オン・ジ・エッジ・オブ・ザ・ホイール・オブ・ブルータル・フェイト #4

翻訳チームによるサイバーパンク・ニンジャ活劇小説「ニンジャスレイヤー」リアルタイム翻訳 (原作:Bradley Bond-san & Philip Ninj@ Morzez-san) ニンジャスレイヤー公式ファンサイト「ネオサイタマ電脳IRC空間」 http://d.hatena.ne.jp/NinjaHeads/ 続きを読む
文学 書籍 ニンジャスレイヤー
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NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
オン・ジ・エッジ・オブ・ザ・ホイール・オブ・ブルータル・フェイト #4
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「ラッセーラ!ラッセーラ!」「アカチャン!」「バリキトカ!」「ラッセーラ!ラッセーラ!」マツリはたけなわ、幻想的なネブタが誇らしげに大通りを進み、タイコが力一杯叩かれ、マツリかけ声が叫ばれる。空には花火が打ち上げられ、夜空を賑やかに彩る。
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イカケバブやスシを手に笑いあう市民たちは、パレードの後方で悲鳴と混乱が今まさに広がっている事を知らない。阿鼻叫喚の原因は、大通りへ闖入し戦闘を開始した複数のビークルであった。すなわちニンジャスレイヤーのアイアンオトメ、デッドムーンのネズミハヤイ、キャバリアーのチャリオットだ。
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「イヤーッ!」キャバリアーが無慈悲に大業物ツーハンデッド・カタナブレードツルギを打ち振ると、巨大なメロンのネブタが真二つに切断され、台車はチャリオットを引く二台の無人バイクの前面に装着された稼働刃でズタズタに引き裂かれた。無残!ネブタ職人はこのメロンの制作に一月はかけたであろう!
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武装霊柩車ネズミハヤイはチャリオットの追跡を嫌い離脱のために速度を速める。現在のキャバリアーの狙いはニンジャスレイヤーよりもむしろこのネズミハヤイのようだった。そのようにボーツカイが指示しているのだ。ボーツカイは結局キャバリアーとともにチャリオット上にあった。
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気を抜けばこのゾンビはわけのわからぬ騎士道精神を発揮し命令を無視、放置すれば更なるケジメ的事態を引き起こしかねない!「あの武装霊柩車をやれ。あれが貴様の敵だぞ!」ボーツカイは必死に指示した。非ニンジャを守らねばならない状況にニンジャスレイヤーを置き続けるべきと判断したのだ。
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「イヤーッ!」上杉謙信のネブタ台座を飛び越え、アイアンオトメのニンジャスレイヤーが奇襲をかける。キャバリアーの頭に体当りだ!「まずい!」ボーツカイは素早くチョッパーバイクの一台に飛び乗り手動でフルスロットルした。バイク二台はシンクロしている。チャリオットがドリフトし、奇襲を回避!
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「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーはチャリオットに執拗にまとわりつき、キャバリアーへ激しくスリケン投擲!「ヌウーン!」キャバリアーはカタナブレードツルギをタツマキめいて振り回し、それらスリケンを弾き飛ばす!巻き添えを喰った虎のネブタがカタナブレードツルギによって無惨に引き裂かれる!
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「アイエエエ!」歩道では降って湧いたこの戦闘にパニックとなった市民達が叫びながらぶつかり合い、逃げ惑う。「ニンジャ?ニンジャナンデ!?」ダシ・カートを引く者達やタイコ者、ストリッパーも我先にと逃げ出し、路上には無言のネブタが渋滞めいて放置された。それを轢き潰してゆくチャリオット!
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ニンジャスレイヤーはブッダエンジェルのネブタへ接近し、「病気無いね」と書かれたノボリ旗を掴み取った。そして旗部分を毟り取り、カーボン製の軸を槍めいて構えた。車上戦でツーハンデッド・カタナブレードツルギと素手でやりあうのはいかにも不合理であったからだ。
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「ヌウーン!敵将なり!」槍を構えたニンジャスレイヤーが視界に入るとキャバリアーは強く反応した。「正々堂々、勝負せよ!」「キャバリアー=サン!まずあの武装霊柩車だ!クソッ!」ボーツカイはバイクから叱責を飛ばすがキャバリアーは完全無視!敬礼めいてニンジャスレイヤーめがけ得物を構える!
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「まあいいッ!好きにしろ!」ボーツカイは吐き捨て、武装霊柩車めがけバイクを加速する。(勝手にやりあっておるがいい!チャリオットのコントロール権はワシにあるのだ!)
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「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーが旗竿を突き出す。「ヌウーン!イヤーッ!」カタナブレードツルギがその先端を撃ち、狙いを反らす。返す刃で反撃!「イヤーッ!」「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは旗竿を投げ捨て、アイアンオトメ上で跳躍!横薙ぎの斬撃を回避!
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空中で、ニンジャスレイヤーは行き過ぎるマネキネコのネブタに飾られた「今後一年間も」の旗を掴み取った。旗を毟り取って旗竿を構え、新たな武器とする!「イヤーッ!」キャバリアーの横腹めがけ果敢に刺突攻撃!
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「イヤーッ!」キャバリアーがカタナブレードツルギを振り回し、刺突を弾く!「イヤーッ!」「イヤーッ!」打ち振られる二つの長リーチ武器!「イヤーッ!」「イヤーッ!」おお、ネブタ並ぶ大通りを花道に甲冑巨人とニンジャが攻撃をぶつけ合う、まるでそれはセキバハラ戦争のタペストリーめいた光景!
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「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」夕闇に火花が輝き、ときにネブタが斬撃のやチャリオットの無茶な装甲のあおりを食って無残に破壊される。パレードは大通りをどこまでも続く……!
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「クソッ!なんだあの武装霊柩車は……」チョッパーバイク上のボーツカイは苦々しく毒づいた。決してこのチャリオットが遅いわけではない。しかし右往左往するネブタのカートの横、あるいはきわどい隙間をすり抜け、まるで減速する事の無い武装霊柩車は徐々に距離アドバンテージを取りつつあった。
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そして何よりニンジャスレイヤーである!近づいては離れまた近づき、チャリオット上のキャバリアーへ熾烈な攻撃をかけてくるのだ。キャバリアーのツーハンデッド・カタナブレードツルギは既にニンジャスレイヤーが武器とする旗竿4本を破壊していたが、敵はそのたびに新しい旗を調達してくるのだ。
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当初ボーツカイは武装霊柩車をことさら狙う事によってニンジャスレイヤーにそれを庇わせ、防戦一方の釘付けとする戦術をたくらんでいた。先ほどの仕込み銃でコーカソイド女を狙ったやり方の延長だ。しかし実際あの武装霊柩車の逃げ足はボーツカイの想定を超えている。
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これでは結局全力のニンジャスレイヤーを相手にしていると同じ事ではないか!「イヤーッ!」「イヤーッ!」「アイエッ!」カタナブレードツルギとぶつかり合って中途で折れた旗竿の破片がくるくる回りながらボーツカイの方へ飛来し、バイク上のボーツカイは慌てて首をすぼめ、それを躱す。
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なんたる事か。ボーツカイは己に振りかかった凶運に思いを馳せる。半日前の自分はこんな死線にいる現在の自分を、ほんの少しでも想像できたろうか?なぜニンジャスレイヤーが?なぜこんな事に?ブラックヘイズ!なんたるゾンビーニンジャをよこしてくれた!いや、キャバリアー無くば今頃死んでいたか?
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いやいや、キャバリアーに単独で十分にニンジャスレイヤーと武装霊柩車の相手をできる知能があれば、ボーツカイは遠くで傍観しておられたはず。さすれば、こんな危険に晒されてバイクを手動運転する必要などなく、オート操縦に任せて高みの見物……「イヤーッ!」「イヤーッ!」「アイエッ!」
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再び飛来した旗竿の破片をボーツカイは危うく躱す。彼の思考は典型的な「負け犬のネガティヴィティ」に陥りかけていた。この弱気は、得物の三節棍を失ったおぼつかなさも理由として実際大きい。だがしかし、ニンジャが死地において過去の後悔や人任せの怠惰などに囚われればどうなるか?
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コメント

オスツ🍣 @alohakun 2011年8月23日
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