2021年9月7日

文芸評論家はかく語りき。他賞の最終候補作品を排除するのは、「新作が書けない」「編集者の要求に応えて書き直す力がない」という不安材料がすけてみえるから。新作で勝負しましょう

長いこと賞を忌避し、読者様のほうを向いて書きたい(ボツはお断りだ)とやってきましたが。一連の流れから非常に思うところがありました。よくも悪くも作品に過剰なほど愛着があり、結果的に個人の界隈では売れていますが。一方で商業の場で求めらる作家像には、もっと違う根性が期待されているんですね。続きはWebで。無償のラノベといえば我々電書会わよおほほ、お楽しみにね!🎁 公式 http://kusuguri.kir.jp/ カドカワ https://bookwalker.jp/series/115385/ アマゾン https://www.amazon.co.jp/dp/B083367Z2R/
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悲報:作家として身につまされてしまった件について

Yahoo!ニュース @YahooNewsTopics

【衝撃 講談社とアマゾン直接取引】 news.yahoo.co.jp/pickup/6404619 ネット通販大手アマゾンと出版大手・講談社が今月から、取次会社を経由しない「直接取引」を始めたことが関係者への取材で分かった。消費者に本を届ける日数の短縮やコスト削減を狙う。取次会社などに衝撃が広がっている。

2021-09-16 16:30:17
ザヴァツキ Ⓐ 電書会の年末セール実施中 固定参照📚 @Object357

@YahooNewsTopics 文芸評論家はかく語りき。他賞の最終候補作品を排除するのは、「新作が書けない」「編集者の要求に応えて書き直す力がない」という不安材料がすけてみえるから。新作で勝負しましょう - Togetter togetter.com/li/1770903 仕事の早いザヴァツキがしゅっとまとめまして。作家として身につまされましたね

2021-09-16 17:15:24

ミステリーよろしく結論を先に書きます ※違うだろ

下村敦史『アルテミスの涙』(小学舘)発売中 @atushishimomura

僕は乱歩賞に約10年間毎年応募し、5回目の最終候補で受賞してデビューしましたが、授賞式の壇上で大先輩が祝辞の際の第一声で「落選作(過去の4作の最終候補作)は出版させません!」と(笑)。 半分はウケ狙いのネタだったと思いますが、僕はこの発言の真意を twitter.com/MIKITO_777/sta…

2021-09-06 18:12:50
下村敦史『アルテミスの涙』(小学舘)発売中 @atushishimomura

『落選作にこだわって新作を書かなかったら成長できないし、プロとして長続きしないから、せっかくデビューした今は新作を書き続けるべきだよ』と解釈しました。 デビューから7年、今月の新刊で記念すべき20作目ですが、常に新作を書いてきたことで今の自分があると思います。

2021-09-06 18:12:50
知念実希人 小説家・医師 @MIKITO_777

そう、これが正しい。 落選作は数年後、作家としての評価が上がったあと全面改稿して出せばいい。 ただ、その際にアマチュア時代の作品を見るとあまりにも稚拙で恥ずかし過ぎて、新作書くのとそんな変わらない労力をかけて改稿するという苦行を味わうけど、 twitter.com/ikegami990/sta…

2021-09-04 22:00:35
芦辺 拓 @ashibetaku

この件は選考に当たる人々、出版社や僕ら作家が言い続けなければならないと思うが、絶対に納得しない人たちの反論が相次ぐ。水先案内人がそっち行ったら座礁するよと言い、医者がその民間療法だと死ぬよと言って罵倒されるようなものか。正しい助言をして叩かれている人たちを見るのがもうつらい。 twitter.com/ikegami990/sta…

2021-09-06 10:04:31

なぜ駄目なのか、逆に何が期待される作家像なのか

池上冬樹 @ikegami990

▼文学賞の下読みをしているのだが、編集者から連絡があり、何番のXは過去の某文学賞の最終候補作なのでボツにしたいと。作品名と筆名を変えているので検索にひっかからなかったが、下読み委員が「これ読んだことがある」ということで判明。作品名と筆名を変えて送ってよこすなんてタチが悪いよ。

2021-09-04 21:34:08
池上冬樹 @ikegami990

▼2)最終候補になったら、その作品はいったん諦めなさい。あらたな作品を書いて挑戦すればいいではないか。いつまでも後生大事に抱えて、あちこち小さなところを直して送るのはみっともない。私は新作が書けません! といっているようなもの。受賞してから数年後、過去の作品を直して出せばいい。

2021-09-04 21:34:43
池上冬樹 @ikegami990

▼3)名前はいわないが、過去の候補作を、次々に書き直して出し続けた作家もいる。編集者には「書き下ろしです」といって原稿を渡したようだが、他社の編集者はすぐに、「ああ、これはうちの文学賞で落とした原稿だ」とわかる。テクニックはあがっているので、そこそこ読める作品にはなっているとか。

2021-09-04 21:35:10
池上冬樹 @ikegami990

▼他の文学賞の最終候補作を検討する文学賞もあるかもしれないが、まれでしょう。選考委員たちが落としたのには相当な理由がある、落選作をわざわざ検討する必要はない、それに人は1作ぐらい、まぐれでいいものを書いてしまうから、まぐれで書いたものかもしれない。だから事前に排除する。 twitter.com/fairy0326/stat…

2021-09-05 00:58:06
池上冬樹 @ikegami990

▼文学賞の最終候補作の扱い(A賞で最終候補に残った作品をB賞ほかに送るのはやめたほうがいい、B賞ほかでは他賞の最終候補作を外す)について書いたら、たくさんのツイートをいただきました。ひとつひとつコメントする時間がないので、気になった点について書きます。すこし背景を説明します。

2021-09-06 18:35:04
池上冬樹 @ikegami990

▼2)そんなことをしたら「半永久的に作品を葬るのではないか」という意見がありましたが、出版・発表は自由。出版社に持ち込みでも(でもどこも新人賞に応募してといわれる)、自費出版でもすればいいでしょう。ネットで発表することもいい。葬り去るは不可能。文学賞受賞は難しいですよという話。

2021-09-06 18:35:20
池上冬樹 @ikegami990

▼3)文学賞の予選の話にからめて、10月のせんだい文学塾の宣伝をしたら、「こういうことを発信することで自分のライター講座にきてもらい稼ごうとしている」なんていわれたが、小説家講座では稼げません。全然儲かりません。何とか赤字をださないように出費を抑えて長年やってきた。早い話、自腹。

2021-09-06 18:35:33
池上冬樹 @ikegami990

▼4)僕は2000年から山形小説家講座、2010年からせんだい文学塾の世話役やっていますが、司会料が出るようになったのはここ7年ぐらい。それまでずっとノーギャラ、時には僕が講師絡みの出費も負担した。稼ごうなんて一ミリも思ったことがない。というか一ミリも稼げない。というか赤字だ。

2021-09-06 18:35:47
池上冬樹 @ikegami990

▼5)好きでやっているので別にいいのだが、そういうことで毎月講座の宣伝をしている。いまに始まったことではない。関心のある人はどうぞというスタンスです。ただ評論家に特化した10月のせんだい文学塾は過去に例のない企画なので面白いと思う。応募作を毎年大量に読んでいる評論家たちなのでね。

2021-09-06 18:36:04
池上冬樹 @ikegami990

▼6)またそれぞれ担当している賞も異なるので話が違ってくるかもしれない。賞はまた担当編集者によっても異なってくる。「出来上がった才能はいらない。粗削りでも書きたい衝動に満ちた新人を選んでくれ」と編集者にいわれたことがある。そこまでいう編集者(および賞)は珍しいと思う。

2021-09-06 18:36:19
池上冬樹 @ikegami990

▼7)でもそういう風にいってくれるとこちらも選びやすい。無難でまずまず面白い作品よりも、破綻しているが熱量に溢れている作品を選ぶことになるから。山形と仙台の小説家講座には作家以外に編集者たちも同行してくるが彼らの講評を聞いて気づいたことがある。「直し甲斐のある」作品が好きなのだ。

2021-09-06 18:36:55
池上冬樹 @ikegami990

▼8)うまい作品よりも、自分ならこう直す、こういうアイデアで書き直せば絶対にいい作品になるという「直し甲斐のある作品」に編集者は最も惹かれているようだ。懇親会の隅っこでテキスト提出者と熱心に話し込む編集者の何と多いことか! 文学賞の場合はまた別で自ずと即戦力を優先するでしょうが。

2021-09-06 18:37:08
池上冬樹 @ikegami990

▼9)でも、大事なのは書き直す力。編集者の要求にどれだけ応えられるか。受賞作はかならず選考委員の要望と編集者のチェックが入り、書き直しの要求がくる。それを断ると本にならない。受賞しているのに出版されていない受賞作があるが(あるんです。調べてごらんなさい)理由はたいていそう。

2021-09-06 18:37:29
池上冬樹 @ikegami990

▼10)まぐれでいいものを書いた新人に欠けているのは書き直す力。繰り返すが、まぐれで1本ぐらいいいものが書けるんです。さらにまぐれで賞をとったりすることもある。で、選考委員と編集者の要求になかなか応えられなくて苦戦する。何とか受賞作を出しても勝負となる第二作でまた大いに苦戦する。

2021-09-06 18:37:42
池上冬樹 @ikegami990

▼11)編集者もハードルをあげてくるし、自力がついていないからなおさら。で、どうなるか? 2、3作だして消える。で、消えて10年後に、文学賞の下読みで再会する(笑)。元文学賞作家が夢よもう一度と、プロ・アマをとわない文学賞もあるので、それに応募してくる。でも大抵二次選考で落ちる。

2021-09-06 18:38:04
池上冬樹 @ikegami990

▼12)A賞の最終候補に残った作品を(筆名とタイトルを変えて)B賞に応募する人間を出版社が排除する(編集者が安易にとびつかない)のは、「新作が書けない」「自力がついていない」「編集者の要求に応えて書き直す力がない」という不安材料がすけてみえるから。新作で勝負しましょう。

2021-09-06 18:38:38
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コメント

ザヴァツキ @Object357 2021年9月7日
非常に感銘を受けたかしら。僕の弱点をここまで的確に示唆するとはさすがの編集者様わね
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駄文屋あさひ@iM@s最高! @asahiya_WWer 2021年9月7日
とりあえず、文学賞の枠において、ラノベ大賞と全く違う文化で動いてるのはわかった気がする。……これは「やり方の多様性・生存戦略」と思って、自分が納得する方だけ気にしておくのがよさそう
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ヒート<ぱんだぱんだ>マシン @heat_machine 2021年9月7日
単純に「審査する編集者」の審美眼の信頼度がもうとっくにドブに落ちてるのに気づいてないんじゃないかな……
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ああ、どうも、俺です @sasayuzu 2021年9月7日
自分の納得できるルールの賞に応募すればいいだけや
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ティルティンティノントゥン @tiltintninontun 2021年9月7日
このまとめの趣旨とは外れるだろうけど、どこぞの第一次下読みでは話の内容以前に「てにをは」が満足に使えているかを確認していて、一ページ目の半分も読めば没か二次進出か決まるそうな。それで落とされたやつは他の賞に出すなってのは、誰も異議はないと思うけど、どう?
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aioi_au @aioi_au 2021年9月7日
打ち切りになった後に次作が作れるかってのは重要だと思うけど、没原稿を修正せず出したらOKにするとかジャンプに落ちた進撃とかなろうで人気の作品引っ張ってくるだけとか編集にも信用できない部分もあるよね。
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コン蔵 @konzopapata 2021年9月7日
tiltintninontun 私の作品がそんな理由で落とされる訳がない!編集に見る目がなかったんだ!他の出版社に送って落としたことを後悔させてやる!
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CD @cleardice 2021年9月7日
業界全体のなんかというより仕事する相手とどう折り合いをつけるかって話でしかないんだよな
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富士山麓ωナックル @Mqzer9ltQN2nxiE 2021年9月7日
「最終選考まで残った」とタイトルを上げられた作品なら、書き直すべきだが、それ以前に落ちて名も挙げられていない作品なら、完成度を上げて別の賞に出しても良かろう。 作品はともかく、世界観を考えるのもまた大変なんだから。
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黒田信武 @kurodashinobu11 2021年9月7日
最終候補って素人から見たら「ドラフト候補」に見えるけど、プロからしたら「二軍で鍛えてみたけど芽が出なかった」というような位置なのか
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ヒッコリーのバット @m3sIUtQIFcjRebs 2021年9月7日
落とした作品が他で花開いたら、その判断をした人がバツが悪いってだけの話じゃないんですか? 進撃とかみんなに散々言われてるし
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nob_asahi @nob_asahi 2021年9月7日
納得できないなら別に従う必要はない。ただし本当に選考の基準として定着しているなら受賞に至るのは極めて稀なことだというだけの話。選ぶ側が納得し賛同している基準であれば選ばれる側がどう反発してもそうそうに改まるものでもないだろう。
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なが @k_watarase 2021年9月7日
応募するならルールに従うべきだと思う その作品に拘りがあるなら他の賞に応募しててもOKってやつに出せばいい 応募の条件って仕事をする上での最初の約束みたいなもんだし、それを破ってくる人と仕事はできないって思われても仕方ないんじゃないかなぁ
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古橋 @FuruhasiYuu 2021年9月7日
asahiya_WWer ラノベもあんまり変わらないんじゃないかなあ。ラノベはほぼ全部新人賞だし、「作者に賞を挙げて「作者をデビュー」させる」スタイルなのは同じだし。最近出てきた例外になろう発作品があるだけでさ。(これは作品単位で人気を得て書籍化するスタイル)
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古橋 @FuruhasiYuu 2021年9月7日
出版関係の賞って名目上は作品に対して賞を出してるんだけど、実際には作者(人)に対して賞を出すんだよね。これは出版側と作者の関係上仕方ないところではあるのよな。多少でも知ってる人はまあ周知の話なんだけど、出版事情知らないと変な感じはすると思う。
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平尾 由矢(パブリックエネミー) @astray000 2021年9月7日
色々言われているけど、納得できる部分は大きい。やはり、出版社としては、「作家とは、新しい作品を創る能力"も"養われるべき」と考えているんだろうね。
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北邑直希 @naoki_ng08 2021年9月7日
そもそも論として、応募規定に「他の新人賞に応募済みの作品は対象外」などと書かれていることが多いわけで。規定読んでないんですかね。
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yamada tarou @onekuni 2021年9月7日
文学賞だと「入賞作品の出版権は主催会社に帰属します」となっているのが普通なので、重複入賞した場合の権利関係がややこしくなるから他の賞への応募が分った時点で落とすよね。規約で二重応募は失格になってる賞も多いし。
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猫と猫と猫がすき @nekonek07190489 2021年9月8日
合理的な理由があるのはわかるけど読者としては「そんなのいいから面白いもの読ませてよ」って気持ちにもなる。落選作が後で花開いた例を知ってるとなおさら
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古橋 @FuruhasiYuu 2021年9月8日
nekonek07190489 そういう単純な「利害だけで考える」なら「面白い作品を出せる作者を確保する」「面白いものを継続して提供する」って形の工夫なんですよ。合理的でもあるんです。
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棚橋青 @ao_tanahashi 2021年9月12日
再投稿とはちょっと違うけど、BookBaseって電書販売代行サイト(って言い方で合ってるか微妙だが)が正に「そういう賞」を公募してますね。→ https://bookbase.jp/notices/20
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小川淳次郎 @sazanka_mimiga 2021年9月12日
応募規定を守っても募集する側が存在しない規定でボツにしているというのは、年令や性別や国籍など不問とされているものでボツにすることもありえると言っているのに等しいわけだが、わかってんのかね。
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F414-GE-400 @F414_GE_400 2021年10月2日
選考委員や編集者の言う通りに作品を書き直せるのが「良い新人作家」って凄いな(悪い意味で)ただのエゴじゃないのそれ
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B.a.k.a.ぼうなす⋈ @bounasu 2021年10月8日
ありていに言うとこういうのって、「優秀なビジネスパートナーを募集している」のであって、その選考基準が「小説」って事だよな。であれば、一つのことしか出来ない人や提案に対して柔軟に対処できない人が跳ねられるのは当たり前なのでは。
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ぱんどら @kopandacco 2021年10月29日
どっかの賞に落ちたけど別の出版社では成功した小説、という実例が多数出てきたら話が変わるかもしれん。ハリポタはまあ話が違うが。
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k9cycle @__hage 2021年11月8日
同じプロットの小説を舞台と人物の名前を変えて何度も応募してくるってネタが筒井康隆の小説「大いなる助走」にあったけど、本当にやるやついるんだw
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たかひと@絵描きではない @ui66AtOB72HMjrK 2022年2月18日
1番という作品をA新人賞に投稿 →落選したらB文学賞へ、Aで落ちた1番と新しく書いた作品2番を投稿 →落選したらCコンテストに、Bで落ちた2番と新しく書いた作品3番を~ って方法でデビューした作家さんのハウツー本を買ったことがあるw
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ニコニコ星 @nikonikoboshi 2022年4月24日
はじめのAmazonの話関係ないだろ。まとめに入れるなよ
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