出版記念連続オンラインセミナー 第3回「オーストリアのエネルギー自立を支える制度」聴講報告20210623

「エネルギー自立と持続可能な地域づくり―環境先進国オーストリアから学ぶ」の出版記念連続セミナーの第3回の実況中継リポートです。主催は、日本環境学会「地域協働型エネルギー事業推進に向けた政策研究」プロジェクト。
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くうのる @kuunoru

「エネルギー自立と持続可能な地域づくり―環境先進国オーストリアから学ぶ」出版記念連続セミナー 第3回「オーストリアのエネルギー自立を支える制度」が始まりました。 kikonet.org/event/2021-06-…

2021-06-23 18:03:33
くうのる @kuunoru

オーストリアにおける気候エネルギー政策分野の自治体支援の仕組みは四つ。e5(単独自治体対象、参加自治体数248)、気候エネルギーモデル地域KEM(広域地域、参加105地域950自治体)、気候変動適応モデル地域KLAR!(広域、参加74地域)、気候同盟(単独、参加960) #オーストリア出版記念連続セミナー

2021-06-24 12:51:35
くうのる @kuunoru

1.「自治体の気候エネルギー政策を支える仕組み」気候ネットワーク、豊田陽介氏。 e5は高度な取り組み。eの数で取り組みのレベルを表す認証制度。2004年から普及を始め、2025年までに全自治体への普及を目標。各州が調整や費用補助で支える。州が三分の一程度。 #オーストリア出版記念連続セミナー

2021-06-23 18:07:36
くうのる @kuunoru

豊田氏>リストの79の対策がどの程度実施できているかを点数評価。分野。最大限やれる範囲はどこかを各自治体が決めて、達成度を考える。達成度が高くなるほどもらえるeの数が変わる。75%で最高。3年ごとに認証委員会からの審査を受ける。 #オーストリア出版記念連続セミナー

2021-06-23 18:09:44
くうのる @kuunoru

豊田氏>e5の実施体制。国で規格を決める。各州のエネルギー研究所に所属している専門トレーニングを受けたアドバイザーがe5取得のサポートを行う。参加自治体は、職員や議員、住民で構成する運営チームe5チームをつくる。現在7州254の自治体・都市が取り組む。 #オーストリア出版記念連続セミナー

2021-06-23 18:11:55
くうのる @kuunoru

豊田氏>e5の州ごとの取り組み状況を見ると、六つの州で取り組む。フォアアールベルク州がレベルの高い取り組みが多い。自治体ごとにサポート体制が違い、特性が違う。人口では2割の地域をカバー。ブルゲンラント州では州による支援がないためe5の取り組みはゼロ。 #オーストリア出版記念連続セミナー

2021-06-23 18:14:09
くうのる @kuunoru

豊田氏>小規模自治体の中で広がっている。具体的事例。日本の温暖化実行計画のようなもの。空間建築、交通など。公共施設の多機能化も一環。再エネ導入、バイオマスの地域熱電供給など。学校の省エネ改修。調査に行くと、村長や担当職員が誇らしげに説明。 #オーストリア出版記念連続セミナー

2021-06-23 18:16:21
くうのる @kuunoru

豊田氏>ニーダーエスターライヒ州のエネルギー政策の構造を見ると、どんどん取り組みを進められる仕組み。ヨーロッパレベルで、全域で。ヨーロピアン・エナジー・アワード。2019年末時点で1639の自治体が参加。認証を受けているのが1000以上。 #オーストリア出版記念連続セミナー

2021-06-23 18:18:22
くうのる @kuunoru

豊田氏>ゴールデン自治体が148。e5自治体は同時にEEA(ヨーロピアン・エナジー・アワード)の認証もとれる。自治体の評価が行われていることで、交流やノウハウ共有が進む仕組み。 #オーストリア出版記念連続セミナー

2021-06-23 18:19:38
くうのる @kuunoru

豊田氏>エネルギー自立のためのクオリティ・マネジメント制度のポイントは、体制が構築されていること、パフォーマンス評価、コンサルティング等サポート体制、定期的な評価で動機付け、EUレベルでの認証の互換性あり。 #オーストリア出版記念連続セミナー

2021-06-23 18:21:13
くうのる @kuunoru

豊田氏>e5はトップレベルの自治体、単独に取り組むもの。オーストリアでは人口の少ない自治体が存在するが、複数の自治体で広域的に取り組んでもらうことを進めている。気候エネルギーモデル地域、気候変動適応モデル地域。 #オーストリア出版記念連続セミナー

2021-06-23 18:23:00
くうのる @kuunoru

豊田氏>気候エネルギーモデル地域(KEM )、地域の意見を聞く、マネージャーを雇う(気候エネルギー基金の審査)、最初の3年間で14,5ユーロの補助金。その後、追加20万ユーロの補助可能。また太陽光発電等の特定分野の助成金も。参加地域は105地域、950自治体。 #オーストリア出版記念連続セミナー

2021-06-23 18:25:35
くうのる @kuunoru

×14,5ユーロ → ○14.5万ユーロ 地域も25%を負担するとのこと。

2021-06-24 12:54:29
くうのる @kuunoru

豊田氏>州ごとのKEM取り組み状況。e5とは違った状況で広がる。KEMの特徴は、広域ネットワーク型の気候エネルギー政策。全国の専門人材トレーニング、ノウハウの共有を行いクオリティアップ。ボトムアップ型アプローチ、プロジェクトベースの対策。 #オーストリア出版記念連続セミナー

2021-06-23 18:27:10
くうのる @kuunoru

豊田氏>人口で言うと30%相当をカバーするエリア。参加地域で5800以上のプロジェクト実施。電気自動車のカーシェアリングプロジェクト、自転車サステナブルツアー、省エネプロジェクト、クライメイトスクールなど。 #オーストリア出版記念連続セミナー

2021-06-23 18:28:16
くうのる @kuunoru

豊田氏>事例。学校の屋根に太陽光パネル。自転車での観光の取り組み。小学校での環境教育、特にモビリティの内容など、手厚いガイドラインあり。KEMはマネージャーの養成が重視されている。養成された人が交流し、地域で情報を活かしていく。ネットワーク型PJ。 #オーストリア出版記念連続セミナー

2021-06-23 18:30:36
くうのる @kuunoru

豊田氏>オーストリアの気候エネルギー政策の基盤を支える仕組み。日本ではすそ野を引き上げる制度が不十分、ここから学べるだろう。(了) #オーストリア出版記念連続セミナー

2021-06-23 18:31:31
くうのる @kuunoru

司会>補助金の原資は? 豊田氏>国から。 続いて、京都府地球温暖化防止活動推進センターの木原浩貴氏。KEMはEUからも資金あり。 #オーストリア出版記念連続セミナー

2021-06-23 18:34:19
くうのる @kuunoru

木原氏>適応策についてお話しする。被害を最小限にする、変わるところを活かしていく。日本でも気候変動適応センターが国にも地域にも立ち上がっている。気候変動によって社会が受ける影響は気候外力と抵抗力によって決まる。地域を元気にするための策と捉える。 #オーストリア出版記念連続セミナー

2021-06-23 18:36:51
くうのる @kuunoru

木原氏>地域で適応策に取り組むにはボトムアップ・アプローチが必要。そのため地域にセンターができてきている。ボトムアップ・アプローチを支える体制が重要と指摘されている。 #オーストリア出版記念連続セミナー

2021-06-23 18:37:35
くうのる @kuunoru

木原氏>気候変動適応モデル地域(KLAR!)。2013年、欧州委員会がEU適応戦略を採択。2012年、オーストリアは気候変動適応戦略を閣議決定。KEMの適応版としてKLAR!。人を当ててノウハウを共有。進め方もKEMと同じ。申請して、市民参加でコンセプト策定、実施。 #オーストリア出版記念連続セミナー

2021-06-23 18:39:55
くうのる @kuunoru

木原氏>現在74地域が参加。KLAR!の要件、KEMと同じ。住民参加で具体的な10の具体的プロジェクトを盛り込んだコンセプト策定。KLAR!地域マネージャーの雇用。気候エネルギー基金から1地域10〜12万ユーロを支援。75%は支援、残りは地域でまかなう。 #オーストリア出版記念連続セミナー

2021-06-23 18:42:21
くうのる @kuunoru

木原氏>人口55,000人のFreistadt郡(27の基礎自治体)中23が参加。プロジェクトは、貯留池整備による表土流出防止、キクイムシ対策、乾燥時期の飲料水確保など。事例から見えるものは、環境分野だけでなく地域課題を目的とする。ボトムアップ。手厚い財政措置。 #オーストリア出版記念連続セミナー

2021-06-23 18:45:02
くうのる @kuunoru

2.「地域・自治体を支える中間支援組織」滋賀県立大学の平岡俊一氏。 仕組みを動かす中間支援組織。脱炭素地域づくりを推進する上での課題は。日本の場合、担い手の問題。知的・人的基盤の脆弱性。長年、本腰を入れた取り組みは進められてこなかった。 #オーストリア出版記念連続セミナー

2021-06-23 18:47:31
くうのる @kuunoru

平岡氏>日本では数年おきに職員が異動、知見やノウハウが蓄積されない。オーストリアでは人口が少ない自治体、少人数の職員で回している。補う存在としてエネルギー研究所(エネルギー・エージェンシー)が中間支援組織としてある。 #オーストリア出版記念連続セミナー

2021-06-23 18:49:06