 13:36:50
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