なぜ「眼鏡の貧困」は無い?…「生理の貧困」という言葉が逆に問題の本質を見えにくくしている恐れ

「生理の貧困」の原因の多くは「貧困」ではない。
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よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

近ごろ、「生理の貧困」という言葉をめぐって議論が盛り上がっている。

2021-07-04 14:44:52
よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

元々は、海外で「生理用品を買えない層がいる」という話が日本に持ち込まれ「日本にもそういう人たちはいる」という形で発展したものだ。

2021-07-04 14:44:58
リンク news.yahoo.co.jp 「生理の貧困」ってなんだろう――言えない、買えない 問題の背景は 最近、目にすることの増えた「生理の貧困」という言葉。経済的な理由などで、生理用品を十分に入手できないことを指す。支援を求める声が高まり、地方公共団体では無料提供などの取り組みが行われている。東京都は、9月からすべての都立学校で女子トイレに生理用品を配置することを決めた。なぜ今、注目されているのか。買えない背景にはどんな事情があるのか。解決に向けて必要なことは? 「生理の貧困」を一から解説する。 5 users 739

>国際NGOのプラン・インターナショナルでは、2017年にイギリスで初めて「Period Poverty (生理の貧困)」の調査を実施。この調査で、回答者の10%が「生理用品を買えなかったことがある」と答えている。

よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

ただ、人種間の収入格差が大きい海外ならまだしも、日本において生理用品を買うための月数百円の支出すら不可能、という人は(絶対にいないとは言わないが)あまりいないだろう。

2021-07-04 14:45:06
よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

つまり本来は「貧困」が原因ではないはずの問題が「貧困」と言われることで、この問題の本質を見えにくくしてしまっている恐れがある。

2021-07-04 14:45:12
よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

今回はその「生理の貧困」の矛盾と、それによって見過ごされがちな問題の本質について述べていこうと思う。

2021-07-04 14:45:18
よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

日本版の「生理の貧困」に関する調査を見る時に特に注意しなければいけないのは、発端となった海外の調査のように「生理用品を購入できなかったことがある」という人の割合ではなく、「生理用品の購入をためらったことがある」という人の割合を調査したものが多いという点だ。

2021-07-04 14:45:28
よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

海外の調査では、「生理の貧困とは生理用品を購入または利用できない状態」だと定義しているので、日本の場合とは「生理の貧困」の定義そのものが異なることになる。

2021-07-04 14:45:37
リンク Wikipedia 生理の貧困 生理の貧困(せいりのひんこん)とは、月経に伴う経血の手当のために使う生理処理用品の購入や利用ができない状況を指す。経済的な理由のほかにも、羞恥心により購入に躊躇いがあることや、家族の無理解により入手ができないということが、2021年3月に国際NGOのプラン・インターナショナルが15歳から24歳を対象に実施したアンケートで示されている。 イェール大学のGabrielle Joy Danielsによる2016年の論文ではカンボジア農村社会で月経の貧困(Menstrual Poverty)が新たな貧困の形として
よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

例えば、「高額な食べ物の購入をためらったことがあるか」と聞かれれば私はあるし、何なら今でもためらうことはある。 しかしそれだけで「貧困」だと定義してしまうと、日本人の大半が該当してしまうことになるのではないか。 だが日本人の大半が「食事の貧困」などと言われてはいない。

2021-07-04 14:45:45
よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

もちろん「食べ物を入手できない」という状態が「貧困」なのは確かだ。しかし、「入手できない」わけではなく気持ちの上でためらった経験が一度でもあるだけで「貧困」と定義してしまうのは果たしてどうなのか、という観点が「生理の貧困」の議論では全くと言っていいほど見過ごされてしまっている。

2021-07-04 14:45:51
よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

一応、日本でも海外の調査と同じように「生理用品を買えなかったことがある」という学生の割合を調査したアンケートはある。 それによると約6%の学生が該当すると回答していた。 (なおこれはコロナ禍の影響の調査であり、潜在的な「生理の貧困」の調査ではないので要注意) www3.nhk.or.jp/news/html/2021…

2021-07-04 14:46:01
リンク NHKニュース 「生理の貧困」を調査 学生の約2割“生理用品 買うのに苦労” | NHKニュース 【NHK】コロナ禍でアルバイトができず、経済的に困窮する学生が増える中、生理用品が買えなくなるなどして日常生活に支障の出ている人が… 567 users 911
よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

あくまで学生のグループによるSNS上で行われたアンケート調査であることや、回答人数が671人と少なめであることなどから、その結果を「実態」と呼ぶには追加の調査が必要だと思われるが、コロナ禍の影響で収入源を失なった学生も少なくないことを考えると、6%という数字にあまり違和感は無いだろう。

2021-07-04 14:46:08
よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

その6%に該当する学生は恐らく生理用品以外の生活必需品の購入にも苦労しているだろうし、「貧困」と言っても差支えないのではと思う。

2021-07-04 14:46:14
よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

しかしながら、食べ物など生理用品以外の場合には「貧困」に当てはまらないような、「購入をためらったことがある」というケースも「貧困」に認定してしまうのは、むしろ逆に金銭的支援が必要な人の姿や実態を霞ませてしまうことに繋がる。

2021-07-04 14:46:19
よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

その上さらに海外とは違う「生理の貧困」の定義を用いて「日本は世界の中でも生理の貧困問題が深刻」などと主張するのは明らかにミスリードであり、議論の方法としてかなり問題があると言わざるを得ない。

2021-07-04 14:46:24

それは本当に「貧困」なのか?

よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

例えば、生理用品を入手できない、もしくは入手をためらった理由について「親が買ってくれないから」と答える人が少なくないことがアンケートから分かっている。 www3.nhk.or.jp/news/html/2021…

2021-07-04 14:46:34
リンク NHK NEWS WEB 「生理の貧困」 経済的困窮以外に “恥ずかしい” が要因に 【NHK】生理用品が十分に手に入らない状態、いわゆる「生理の貧困」についてNGOが日本の実態を調べたところ、買うことができなかった… 6 users 358
よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

もちろん、本当に家庭の経済的理由から数百円の支出すらままならず、生理用品を買えないケースもゼロではないだろうが、多くは保護者の無理解やネグレクトによるものだ。 つまり根本的な原因は他にあり、経済的な「貧困」だけが生理用品を買えない直接の原因ではない。

2021-07-04 14:46:45
よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

「流行りの服やコスメを買うお金はあるけど、生理用品を買うお金は無い」という女子高生がメディアで紹介され、SNS等で論争になったこともあった。 gendai.ismedia.jp/articles/-/809…

2021-07-04 14:47:01
リンク 現代ビジネス コスメは買えても生理用ナプキンは買えない…日本の「生理の貧困」、その知られざる実態(田中 ひかる) @gendai_biz 日本では数年前から、"生理ムーブメント"が起き、そこへコロナ禍の生活苦等が重なったこともあり、「生理の貧困」が話題となっている。 42 users 209