M.I.A「Born Free」のMVをめぐる議論
M.I.A.の話題の"Born Free"のMV観た、いちおう。チープ過ぎて感情移入できないというのが正直なところ。まったくショッキングにも過激にも思えなかったっすホント。
2010-04-27 11:06:24人の頭部を撃ち抜いて銃殺するシーンが出てくるが、アンジェイ・ワイダの最新作『カティンの森』の大量虐殺シーンの足元にも当然及ばないお粗末さ。ただただ人の死がテキトーに映像化された嫌悪感のみが残る作品。メタファーとかどうでもいい。ただただレベルが低いシロモノ。
2010-04-27 11:08:41M.I.A.という人はLIVEも観たが結局センセーショナリズムのヘタな使い手なんだと思う。音楽をちゃんとしてほしいと心から願う。本当に人を思索に向かわせるためにはそれなりの覚悟と勇気と愛が必要だ。
2010-04-27 11:15:18MIAは賛否両論だなあ。でもそうして議論を巻き起こすのが彼女の意図するところだろう。ライヴは初来日のサマソニだけ見たけど、たぶんに一人勝手でコミュニケーションが一方通行。でもそのぶん、規格外の無闇なエネルギーや破天荒なパワーはある。
2010-04-27 11:43:57批判する人の論旨を読むと、あの映像が何をメタファーしてるかよりも、手法の幼さや稚拙さを批判して、いわば門前払いしちゃう人が多い。でもそれって、パンクが出てきたときに「音楽的に稚拙すぎる」と批判した人たちと同じ。間違いではないかもしれないが、そこが本質ではないと思う。
2010-04-27 12:12:15.@dai_onojima パンクの話をM.I.A.のMVにスライドさせるのはどうかな。ぼくは暴力や死やセックスを公の場で表現として扱うときはそれなりの説得力が必要だと思うのです。その点、このMVの仕上がりは安っぽいセンセーショナリズムの域を出ていないのではないかと。
2010-04-27 12:26:51@keiichisokabe うん、だから映像が何をいわんとしているのかを論じる前に、手法の拙劣さを問題にしてしまうと、見落としてしまうこともあるのでは、と思うのです。特に今回の場合。
2010-04-27 12:30:21.@dai_onojima 同感です。で、映像は何を言わんとしていたのでしょうね?ぼくは正直それを深く考える場所まで連れて行かれなかった、あの映像には。勝手な話ですが、そこがあのMVの弱さだと思し、それこそが批判の対象になってる。先頃のエリカ・バドゥのMVがもたらした感覚と対照的
2010-04-27 12:34:43@keiichisokabe 前のツイートにも、M.I.A.のコミュニケーションはたぶんに一人勝手で一方通行であると書きました。このPVもそういう面は否定できない。でもその「弱み」は逆に「強み」でもあると思う。誰でも納得させられるような成熟度はないけど、そのぶん破壊力はある。
2010-04-27 12:40:17@dai_onojima 何を破壊するための破壊力か?ということもあります。破壊力だけで打破できないこともあるのでは?しかし、小野島先生の言わんとするところはまったくもって理解してますよ。
2010-04-27 12:45:43@keiichisokabe 何を破壊しようとしてるのか。確かにそこが議論の対象。私はあれをみて「国家権力への本能的な嫌悪感」を感じたけど、そこは彼女の言葉を待ちたい。ちなみに「破壊力」という点では、同じ作家のhttp://bit.ly/cJnSe2のほうがすごいですね。
2010-04-27 13:00:26@dai_onojima 「国家権力への本能的な嫌悪感」、そんなステレオタイプな感覚を表明するためにあの映像が存在する?あれらの暴力シーンも?でも、ぼくも結局そんなとこなのだろうと思います。「ハデにやってるわりにはたいしたこと訴えかけてこねーなオイ」ってことなのです。
2010-04-27 13:09:33@keiichisokabe いやいや、その「ステレオタイプな感覚」は、あくまでも私の感じたもので、彼女が何を意図したのかはわかりませんよ。でも「国家」というものへの嫌悪感、警戒心は、平和な日本に育った我々と彼女では、当然切実度が違うと思います。
2010-04-27 13:14:21@dai_onojima なるほど。確かにそうですね。でもここから先は小野島さんの仕事ですよ。インタビューでがっつり掘り下げてほしいっす。
2010-04-27 13:17:57@keiichisokabe はい、そうですね。インタビューやりたいなあ。誰かふってくれ! ちなみにデビューしてまもなく彼女の取材したことありますが、おみ足のキレイな、チャーミングな女性でしたよ(←結局そこかい)
2010-04-27 13:24:14@dai_onojima そこ重要なんです!オレもクアトロでLIVE観たときには多幸感溢れるねーちゃん、というイメージでした。だからこそこのMVに違和感がある。
2010-04-27 13:27:45@keiichisokabe なるほど。でもそんな彼女がこんな表現の仕方をとった、とらずにはいられなかったという、そこが焦点かもしれません。
2010-04-27 13:35:42M.I.Aという人の出自や冷戦後、特に湾岸戦争以降の世界情勢を関連付けずにこのビデオを論じてもなんか空疎な感じがする。 http://www.youtube.com/watch?v=oefptjvAmM8
2010-04-27 13:05:58おれが件のビデオを見てまず想起したのはアブグレイブ収容所、そしてガザ。もちろん(もうほとんど終わってしまったけど)タミール人の民族解放闘争。
2010-04-27 13:09:17.@keiichisokabe 「国家権力」というものが何に支えられていて、どういうことを実際に為しているかを想像すれば、あの映像を「ステレオタイプ」と切って捨てるのは曽我部さんにしては雑だなあと感じます
2010-04-27 13:15:31小野島さんと曽我部さんの議論は、M.I.Aのお父さんがタミール・イーラム解放のトラの幹部だったことを踏まえて行なわれていますか? @dai_onojima @keiichisokabe
2010-04-27 13:19:29