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保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

【子育て・保育】子供にいじめをしなくていいメンタルを持たせる方法 パラリンピックの件があまりに頭にきたので、荒削りなのは承知で勢いで書きます。

2021-07-19 19:32:32
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

1,ウィークネスフォビアで育てない ウィークネスフォビア(弱さへの嫌悪)。これまで子育てには、さまざまなウィークネスフォビアからくる価値観が当たり前のごとく含まれていました。

2021-07-19 19:32:32
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

例えば、できないことは悪いことだ、弱いのは悪いことだ、泣くのは悪いことだ、嫌がったり逃げるのは悪いことだ、勝つのがいいこと負けるのは悪いこと、1番にならなければならない、やるといったことはやり抜かなければならないetc.

2021-07-19 19:32:32
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

これをしたら必ずいじめをするようになるとは言いません。しかし、大人の持つウィークネスフォビアは子育てのファクターの中で子供に連鎖し、子供はそれを自分のものとして内面化していきます。

2021-07-19 19:32:33
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

それが問題なく作用することもありますが、その価値観の中で優等生になれなかった人が自己否定に向かい萎縮や自己肯定感の低下に向かうこともあれば、その中で比較的優等生であった人が自分より劣る他者、ウィークネスを抱える他者を否定的にジャッジしたり、見下すメンタリティを持つ場合があります。

2021-07-19 19:32:33
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

子育てする人は悪意や攻撃的な気持ちからでなくとも、子供に対する不安や心配から、こうしたウィークネスフォビアゆえの関わりにおちいってしまうこともあります。 「この子はこのままできなかったらどうしよう、なんとか私が強くしてあげなければ」

2021-07-19 19:32:33
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

子育てする人が不安を持つのは当然ですが、その自身の不安をウィークネスフォビアの価値観にのせて子供にぶつける必要はありません。

2021-07-19 19:32:34
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

2,子供を育てるのに自尊心を傷つける必要はない 僕の世代では、相手を発憤させるためにあえて強いいい方をして成長させようとするという他者への関わり方が一般的にありました。

2021-07-19 19:32:34
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

例:「気合いを入れろ」 (現状のあなたはダメという否定のメッセージ)   「やる気がないなら来なくていい」 (存在・意欲の否定をすることでできる姿を引き出そうとするダークペタゴジ-)

2021-07-19 19:32:34
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

ありていにいえば、他者の自尊心にネガティブに響く関わりをして、相手を自分の思い通りにしようとする関わりです。

2021-07-19 19:32:35
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

自分自身が過去にこうした関わりをされた人は、大人になった今でも自尊心の傷を抱えていることは少なくありません。その傷のうずきは今度は自分が大人として向きあう子供達に向けられてしまうことがあります。 その傷のうずきをなだめる最も簡単な方法は、同じことを目の前の子供に繰り返すことです。

2021-07-19 19:32:35
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

小さな子供の子育ての中でカジュアルに使われている自尊心を傷つける行為でもっとも端的なのは、疎外(仲間はずれ)を使うものです。 「言うことを聞かないなら置いていきますよ」 「そんなことをする子は家に入れません」 「赤ちゃん組にいきなさい」

2021-07-19 19:32:36
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

これらはあまりにカジュアルに使われていますが、存在そのものを否定するという大変強い否定になっており、自尊心が傷つく行為です。 なぜ日本の子育てでこれがあまりにカジュアルに使われるかというと、大人自身、主体性が持ち得ていないという問題があります。

2021-07-19 19:32:36
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

「私」が希薄なのです。「私を元に自己主張することはよくないことだ」という価値観を持たされているようです。

2021-07-19 19:32:36
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

ストレートに考えれば、「私がイヤです」「私は困ります」と伝えればいいところを、「私」が埋没しているためにあえて子育てとしてリスクの高い、存在の否定というアプローチが一般化してしまっています。

2021-07-19 19:32:37
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

嘘偽りのない「私」を表明することは少しも悪いことではありません。わざわざそれを避けて、子供の自尊心を傷つけることで思い通りに動かそうとする行為を選ぶ必要はないのです。 信頼関係の上に伝えられる「私」によって、子供は自立的、主体的に考え成長していくことができます。

2021-07-19 19:32:37
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

3,ホモソーシャルの価値観に気をつける これまでの男性中心主義的な価値観は、こうしたウィークネスフォビアや自尊心を傷つける関わりをある種の文化として内包し形成してしまっている側面があります。

2021-07-19 19:32:37
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

それが、他者と対等のパートナーシップで関わる対人関係よりも、どちらが上か下かといった支配構造としての対人関係モデルを内面化することや、ウィークネスフォビアからミソジニーに発展したりすることがあります。

2021-07-19 19:32:38
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

現代の大人世代が、当たり前のと思っている感覚の少なくない部分がもはや時代遅れとなっているのが現実です。特に男性はこの問題に直面していますが、自分で気づきにくいということもこの問題の一つの特徴です。

2021-07-19 19:32:38
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

昨今では、こうしたことを総じて「トキシック・マスキュリニティ Toxic Masculinity」(有害な男らしさ)と考えられるようになっています。

2021-07-19 19:32:38
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

4,我が子といえども一人の他者 家族なので他人ではないですが、我が子も他者です。 自分の一部でも、自分の延長でもありません。 こうして言葉にすれば、おそらく百人の内、百人の人が「そんなことは当たり前」と思うかも知れません。 しかし、現実にはなかなかこれが難しいのが子育てです。

2021-07-19 19:32:39
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

我が子に自分と同じ価値観を刷り込もうとしたり、我が子で自分の自己実現を遂げようとする関わりから、疲弊したり、著しい肯定不足におちいったり、他者への信頼感を持てなくなったりすることで、いじめをするメンタルを持ってしまう子は少なくありません。 これは自他境界の問題です。

2021-07-19 19:32:39
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

これも自分自身が、たくさん自他境界を尊重されなかった、侵されてきた人は、同じことを我が子に繰り返したくなりやすいです。 でも、それによって本当の満足が得られることはそうそう多くないでしょう。

2021-07-19 19:32:39
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

自分の問題は子供に負いかぶせてしまうのではなく、自分の問題として捉えたおいた方がいいでしょう。 小さくてもいいので自分の自己実現を自分でする習慣を持つことを多くの人におすすめしています。

2021-07-19 19:32:40
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

ここでも、「私」が大切です。 「私」を抑圧してしまったり、埋没させてしまう習慣を持っている人ほど、自分の自己実現をせずに、我が子で自己実現をしようとしたり、自身の問題を不安や子供に負いかぶせてしまうことが起こりやすくなります。

2021-07-19 19:32:40