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1996年の3月に93歳で祖母が亡くなった時のこと。 祖母と同居している父は世界旅行に行っていたので不在、で父より年下の父の兄弟妹が遺品整理の一部をした。 (僕の父がまだ独身だったときに亡くなった)祖父の仏壇の引き出しから満鉄の株券が数枚出てきた。
2021-08-15 16:24:45博物館とか公立の資料館や図書館に飾ってあっておかしくないシロモノである。 祖母だって株式証券としての価値はないことぐらいは知っていたろう。東映や東電の株式を所有していた人だし。
2021-08-15 16:24:48僕は「とっとこうよ!」と主張したが個人から数えて二親等、一親等の彼らの意思が優先される。遺品だものね。 で彼らの言うには「株券としては紙屑で価値がないのでお棺に入れて一緒に燃やす」だ。
2021-08-15 16:24:5010年近く前、二世帯住宅のもう一方に住んでいる叔父が故人で元妻である叔母の法事をしたときのお酒の席で「あのおばあちゃんの満鉄の株券、どうなったけ?」との話になった。 はあ…、叔父2も叔父3も叔母2もどなたも覚えていないのかよ! 「僕が反対したのに、あなた方が燃やしたんでしょ!」
2021-08-15 16:24:55学歴とその後に就いた職業から叔父2も叔父3も叔母2も「学業成績は良い」との意味では「頭が良い」人なんだろう。だけど…(略)。
2021-08-15 16:24:56株券としての価値は"0"であっても、 博物館とか公立の資料館や図書館に飾ってあっておかしくないシロモノである。 (換金しようとは思わぬが)お宝探偵団に出したらそれなりの金額がついたであろう。 #要らないのなら捨てずにくれれば良いのに #なんてこったい #反省堂国語辞典 #戦後76年
2021-08-15 16:24:58祖父は満鉄の技師として満州にいたことがある。太平洋戦争ではなくその前の中国との戦争で陸軍にいたこともある。 日本発送電を経て東京電力へ。 (今は無人の)石神井変電所の所長をしていたこともある。戦後の食糧難時、近所の主婦が天ぷら油に困っていた時に変圧器から抜いて油を配ったことも。
2021-08-20 03:03:56人体に害のある物質を使うとトランスを小さくできる。ダイオキシンやPCBが有名。 当時の石神井変電所の変圧器にはそのような人害のあるものは使用していなかったとのこと。人に害のない絶縁油は天ぷら油になる! その代わり同じ大きさだと絶縁性能は落ちるので狂態を大きくせざるを得ない、と。
2021-08-20 03:03:57当時の祖父はお金は無かったが多少の人望はあったようで(現在、順天堂練馬病院の裏にある)東高野山長命寺の和尚様が練馬区議会議員に立候補するときに「東電の社宅の人たちの票が欲しい」とお願いされたことがあるとのとのこと。
2021-08-20 03:03:57お礼は戒名の文字数になった。 祖父は定年前に胃がんで亡くなった。 戒名の漢字と文字数はお布施で決まるが、祖父の亡くなった時に祖母は戒名料的なモノは一切支払っていない。だけれど、位牌を見た人たちは「随分と支払われたのですね」を言う。
2021-08-20 03:03:58電気主任技術者資格を持っていた祖父は東大泉の東映撮影所の面倒を見ていたこともある。 今では考えられないことだが、 ①大電力を使用する撮影所に主任技術者資格者がいなかった ②東京電力の従業員が社とは関係のないアルバイトをしていた のだ。
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