世紀末郵便TRPG『アポカリプス・ポスト』について

ヤネウラ @yanegann

世紀末郵便配送『アポカリプス・ポスト』っていう2021年春のゲームマーケットで頒布されたTRPG凄い良いんですよ。 エモい。 そして当事者性がめっちゃある。

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PCたちは、ポストロイドというアンドロイドです。戦争で荒廃した世界に点在する人間の村の間を歩いて移動して、メッセージを届けるロボットなんです。 放射能や電磁場、今も徘徊する無人機械のせいで、無線・有線による遠隔連絡手段が途絶しちゃったんで、かわりにアンドロイドが届けているんですね。

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依頼人が持ってきた動画データを分割し、1体のポストロイドがそのうちの4つを運びます。トランプを4枚引いて、どんなメッセージを運ぶかが決まります。 ポストロイドは、歩くハードディスクみたいなもので、戦闘や地形移動時にダメージを受けるとメッセージを1つ破損してしまいます。

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ダメージを受けるたびに、トランプを1枚捨てるわけです。トランプを捨てると、そのトランプが意味しているメッセージもなくなって、伝えられなくなります。 捨てるトランプは基本PLが選べます。残りが「死」と「愛」だったら「死」を捨てようかなとか選べるわけですね。

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そうやって旅していって、人里の村にたどり着いたら、ポストロイドは自分の持っていたトランプをすべて公開します（それまでは見せられないんです）。 そして、残ったトランプで、旅の初めにランダムで決めたテーマに沿ったメッセージを、PLみなで作って、それを受け取り人に渡して、任務終了。

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このメッセージを決めて、渡すところが大変にエモいんですよ。 トランプの単語からメッセージ決める時に、差出人について、受け取り手について、今の世界の状況について、そういった背景情報を自然と考えちゃうんですよね。 メッセージを組み立てると同時に、PLは物語も作っているんですよ。

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差出人と受け取り手の年齢やちょっとした特徴を決められるランダム表もあって、それとテーマと、トランプの内容から、物語を内包したメッセージが組み立てられるんです。 手紙から周囲の世界を描く、手紙文学に近い世界ですよね。『恋文の技術』や『往復書簡』が好きな人には刺さるはずです。

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しかも当事者性も凄い ダメージを受けた時にどのトランプを捨てるかはPLの選択次第です。内容は公開できないから全部1人で決めます そして最後にメッセージの内容を、PLで相談して決めます。何回遊んでも同じメッセージになることはありません。その時、集まった人だけの物語ができるTRPGなんです

ヤネウラ @yanegann

世紀末郵便ＴRPGアポカリプス・ポスト、オンセでの準備完了！　トランプ全部めくって、使用しないもう一枚のジョーカーも抜きました！ めんどくせぇ！ 次からはハウスルールで、もう一枚のジョーカーのメッセージ決めておこうかな、赤ジョーカーの意味は「不運」とか。

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ココフォリアでトランプ使用する時は、トランプの背面画像が必要になりますので、お気を付けください。山札に戻したりすると背面が透明になります。 私はモザイク装飾の縦長の写真をオーダンでダウンロードしてきて背面に使っています（トランプ背面の画像より権利的に安全なものが見つかります）。 pic.twitter.com/s1fJ3jDaUS

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ヤネウラ @yanegann

世紀末郵便配送TRPG「アポカリプス・ポスト」を遊びましたー。 やはり差出人と受取人をひっくり返して、行きパートの後で帰りパートやると、帰りの盛り上がりが凄い！

ヤネウラ @yanegann

アポカリプスポスト、ココフォリアを使って遊んだんですが、前景を工夫したらスムーズに遊べてよかったです。便利便利。 ＃アポカリプスポスト ＃TRPG pic.twitter.com/Z1Vd4GAa2Q

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世紀末郵便配送TRPG『アポカリプス・ポスト』は、HPはトランプを使います。 トランプのスートと数字ごとに、対応メッセージ（単語）が決まっています。ジョーカー＋52枚で、53種の単語があるわけですね。

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そのトランプを目的地にもっていけた分だけ、メッセージとして伝えられます。トランプに対応した単語が入った手紙として、目的地にいる人に渡せるわけです。 しかし、トランプはHPでもあるので、ダメージを受けるたびにトランプを失います。つまり、運べるメッセージを失ってしまうわけですね。

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例えば、残りHPが2点で、持っているトランプ（単語）が「愛」と「悪魔」だとします。 この時に1ダメージを受けたら、どちらのトランプ（単語）を捨てるかを選択するわけです。捨てられた単語は、手紙に内容として入らなくなります。

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目的地に無事到着したら、全ポストロイドで持っているトランプを公開します（着くまでは秘匿）。そして残っている単語で手紙のメッセージをPLが決めます。 さっきの例だと、単語が2つとも残っていれば「悪魔でも妨害できないくらい、君を愛している」という手紙にもできますね。

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しかし、ダメージを受けるごとに単語は減っていってしまいます。 ことによっては、1体のHP1のポストロイドだけが辿り着いて「愛している！」という手紙を手渡すこともあるでしょう。

ヤネウラ @yanegann

捨てる単語を選べないダメージもあるので、ことによっては「悪魔め！」という手紙になるかも… 持って行った単語のうち、使える単語だけを使って手紙のメッセージを作るシステムですので、単語によっては利用しないというチョイスも可能ですから、そういう手紙にはあまりならないですが…

ヤネウラ @yanegann

ポストロイドの行動も、所持している単語で変わってきます。 例えば同じHP2で、「愛」と「友情」の単語を運んでいるポストロイドと、「憎しみ」と「臆病」を運んでいるポストロイドの2体がいたとします。 こういう場合、片方のポストロイドがダメージを受けそうな行動を率先してやるんですよね。

ヤネウラ @yanegann

単語の内容は秘匿なので詳しい相談はできませんが、所持トランプ全体のイメージだけは話せるので、 「暖かい感じのするデータだ」 「私のは冷たい感じだ…」 ということを言い合いながら旅をしていくんですね。そして、「ここは私に任せろー！」などと言いながら危険につっこんでいくわけです。

ヤネウラ @yanegann

世紀末郵便配送TRPG『アポカリプス・ポスト』を遊んだのですが、参加者化のみなさんに楽しんでいただけたようで良かったです。 マスターはシナリオ準備がいらないのに、エモいセッションになるので、とても良いゲームです。楽ちん。 ＃アポカリプスポスト

ヤネウラ @yanegann

今回も A村の少年からB村の少女に、読書感想文のメッセージをを届ける。 B村から少女からA村の少年に、ファンレターの返信を届ける。 という二本立てのセッションをやりました。やはり往復は良いです。 復路がめっちゃ盛り上がります。

ヤネウラ @yanegann

このゲームはメッセージを届ける所が最高面白いです。 逆に言うと手持ちメッセージが０になると（HPが０になると）、まったく面白くありません。 出目によってはHP0は簡単に起こります。PC間のメッセージの融通などを認めるなどして、PCが脱落しないようにした方が良いです。

ヤネウラ @yanegann

他のPCがメッセージを3つくらい届けて、手紙の内容を楽しそうに考えているのに、自分だけそこに参加できないというのは、かなりションボリなので、気を遣ってあげた方が良いでしょう。 HP0になるのを防ぐの、プレイヤーの戦術とか工夫とかでは何ともならないことがあるので……

ヤネウラ @yanegann

『アポカリプス・ポスト』、面白いからPDFで買えればいいんだがなぁ。