アスピリンは新型コロナの予防に効くかもしれない〜fdzarafさんからの論文紹介

1
fdzaraf @fdzaraf

興味深いことに, 抗ヒスタミン薬のアゼラスチン,ジフェンヒドラミン,クロルフェニラミンマレイン酸塩には, SARS-CoV-2や,またはインフルエンザウイルスに抗ウイルス作用が報告されています。ラクトフェリンと併用すると,さらに抗ウイルス作用が高くなるようです。コロナ後遺症にも抗ヒスタミン薬の有効性が報告されています。

fdzaraf @fdzaraf

- 全国規模の調査で、アスピリンの使用が新型コロナ検査の陽性率の低下と関連していることが明らかになりました。(First published: 2021/2/23) 心血管疾患の初期予防のためのアスピリン使用は, COVID‐19に感染する可能性が低いことと関連する febs.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/fe…

2021-03-12 09:43:38
fdzaraf @fdzaraf

- アスピリンは、1918年のスペイン風邪パンデミック時に注目すべき支持を得た。それはアスピリンが、自然免疫のいくつかの構成要素に作用することが確認され(8)、気道のRNAウイルスに対するin vitroでの有効性が確認される(18)よりも実に数十年も前である。

2021-03-12 09:49:11
fdzaraf @fdzaraf

- RNAウイルスに対するアスピリンの抗ウイルス活性の基本的なメカニズムは、いくつかの生化学的な、そして免疫学的な経路に依存している。宿主の反応とウイルス感染の除去は、I型インターフェロン(IFN)の発現に大きく依存している。

2021-03-12 09:52:10
fdzaraf @fdzaraf

- I型インターフェロン(IFN)は、細胞の反応を調節し、細胞を "抗ウイルス状態” に再プログラムする(19)。SARS-CoVやMERS-CoVなどのRNAウイルスは、STATファミリー(IFNに関わる遺伝子群)の転写因子のリン酸化を阻害することでIFNシグナルを抑制し、免疫系の認識から逃れることができる(20)。

2021-03-12 09:54:40
fdzaraf @fdzaraf

- RNAウイルスが宿主の抗ウイルス反応を回避するために用いるもう一つの特異的なメカニズムは、プロスタグランジンE2(PGE2)レベルの増強調節であり、これによりマクロファージにおけるI型インターフェロンの産生およびアポトーシスが阻害され、ウイルス自己複製が増加する(21)。

2021-03-12 09:57:56
fdzaraf @fdzaraf

- 低用量アスピリンはプロスタグランジンE2(PGE2)の生合成を阻害することから(22)、このメカニズムは、I型インターフェロンの誘導を介して抗ウイルス免疫を高める可能性がある(23)。 アスピリンがRNAウイルスの妨害工作に抗い、"銀の弾丸”(=I型IFN) を誘導するということですね。

2021-03-12 10:01:43
fdzaraf @fdzaraf

インターフェロン遺伝子刺激因子(STING)は、膜貫通タンパク質173(TMEM173)やMPYS/MITA/ERISとしても知られており、ヒトにおいてSTING1遺伝子によってコードされるタンパク質で, STINGは,細胞がウイルスや細胞内寄生虫のような細胞内病原体に感染すると, I型IFN産生を誘導する。(en.wikipedia)

2021-03-12 10:18:24
fdzaraf @fdzaraf

(続き) インターフェロン遺伝子刺激因子(STING)が調節するI型インターフェロンは、それを分泌する同じ細胞(autocrine signaling)や近くの細胞(paracrine signaling)に結合することで、感染した細胞や近くの細胞を局所的な感染から守る。

2021-03-12 10:24:02
fdzaraf @fdzaraf

(元の論文に戻り) - インターフェロン遺伝子刺激因子(STING)の遺伝子多型は COVID-19感染症の病因に寄与している(27)。 (27) Commentary インターフェロン-βの遅延性過剰分泌を伴うSTING障害としてのCOVID-19 (Published:May 23, 2020) thelancet.com/journals/ebiom…

2021-03-12 10:38:21