2021年9月18日

平安貴族が騎乗してた「シマウマ」(島馬)とは何か?古代日本の馬は島などの低湿地で飼育され、島伝いに沖縄まで「島の牧」が伝わってたことが分かった

島・河口などの低湿地で飼われていた古代日本の馬の歴史!当時の馬はどんな草を食べていたのか?
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ちょっとした話題【1】
平安~江戸時代まで、京都を中心とした美の感覚では「渡来系弥生人」の顔付きが優雅で好ましいとされたが、鎌倉武士にはちょっと違った特徴があった。欧米文化が流入した近現代になると彫(ほ)りが深い「縄文顔」が「格好良い顔」として見直された話も興味深い。

巫俊(ふしゅん) @fushunia

人類史の本に、鎌倉時代の人骨だけは、何故か頭が前後に長いとされてるんだけど、衝撃に耐える頭蓋骨と正面からの被弾(矢)面積の現象を狙って、少しの淘汰圧でもかかってたのでしょうか?室町時代になると弓射騎兵から打物騎兵に代わるので、矢への依存が下がるのかも。 twitter.com/sim_kyrm/statu…

2021-05-01 00:25:51

ちょっとした話題【2】
世界中のすべての「馬」は、紀元前3500年の前後にユーラシア西方の草原地帯で飼育された、たった1頭のオス馬の子孫だとされ、4世紀以前の日本に伝わった馬もモンゴル高原を経由して遠い世界との交流でもたらされたものでした。

巫俊(ふしゅん) @fushunia

英語で書かれた印欧祖語時代の宗教についての記事。天の神や天候神について説明した後、印欧語族の白馬信仰について説明し、匈奴がその影響を受けたこと、驚くべきことにその信仰は日本まで届いていたと記されているreddit.com/r/IndoEuropean…

2021-01-16 04:03:17

ちょっとした話題【3】
壬申の乱を起こした天武天皇は関ヶ原付近に集結し、主力は近江国を根拠地とする近江朝廷軍と対峙しつつ、伊賀を経由して騎兵一千を急行させ、大倭(やまと)国の倭京(飛鳥京)で蜂起した友軍(孤立してる)を救おうとしてました。

巫俊(ふしゅん) @fushunia

関ヶ原から急行した増援の騎兵一千が、敗走するヤマト方面軍と合流した「東山・東海道」の要害「墨坂」。 この騎兵集団は「箸墓古墳の戦い」で活躍、大倭国を奪還。西国に敗走する大友皇子を「大山崎」で捕捉したことで、天武天皇が即位する #歴史好きを陶酔させずにはいられない魅せらせし空間 pic.twitter.com/UyiNMkBT3D

2017-10-24 02:46:48
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本題

巫俊(ふしゅん) @fushunia

「縞模様」(しまもよう)という言葉は、16世紀南蛮貿易で海外から輸入された織物に「ストライプ柄」が多く、それが戦国時代の日本で流行して「南蛮の島の模様」と呼ばれたことに由来してました。なので古代の日本には「しまもよう」という言葉は無かった訳です。

2021-08-27 13:32:58
巫俊(ふしゅん) @fushunia

2色のストライブ柄といえばアメリカの「星条旗」がありますが、ストライプを意味する漢字の言葉は「条」でした。一条、二条と線で区画された空間を指してるので、京都や奈良に「一条通り」「二条通り」があるのも関係してます。

2021-08-27 13:44:28
巫俊(ふしゅん) @fushunia

中国ではストライプ柄に使う言葉として「」「」「」があるとのことです。班や紋には他の意味もあるので、日本では班や紋にストライプを意識したことは無い気がしますが、それ故に「島の模様」という言葉が分かりやすくて一気に定着したのでしょうか。

2021-08-27 13:50:57
巫俊(ふしゅん) @fushunia

漢字の「縞」(こう)は「しろぎぬ」の意味でした。平安時代の文献には、「夜の雪のように白い麻布」を説明する場面で「縞苧」(こうちょ)と書いた例がありまして、「縞」(こう)は白い織物を指してたので、全然意味が違ってました。

2021-08-27 13:54:45

マンガ「へうげもの」で「縞模様の布はフィリピンの呂宋(ルソン)島から輸入したもの、という記述があった」そうです。

ねずみ色の人 💉💉 @84start84

@fushunia 三越三井家を生んだ松阪商人は木綿で財を成しましたが、商品は「松坂縞」と呼ばれ、江戸で大流行しました「シマ模様」は、南蛮交易をしていた伊勢の回船問屋ゆかりのデザインのようです。ちなみに、松阪は古代に大陸から機織りが伝わり、伊勢神宮に織物を納めた土地で「縞」は文化の融合だな、と。 pic.twitter.com/Rrony5AEy5

2021-03-07 13:59:05
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「シマ(島)」がストライプ柄を表すことになったので、ストライプ柄の商品で商売してくときに。「高級だったり上品質な織物を指す言葉」として「縞」(こう)という漢字が選ばれ、「縞(しま)」という言葉が定着したことになりそうです。

鬼塚健太郎@AWExion会員募集中! @KentaroOnizuka

@fushunia ってことだと、逆に、ストライプを表す「シマ」という言葉に、「縞」という漢字を当てた経緯が結構気になりますね。 グーグル翻訳で、「シマウマ」を中国語にしたら、「斑馬」でした。 つまり、「縞」をストライプの意味で使うのは日本で生まれた、ということですね。

2021-08-27 14:24:08
巫俊(ふしゅん) @fushunia

平安時代の公卿・藤原実資の日記『小右記』には、「島馬」(しまうま)と言う言葉が出てきます。平安京の内裏の仁寿殿に騎士などが集められ、左右十列に並び、「島馬」が云々とありまして、名前はアフリカのシマウマに似てるけど全然関係が無くて、「島の馬」という意味の言葉でした。

2021-08-27 14:09:20
巫俊(ふしゅん) @fushunia

東京大学史料編纂所のデータベースで検索すると、「嶋馬」(島馬)はこの『小右記』に2例があるだけでした。 「嶋馬に乗って馳(は)せる」 描写が出てきます。当時は良い馬の名前として「島の馬」という言葉があった訳ですが、実は古代の西日本では馬は「島」や「河口」などの低湿地で飼われてました。

2021-08-27 14:13:04
巫俊(ふしゅん) @fushunia

なので、この「島馬」というのはどこかの島で育てられた当時の名産地の馬を指してたはずですが、文化や環境が変化して「島に馬の牧を作る」風習が廃れてしまったのか、「シマウマ」という言葉は日本語から消え、ある日全く別の意味の「シマウマ」がアフリカからやってきたってことだったんですね。

2021-08-27 14:16:46
巫俊(ふしゅん) @fushunia

そういえば、日本古代の馬の牧の論文を読んだら、古代の西国の牧は、主に「低湿地帯」に配置されててその理由は、馬に食べさせる草を確保できるのが、川が氾濫するような流路上の低湿地でマコモなどを食べさせてたとあり、目から鱗だったことがあります。馬の身体は高原の環境が最適らしいですが twitter.com/fushunia/statu…

2020-08-31 23:10:09
巫俊(ふしゅん) @fushunia

馬の牧は、浅い湖の中の「難波の八十島」にあった 論文「古代馬牧一 河内, 信濃 16 牧の立地と馬産供用限定地への発展」(1995年) 「河内湖周辺の古牧 (中略)湖といっても大和川の運積土で浅くなり難波の八十島と呼ばれ密生する難岐草(ヨシ)などの湿性野草が利用された」 jstage.jst.go.jp/article/grass/…

2021-03-07 03:11:44
ちっく🐾さんせりふ @chick_a_dreamer

古代の牧と言うと大阪府の長原古墳群、南口古墳 馬に絡んだ葬送儀礼をしていた場所では、と言う珍しい話を思い出す 仁徳帝の治水事業以前は河内湖の南端あたりに牧があったそうだ

2021-08-27 17:11:15
巫俊(ふしゅん) @fushunia

河内国・信濃国では、湖の跡を中心として低湿地に古代の官営牧場が設置されていて、それ以降は丘陵地に牧が新設されるようになったとあります。平安時代までは、低湿地の湿原で馬が飼われていて、おそらく「島馬」とはそうした湿地の草を食べた名馬の名前なのでは?と推測しました。

2021-03-07 03:14:45
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コメント

カクヘニソムス @Kakhenisoms 2021年9月18日
縞苧ってことはカラムシの布だったのかしら
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新谷貴司(新型コロナワクチン2回接種済み) @localnavi 2021年9月18日
昔の日本にシマウマがいたというと「ぷりぷり県」かなと思ったら全く違う興味深い話だった。
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あめ玉10えんの助 @awadama10 2021年9月18日
シマをグルグル取られたのかな昔のシマウマ
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オルクリスト @kamitsukimaru 2021年9月18日
将門のころの関東平野は馬の名産地としてたくさんの「牧」があって、将門の軍事力の背景になってたんだけど、当時の「香取海」と呼ばれるくらいに霞ヶ浦がもっと広く房総半島がほぼ島と言っていいくらいに複数の川で分断されてて低湿地が多い地形が、馬の育成に適してたということになるのかな。
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さどはらめぐる @M__Sadohara 2021年9月18日
馬の特性を考えれば、この論は明らかに無理があるな。馬の蹄は脆い。特に湿地帯などで蹄に水分を含むと割れやすく、裂蹄した馬は乗馬には使えない。馬自身も濡れた場所にとどまろうとする性質もない。何より、低湿地帯で牛や馬に草を食わせると人に対して日本住血吸虫症のリスクが高く、それを好き好んでやる人がそもそもいない
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yukiti @yukit5447 2021年9月18日
大型畜獣の飼育において、塩分の補充が問題になったのかな? ギリシャ神話でも馬は海神の支配下で、塩水泉と共に贈られる話があったような。
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巫俊(ふしゅん) @fushunia 2021年9月18日
記事の半ばや末尾などにツイートを追記致しました。
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Ragi's Q・装甲竜's A @Ragi_Mari 2021年9月18日
フランスだと白い馬(カマルグ)の群が海岸沿い走ってるし相馬でも野馬追の調教を海岸でやったりするし、砂浜ならいけるのかも
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inti @inti87913544 2021年9月18日
島や岬の牧は官私があったみたいだけど、農地とバッティングしない利点があったみたいね。逆に言うと農地に向いてなかったみたいで五島列島から瀬戸内島嶼の分布というと後の水上生活民の拠点とも重なっているように思えるねぇ。
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巫俊(ふしゅん) @fushunia 2021年9月18日
星条旗などの模様に使われる「条」の日本語に「すじ」がありますが、用例を調べると、鎌倉時代の文献『聖徳太子伝私記』に「須知迦部道」(すちかへみち)が出てきて、これは十字状に直線が交わってる飛鳥時代の官道の「筋違(すじかい)道」(考古学もしくは観光用語)の出典のようです。この道路は条里制の普及に先行して直線的に作られたとされ、それを表現するのに適切な日本語が「すじ」なのだろうということです。
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毘藍 山風蠱(元16TONS) @moonintears16t 2021年9月19日
で、この子誰?「シマウマちゃんだよ!」は?シマウマ?「…そうっ!」ウーン…ナメクジのよう「ひどいよー」あ……でもすきだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ「え・えー!?」 https://www.nicovideo.jp/watch/sm32285578
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RGB000 @19666_61 2021年9月19日
moonintears16t シマウた浮かんだけどぜってぇ誰も居ないと思って開いたから、敗北感...
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夜更至ヒルネスキー @hiruneskey 2021年9月19日
ここを見ると日本はそもそも塩が(鉄も)とことん足りない土地らしい。 海があるのに塩が足りない国https://www.youtube.com/watch?v=4gd8AkPN8mo
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