オールラウンドの名匠、リチャード・ドナーについての雑感

亡くなった名映画監督、リチャード・ドナーについての呟きです。(リチャード・レスターについても少し呟いています)(セルフまとめです)
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映画.com @eigacom

【訃報】 「リーサル・ウェポン」「スーパーマン」「グーニーズ」「オーメン」などの監督で知られる #リチャードドナー が、現地時間7月5日に亡くなったと、ドナーの制作会社が発表しました。享年91。 沢山の素敵な作品をありがとうございました。ご冥福をお祈りします。 variety.com/2021/film/news…

2021-07-06 07:21:34
エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

リチャード・ドナーは様々なジャンルをこなした人で作家性の強い印象はないが、どのジャンルの作品も丁寧でレベルが高かった。 ロバート・ワイズ、タイプの映画作家と言える。このタイプは、実力に比して、論じられ難い。 しかし『スーパーマン』と『グーニーズ』はマスターピースとして残るだろう。 pic.twitter.com/y8EGkbQwZT

2021-07-06 19:06:56
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エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

私が初めて観たリチャード・ドナー作品は『オーメン』。当時「君は『エクソシスト』派?『オーメン』派?」みたいな問いかけがあった(あったのよ😅)が、私は『オーメン』派であった。 私がホラーにおける師匠と勝手に思っている都筑道夫先生も『エクソシスト』より『オーメン』を評価していた。 pic.twitter.com/KrFfbb2nuq

2021-07-06 20:16:41
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エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

『エクソシスト』は当時は今のような深読みはされていなくて「ドキュメンタリータッチで撮られたストレートな恐怖譚」という評価だった。私は『エクソシスト』のストレートなショックより、オカルト・ミステリーでストーリー性の強い『オーメン』に魅了された。これは当時からの、私の一貫した好みだ。 pic.twitter.com/ocxlnudfmt

2021-07-06 20:26:38
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エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

『オーメン』の周到な脚本とそれをキッチリと画面にして行くリチャード・ドナーの演出は、今見ても見事だと思う。ワケの分からない画面が一つもない。最初の方の教会に逃げ込もうとする神父が死ぬくだりなど、言葉では何も説明していないのに、何が起きているかハッキリと分かる。

2021-07-06 21:28:23
エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

丸の内ピカデリーで『スーパーマン』を観たのは「我が人生最良の日」(高校で2度目のそして最後のデート)だった。😭 アメコミを本格ドラマ・スタッフとキャストで重厚に作るという、その後のアメコミ映画化の基礎を作った。 クリストファー・リーヴを超えるスーパーマン役者は今後も出ないだろう。 twitter.com/woody_honpo/st…

2021-07-06 19:16:17
ブックストア ウディ本舗 @woody_honpo

初映画デートがデート的に今一つだったので「やはり重すぎるのはダメだな」と臨んだ2回目が『スーパーマン』。これは大成功で、本当に楽しかった。今思うとあの日が私の人生のピークだったのかもしれない(…早すぎる😢)。 彼女とのデートはその日が最後だった。(その後、振られた) #初デート映画 pic.twitter.com/jt2vFpNlZs

2020-05-12 08:31:10
エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

リチャード・ドナー版『スーパーマン』は、本格的アメコミ映画の嚆矢と言われるが、今の作品と違う点がある。それは重厚なタッチの少年時代とライトコメディタッチの大人時代、どちらもアメコミ映画という枠を使ってオールドハリウッドの再現を狙っている。現代の「リアルアメコミ映画」にそれはない。 pic.twitter.com/58ZPZ4Bn8Y

2021-07-08 23:21:54
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エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

ドナー版『スーパーマン』は脚本が凄い。原案・脚本が『ゴッドファーザー』のマリオ・プーゾ。脚本が『俺たちに明日はない』のデイヴィッド・ニューマン夫妻とロバート・ベントン。まるで畑違いだが「ニューシネマ時代を代表する脚本家がオールドハリウッドの再現を目指した」と考えれば理解できる。 pic.twitter.com/9iqKjSDwGF

2021-07-08 23:38:46
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エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

スーパーマンがクラーク・ケントに変装するのは「眼鏡をかけるだけ」で、昔から「それで変装になるか!」と突っ込まれていたのだが、クリストファー・リーヴは眼鏡だけでスーパーマンとクラーク・ケントを見事に演じ分けた。ロイス・レーンに正体を明かそうと「眼鏡を外す」シーンの演技は素晴らしい。 pic.twitter.com/chIUTMSA9x

2021-07-08 23:48:50
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エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

『スーパーマンⅡ 冒険編』はドラマ部分が1作目と並行して撮影されたが、リチャード・ドナーがプロデューサーと対立して降ろされてリチャード・レスターが引き継いだ。その悲劇のせいで、リチャード・ドナー支持者から私の敬愛するリチャード・レスターが悪者扱いされ、貶されているのは残念なことだ。 pic.twitter.com/M2wrLfDb5a

2021-07-06 19:51:22
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金子修介 @shusukekaneko

Rドナーがどうしたの?って聞こうとしたら、亡くなったんですね。「スーパーマン」ではRレスターより”作家主義的”でPが困った、レスターの方が何でも言う事を聞いて楽さだった、という文を読んだことあるけど、知ってる? 「サンフランシスコ物語」に感動した覚えあるけど、詳細忘れてしまった。 twitter.com/minatotakehiko…

2021-07-06 11:33:21
港岳彦 @minatotakehiko

リチャード・ドナーといえば、スタローン×バンデランスが延々と戦い続ける「暗殺者」にびっくりしたなあ。ウォシャウスキー姉妹によるドライヴかかりまくりの脚本がケッサクだった。ヘルゲランド脚本のバリバリの陰謀論映画「陰謀のセオリー」も良き。映画脚本の面白さを教えてくれる監督だったな。

2021-07-06 11:10:44
エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

リチャード・ドナーがリチャード・レスターより作家主義的でレスターが便利屋というのは納得のいかない話です。 作品歴を見れば、ドナーよりレスターの方が作家的主張が一貫していると言えるのではないでしょうか? 石上三登志はリチャード・レスターを「ヒーロー論」の作家と位置づけていました。 twitter.com/shusukekaneko/…

2021-07-06 19:56:08
エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

リチャード・レスターの自伝を読むと、レスターは「早撮り」の人で「友人のキューブリックとは真逆の監督」と自称していました。『スーパーマン』の撮影を見学したら「晴れ待ち」で半日潰していたが自分には考えられない、と話していました。 そういう面がプロデューサーに好かれたのかもしれません。

2021-07-06 20:03:57
金子修介 @shusukekaneko

プロデューサーの言うことを聞きながら作家性を上手く出せる人なんじゃないすか。ドナーは逆で。 twitter.com/shusukekaneko/…

2021-07-06 21:29:21
小暮 宏 @yapoono6

@woody_honpo レスターが「スーパーマン」に先立ってサルキンド父子と組んだ「三銃士」「四銃士」では、あまりに素早くまとめ撮りしていたものだから俳優たちが一本の映画だと思っていたら出来上がりが二本になっていたのでギャラを二本分要求したというどこまでホントかわからないエピソードがありました。

2021-07-06 20:31:04
エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

@yapoono6 リチャード・レスターの自伝によると、あれは本来は一本の長い映画になる筈だったのに、サルキンドが予算のために2本に分けてしまった。そのために最初はコミカルで次第にシリアスになる語り口が分断され、テーマが伝わらなかったし、俳優とギャラ問題でトラブルになって迷惑した、と怒っていました。

2021-07-06 20:35:26
エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

@yapoono6 リチャード・レスターの自伝を読む限り、レスターとサルキンド親子の関係は、良好というより「腐れ縁」ですね。 サルキンド親子には山師的側面がありトラブルメーカーだったのは確かなようです。

2021-07-06 21:24:18
エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

世評は良くないが、私は『スーパーマンⅢ 電子の要塞』が好きなんですよ。『スーパーマンⅡ』より好きです。 昔のアメコミのバカバカしい側面を見事に映像化している。 故郷での高校時代のマドンナとのエピソードもイイんですよね。 pic.twitter.com/zpHxp4aDLs

2021-07-06 20:10:04
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エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

『レディホーク』は、当時乱立したファンタジー映画の中でも、意識してSFXを抑えた格調のある演出が素晴らしかった。リチャード・ドナーとしても入魂の一作ではないかと思う。 つくづく、音楽が残念です。😔 twitter.com/woody_honpo/st…

2021-07-06 21:36:23
ブックストア ウディ本舗 @woody_honpo

ルドガー・ハウアー主演の「異色作」は、リチャード・ドナー監督の『レディホーク』だろう。特殊効果に頼り過ぎない品格のあるファンタジーで素晴らしい。公開当時、萩尾望都が褒めていたと記憶する。ただ、ロック調の音楽が合わな過ぎて…。今からでも、オーケストラの音楽を付け直してくれないかな? pic.twitter.com/48QAUShzkd

2019-07-25 22:44:23
エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

世間ではトンデモ映画的に捉えられているらしいが、私は大好きなリチャード・ドナー作品が『陰謀のセオリー』。 これ、素晴らしいと思うんだけどな。 私は陰謀論は嫌いではないので、冗談抜きでメル・ギブソン演じる主人公に尊敬と憧れの念を抱いたのであります。😅 pic.twitter.com/Cvc3vDd2R4

2021-07-06 21:44:26
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エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

『オーメン』が出世作であるリチャード・ドナーも、実は陰謀論が嫌いではなかったのではないでしょうか? しかし、『オーメン』と『陰謀のセオリー』の共通点は、「全ては妄想」とも解釈できる作りになっていることです。 それがリチャード・ドナーのバランス感覚だったのでしょう。

2021-07-06 21:48:50
エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

リチャード・ドナーの実質的な最後の監督作品『16ブロック』。証人を16ブロック先に連れて行くアル中刑事の巻き込まれる陰謀。 この手の刑事映画としてはウェルメイドだ。リチャード・ドナー、この時75歳。最後まで上手い監督だった。 pic.twitter.com/qNrgh3hlKH

2021-07-06 21:58:18
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