茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート「民主党代表選は、誰でもいいよ」

脳科学者・茂木健一郎さんの8月17日の連続ツイート。 代表選にエネルギーを注ぎ込むより、国を導くコンセプトづくりに全精力を注ぎ込むべきであろう・・・
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茂木健一郎 @kenichiromogi

「連続ツイート」をお届けします。文章は、その場で組み立てながら即興的に書いています! 今朝は、久しぶりに、「時事ネタ」です!

2011-08-17 07:06:50
茂木健一郎 @kenichiromogi

だい(1)菅直人首相が退任を表明して以来、民主党の代表選が話題になっている。しかし、私個人としては、「誰でもいいよ」という気持ちである。政治的アパシーということではない。あの人か、この人か、という問題の立て方自体が、そもそも間違っていると感じるからである。

2011-08-17 07:08:58
茂木健一郎 @kenichiromogi

だい(2)今の日本に必要なのは「国はこちらの方に行くべき」というヴィジョンであり、政策に関するアイデアである。また、国政についてこう考えるべきというプリンシプルである。これらのものは、皆で出し合い、議論すべきものである。誰かに属するものではない。

2011-08-17 07:10:45
茂木健一郎 @kenichiromogi

だい(3)誰が代表になり、首相になるかということよりも、国をどの方向に導くか、という政策論争の方がよほど重要である。代表選は、政策論争でなければならない。新聞やテレビが得意なのは相も変わらず「政局報道」であるが、その古ぼけた文化に我々が付き合う必要はない。

2011-08-17 07:12:12
茂木健一郎 @kenichiromogi

だい(4)オバマ氏の登場が新鮮な意味を持ったのは、彼が明確なヴィジョンを持ち、それを伝える力があったからである。(http://t.co/2MwYg0S)。今の日本の政治に必要なのは、どの顔がどうか、という属人的な議論よりも、国を導く勇気あるヴィジョンであろう。

2011-08-17 07:14:11
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茂木健一郎 @kenichiromogi

だい(5)政治を「属人的」なものと考えることが、日本の風土病である。だから、親から子に「地盤」を引き継ぐなどという滑稽なことが起こる。アメリカ憲政史上、親子で大統領をやったのはブッシュ以外には一組しかないはず。日本では、枚挙に暇がないだろう。

2011-08-17 07:15:38
茂木健一郎 @kenichiromogi

だい(6)小泉ジュニアが地盤を引き継いだ時話題になったが、本来、ジュニアであろうと何だろうと、その選挙区で堂々と政策論争を行い、その質において候補者を選べばいい。そんな簡単なことさえできないから、日本の政治はいつまで経ってもアイデア勝負にならない。

2011-08-17 07:16:52
茂木健一郎 @kenichiromogi

だい(7)代表が誰になろうと、首相が誰になろうと、ご本人にとっては大問題だろうが、国から見ればどうでもいい。そんなことにエネルギーを注ぐのは無駄だから、国を導くコンセプトづくりにこそ、全精力を注ぎ込むべきであろう。

2011-08-17 07:17:58
茂木健一郎 @kenichiromogi

だい(8)むろん、純然たる政策だけでなく、その人格、判断力など総合的な人間力も重要である。しかし、今の年功序列の代表選挙では、本当に自由な競争にはなっていない。AKBの「総選挙」の方が、よほどフェアな競争をしている。そもそもアイデアの優劣に年功序列は関係ない。

2011-08-17 07:19:45
茂木健一郎 @kenichiromogi

だい(9)代表に誰がいいか。またぞろ得意の「政局報道」をしているマスコミに対して、心ある人たちは白けている。勝手にやっていればいいだろう、俺たちは政策、ヴィジョン作りをするからというパッションのマグマ。タヌキやキツネの化かし合いではなく、理性の光こそが必要。

2011-08-17 07:22:31
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、「民主党代表選は、誰でもいいよ」についての、連続ツイートでした。

2011-08-17 07:22:58