【ヘタリア】歴普＠大天使の奇跡～此処だけ18世紀～【フリッツ親父命日】

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【お知らせ】ぼちぼち親父命日イベント始めるぞー。毎度のごとく超スロー進行、日付超えても終わらねーだろうし、後でtogetterにまとめとくからそっちで見ることをオススメするぜ！つーわけで…

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ほ あ た っ ☆

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※初期のフリッツ呼び→初代プロイセン王フリードリヒ一世／ヴィリー→ヴィルヘルム王太子→後の二代目プロイセン王ヴィルヘルム一世、でお送りいたします

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――1712年1月24日、プロイセン王国ベルリン王宮にて

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普「よお、食ってるかヴィリー！やっぱこういう日は飯も美味い…ってお前は控えた方がいいな、あんまり食うなよ？俺はいつお前が破裂するかって気が気じゃなくてよ、こうパーン！って…」ヴ「…持病のせいだ。仕方がないだろう」普「流石にここまでくると持病とかそういう問題じゃあ…」

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ヴ「プロイセン！」普「あー、分かった分かった。破裂したら俺様が直々に繕ってやる事にするぜ。と、そうだお前、アイツの目見たか？ゾフィーと同じ色してるのな、すげー綺麗な青！」ヴ「母上と同じか…体の方まで似なければいいが」　※ゾフィー・シャルロッテ。初代プロイセン王妃。早逝

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普「流石に三回目はもう勘弁だぜ……ん、そういえばゾフィーが今回は自分で育てるんだって？大臣達がごちゃごちゃ言ってたみたいだけど」ヴ「ああ…まあ、試してみる価値はあるだろう。また妙な噂を流されてはかなわん」　※ゾフィー・ドロテア。二代目プロイセン王妃。ヴィルヘルムの妻

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普「『礼砲の発射音でひきつけを起こした』とか『冠の重さに堪えかねて』とか？うちは体が弱い奴多いからなあ…ま、三度目の正直って言うだろ。今度は大丈夫だって」ヴ「そう願うな。…ああ、名前が決まったのを知っているか」普「名前？そーいや知らないな。何て付けたんだ、今度は」

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ヴ「フリードリヒ。父の名を付けるそうだ」普「ふーん…フリッツ二世か。…フリッツに似なきゃいいけど」ヴ「…そう願うな」普「まあ、お前に似ても嫌だけどな！」ヴ「お前が言えた台詞か」普「せめて外見はよー」ヴ「………」普「お前も昔は天使だったのに…」ヴ「やかましい」

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普「フリッツー、フリッツ！お、いたいた。ちゃんと食ってます？昼は興奮しすぎて抜かしたって聞いてるけど」フ「ああ、問題ない。それよりも、見たかプロイセン、あの子の目を！」普「おう、ゾフィーと同じ色！でしたね。きっと小鳥のように格好良く育つに違いないぜ！」

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フ「無事生まれたと聞いた時は、感動のあまり涙が止まらなくてな…あとはそう、無事に育ちさえしてくれれば…」普「大丈夫ですって。アイツ良い目してたし、絶対良い男になります！」

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フ「もしまたうまくいかなければ、私が…というのも、もう無理だろうからな…」普「あーうん、流石にな、そろそろキツイよな…」フ「カールスバートへも行ったんだがな、いざ事に及ぼうとしても肝心のモノがぴくりとも、」普「あー、あーあー、まあ、大丈夫ですって！俺様が保障する！」

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――1712年、某日

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フ「聞いてくれプロイセン！フリッツ坊やがな、今日数えてみたら、もう歯が6本も生えていたんだ！」普「あーどうりで、最近噛まれると痛いというか…ま、順調に育ってるって事ですね。良かった良かった」フ「ああ、困るようなところは一つもない！」

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普「全部生えそろう頃には何歳になってるだろうな。フリッツ、気合い入れないと見れないかもしれないですよ？」フ「出来れば揃ったその歯が抜けるまで生きてみたいものだが…ゾフィーのように、私もいつあの白い女を見るか…」　※ゾフィー・ルイーゼ。三番目の初代国王妃。メクレンブルクのヴィーナス

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普「白い女って…いやいや、ゆゆ幽霊なんていないですって！大体見たものを殺すとかそんなん冬将軍より凶悪じゃないですか俺様は絶対信じねえ！」フ「だがゾフィーのあの様子は、」普「ああああその話は終わり！終了！そっそれよりそのメダル！マジ格好良すぎて俺様さっきから超気になってる！」

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フ「ん…ああ、このメダルか？そうか、そうだろう素晴らしいだろう！これにはフリッツ坊やのヘソの緒が入っているんだがな、このダイヤモンド一つの値段がなんと…」普「(白い女なんていないいない絶対いないいてもこのプロイセン様に効くわけねえ！俺様無敵！マジ最強！)」

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――時は流れ、ヴィルヘルム王太子改めヴィルヘルム一世治世下、プロイセン王国ベルリン王宮

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※フリーデリケ・ゾフィー・ヴィルヘルミーネ、以下ヴィル。フリッツ親父の姉、長女。後のブランデンブルク＝バイロイト辺境伯フリードリヒ三世妃

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普「フリッツ坊やもデカくなったなあ…歯も全部生え揃ってるのかね。しかし元気なもんだな」ヴ「足りないくらいだ。大体体つきが華奢すぎる。ゾフィーやフランス人などに囲まれているからあんな…」普「いや、まあその辺はこれからでしょう。まさか自分の子供時代と比較してないですよね」

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ヴ「フリードリヒは将来、立派な軍人としての自覚と愛情を持つ必要がある。あの女どもに教育を任せていては、フランスかぶれの軟弱な男になる！」普「んー、フランス文化も悪くねーと思いますけど…まあいいや。でもヴィリー、フリッツだって立派に男の子やってるぜ？」

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ヴィル『うるさいから太鼓をやめて！お花で遊んだらいいじゃない』フ『花なんかで遊ぶより、太鼓を習ったほうが役に立つよ』

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普「…って揉めててさ。小さいのが二人でぎゃーぎゃー言っててちょっと可愛かった…じゃなくてほら、太鼓とかすげー男の子っぽく、」ヴ「太鼓か！そうかフリッツが…ああ、太鼓は実にいいものだ。まさに軍人に相応しい！お前も好きだろう、プロイセン！」普「お、おうそうだな…」

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ヴ「ああ、絵師を呼ばねば…プロイセン、アントワーヌは今何処にいる？」普「絵師ぃ？ちょ、描かせるんですか今の話を」ヴ「どんな絵がいいか…犬も共に描かせて…」普「…お前ら、親子だな…そういう所マジフリッツそっくり…」

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――更に時は流れ、1720年頃