【種族魔法使い】人間を捨ててる系魔理沙のまとめ

種族魔法使いになって幾年(あるいは数百年)、かなり人間を捨ててるタイプの魔理沙の妄想。 ※かわいい魔理沙はいません ※サムネ画像 フリー素材サイトぱくたそ:https://www.pakutaso.com/
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ハチ🐾 @hachisu716

種族:魔法使いになった魔理沙が煙管使うのもよくない? 見た目は人間だったときとぜんぜん変わらないのに煙管くわえてほそぼそと上がる煙を見ていてもいいじゃないですぁ。

2020-04-01 22:13:05
ハチ🐾 @hachisu716

か。 魔法の森に入ってきた人間の子がトラブルを起こしたときに 魔理沙「ったく。しゃーないなァ」 って窓から様子を見ていた魔理沙が、スッと煙管から煙を吸い込んで、フーッて息を吐いて。 そしたら紫煙が巨大な大蛇の形になって、顎(あぎと)を開いた妖怪に食われるすんでのところでかっさらい、

2020-04-01 22:18:00
ハチ🐾 @hachisu716

大蛇に巻かれた子どもが窓を通り魔理沙の家に飛び込んできたところで、力を緩めて子どもの体を離し、また妖怪もとへと向かっていく煙の蛇。 二股に裂けた細い炎の舌を鋭い擦過音を響かせながら小刻みに揺らす蛇を見て、威嚇してひるむ妖怪じゃん。

2020-04-01 22:21:30
ハチ🐾 @hachisu716

魔理「なあ、アンタ。ここらで手打ちとしないか。見ない顔だし、おおかた霧の湖の新参だろ。あすこはメイドが不在になってから強気なのが増えて見境ないからな。ここが霧雨魔理沙のテリトリーと識らずに草を踏んだこと、今なら笑って許してやるよ。そら、一服してる間に行くがいい。いち、に、さん!」

2020-04-01 22:27:49
ハチ🐾 @hachisu716

霧雨魔理沙の名前を出したらビクリと震えて、魔理沙の掛け声とともにびゃっと逃げ出す妖怪。 魔理「まあまあ、近頃は幻想郷のコトワリを理解してない妖怪が増えたもんだ。……人間もか。嘆かわしい、なんて思うのはこれで歳をとったからかね」 すう、と煙管を吸い込むとただの煙に戻る大蛇。

2020-04-01 22:32:21
ハチ🐾 @hachisu716

魔理「お前も里の者なら、魔法の森だけはたとえ影だって中に入れるなと親から教わらなかったか? 怖い魔女が子を食らうからと。あーん?」 煙管を持ったまま座り込んで子どもに煙を細く吹きかける魔理沙。涙目でむせ返る子ども 魔理「さあどうするかな。脂ののった子は鍋でグツグツ煮込んでやろか」

2020-04-01 22:38:36
ハチ🐾 @hachisu716

子ども「妹を助けてください!」 奥歯をガチガチ鳴らしながら悲鳴のような声で叫び、頭を勢いよく下げる子ども。 魔理「……。あー?」 鋭い金色の眼を片目だけ細める魔理沙。 子ども「妹が病気で……苦しんでて……魔女さまはすごくすごく珍しい茸とか、薬草に詳しいって聞いたから」

2020-04-01 22:41:58
ハチ🐾 @hachisu716

子ども「そっ、そっそ、そのあとなら、おおおれ、おれ、ま、まま魔女さまのご、ご飯にっ、なってもいい!」 自分で言った自分の言葉がショックで、はっと咽喉をおさえ、恐怖で涙ぐみながら叫ぶ子ども。 その様子を見ながら、しゃがみこんだ膝に肱をついて、煙管をはさんだまま頬に手をあて考える魔理沙

2020-04-01 22:46:55
ハチ🐾 @hachisu716

魔理「う〜ん。病気の女の子のほうが、まあどっちかっていうと珍味だろうなあ。食ってあわよくば同じ病に罹ったほうが、より耐性が手に入るかもだし……」 青ざめる子ども。 魔理「研究も……────いて」 気楽に痛みを口にした魔理沙の胸に、しかしナイフが突き立っている。

2020-04-01 22:50:21
ハチ🐾 @hachisu716

ぶるぶると震えた子どもが、それでも渾身の力で妹の命のために突き立てたナイフは、魔女の心臓まで深々と滑り込んだ。 意図せずであろうが大きく手許が震えるせいで、よりナイフが動き肉を掻き分けてえぐる。 魔理「……ほーう。見事。やるね」 何でもなさそうに喋る魔女に呆然と眼を見開く子ども。

2020-04-01 22:55:08
ハチ🐾 @hachisu716

魔理「……うむ。うむ、うむ、うむ、うん。なかなか筋がいい。肋骨をよけて心臓をひと突きか。なかなか子どもに出来るこっちゃない。褒めてやろう。いいこいいこ」 心臓にナイフが刺さったまま満面の笑顔で震えてうごけなくなっている子どもの頭を撫でる魔理沙。

2020-04-01 22:58:45
ハチ🐾 @hachisu716

がたがたと目の前の死と絶望に震えるしかない子ども。 魔理「それだけ震えていても躰が覚えていて冷静に仕事をした。なかなかの練度だ。人体に理解があるらしい。誰かに習ったか? それとも獣でも捌くのが生業か? あるいはそう、お前ももう既に人食いだったかな」

2020-04-01 23:02:45
ハチ🐾 @hachisu716

魔理「教えてくれよ、お前に興味がわいたんだ。お前と仲良くなりたいんだよ」 子どもの頭を撫で続ける魔理沙。 魔理「うん? 小便くらい気にするな。ここでもっと醜いもんぶちまけるやつなんてごまんといる。まずは冷静な対話からだ。まずはお茶でもどうだ?」

2020-04-01 23:06:22
ハチ🐾 @hachisu716

子ども「あああ、……あ……あああ」 魔理沙が起き上がったのではずみで後ろに倒れて尻もちをつく子ども。 とりあえず胸に刺さったナイフを抜く魔理沙。 ナイフを見て、ひょい、と片眉をあげる。 魔理「…………」 子どもの存在を忘れたように、黙ったままナイフを見つめて考え込む魔理沙。

2020-04-01 23:10:40
ハチ🐾 @hachisu716

魔理「……お前、名前は」 すっと眼を冷たく細めて子どもに訊ねる魔理沙。 子どもは震えて言葉をうみだせない唇をぎゅっと噛み、皮膚をやぶり血を滴らせながら、カチカチと歯を鳴らしながらも口を開く。 名を問われて名乗ること、それだけは彼の誇りだから。 子ども「…………さ、……■■」

2020-04-01 23:13:46
ハチ🐾 @hachisu716

魔理「……そうか」 急にゾッとするほど冷たい気配を消して、満足そうに頷く魔理沙。 魔理「……なるほどな。子は持てない代わりに、名付け親になったとは聞いてはいたが。……そうか、今も脈々と受け継がれる弟子ってわけだ」 手許のナイフに優しく語りかけるように云う魔女。

2020-04-01 23:20:04
ハチ🐾 @hachisu716

魔理「じゃ、もてなさないわけにはいくまいよなあ」 ニッと笑って煙管をタクト振るように優雅に動かすと、途端に子どもの体がふわりと持ち上がってどこからか移動してきた椅子が受け止める。 魔理「歓迎するよ。前言撤回、我々は今友だちになるんじゃない。既に宿世の縁がある親友だったのさ」

2020-04-01 23:28:43
ハチ🐾 @hachisu716

みたいなことになってもう世代をこえた間接咲マリとかレイマリとか現行マリアリとかすればいいでしょ!!!!!! そゆのもすき!!!!

2020-04-01 23:29:29
ハチ🐾 @hachisu716

めちゃくちゃかっこよ! 魔理沙もなんか人間やめて妖怪魔法使いになったとき、人間やめるどころか妖怪としてあたう限りの色んな魔改造を自分にほどこして色々できるようになってて、なんか血管移動させるとかわけわからんことしてほしい。

2020-08-31 12:54:57
ハチ🐾 @hachisu716

人間やめるってなったらけっこう効率求めて色んなことしそう。もっと視界を広げたくて目を増やすとか

2020-08-31 20:21:54
ハチ🐾 @hachisu716

基本的に(油断させるためにも)見た目は人間のままなのに、 悪い妖怪退治とかなんとかの名目で力試し感覚で来た人間に後ろから襲いかかられたとき、 魔理沙はまるで後ろが見えてるみたいに、背を向けたまま返り討ちにして、 魔理沙「背中に目がついてるみたいだろ?」 って机に向かいぽつりと言う。

2020-08-31 20:25:26
ハチ🐾 @hachisu716

魔理「悪いな。背中に目がついてるんだ」 って言い終えたと同時に、うなじの皮膚が縦に裂ける。 いや。避けたというより割れ目から皮膚が動き、左右に開かれた、というべきだろうか。 そこから覗くのは黄金の眼。 人間ならば、正面にふたつついているはずの眼球。

2020-08-31 20:29:53
ハチ🐾 @hachisu716

魔理「人間を捨てて、永い時を生きながら視野が広がると便利でな。こうして物理的も広げたというわけさ。……さて」 ぎ、と椅子を動かして、魔女が……魔理沙が、ゆっくりと振り返る。 その顔を見て、侵入者の顔がほんの一瞬、ぽかんとする。

2020-08-31 20:36:49
ハチ🐾 @hachisu716

まるでどこを見れば分からないかのように。見慣れた人の顔の、簡単な目鼻の見当をつけるのに手間取って。 そして目の前の“何か”をようやく見定め、みるみる青ざめて歪んでいく。 わなわなと震える色を失った唇から声にならない呼吸が漏れるが、叫ぶ力すら湧いてこない。

2020-08-31 20:40:11
ハチ🐾 @hachisu716

魔理「……さて、問題を出そうか。すなわち、『わたしの死角はどこにあるか?』だ。なに、これも研究の一環だ。ここに至った野心のまま思い切りやりたまえ」 魔女の顔の……顔の? 顔……? 人で言うならば顔というものがそのあたりに乗っている部分を、焦点のあわない目でぼんやりと見つめながら、

2020-08-31 21:07:43