動画『2021年テキサス大寒波』を訳してみた。

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動画『2021年テキサス大寒波』を訳してみた。2021年2月、テキサスの気温は氷点下まで下がった。それがどうした? 暖房のきいた家に籠っていればいいだけだ。しかしそうはならなかった。何が起きたのか? その理由は? テキサス公共政策財団のジェイソン・アイザックが解説します。youtube.com/watch?v=KdMqCU… pic.twitter.com/ay3qMl1r1l

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2021年のバレンタイン・デーの週、気温は氷点下まで下がった。これほど寒い冬は誰の記憶にもなかった。ここはテキサス。シベリアではない。しかし、テキサスはエネルギーに恵まれた州だ。何を恐れることがあろうか。家に帰って暖房を入れ、のんびりしようじゃないか。 pic.twitter.com/5XmTorzUbc

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だが、そうはならなかった。半世紀ぶりの寒波に襲われたテキサスで、400万人が5日間にわたって電力なしで過ごす羽目になった。数百人が亡くなった。眠っているときに凍えて死んだ11歳の少年もいた。 pic.twitter.com/QCx4kipTVA

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テキサスの配電網運営会社であるテキサス電気信頼性評議会 (ERCOT) が後に報告したところによれば、配電はあと4分で完全にストップするところだった。 十分な準備を怠った、迅速に対応しなかった、などと、メディアは州政府を責め立てた。 pic.twitter.com/YUI9Ga0uSy

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そのとおりかもしれない。だが、ERCOTのミスは問題の原因ではなく症状に過ぎなかった。本当の原因は、何十年にも及ぶ間違った政策により、テキサス州のエネルギー・インフラストラクチャが電力を安定供給できないものになっていたことだ。これは、アメリカのすべての州が教訓として学ぶべき話である。 pic.twitter.com/m1NaXydzJs

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2010年から2020年の間に、テキサスの人口は400万人増え、経済は35%成長した。しかし、こうした成長にもかかわらず、州の安定エネルギー容量は減少した。その間に伸びたのは不安定なエネルギー容量だ。それは3倍近くにもなっていた。内訳を見てみよう。 pic.twitter.com/gtT9EoEKpT

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安定したエネルギーとは化石燃料 (石炭と天然ガス) および原子力である。化石燃料はほぼ途切れることなく電力を生成できる。不安定なエネルギーは再生可能エネルギー、すなわち風力と太陽光だ。可変エネルギーとも呼ばれる。これらが不安定な理由は、母なる自然の気まぐれに左右されるからだ。 pic.twitter.com/VpOw6lPVsv

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2020年、テキサスの電力に占める再生可能エネルギーの割合は25%だった。しかし、2月の嵐でこの割合は8%にまで下がり、ある時点ではたったの1.5%にまで落ち込んだ。 pic.twitter.com/cQiamZ16hm

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その理由は何か? 再生可能エネルギーは天候に恵まれたときだけ役に立つ。しかし、たとえばひどい吹雪が襲来したときなど、空の機嫌が悪ければ役に立たない。雪や氷に覆われると、ソーラー・パネルに太陽光は届かないし、風力タービンは回らない。 pic.twitter.com/aO9RYSOKdO

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こんなに不安定なのに、どうしてよりによってテキサスが再生可能エネルギーに依存するようになってしまったのか? 始まりは1999年だった。州をグリーン・エネルギー王国に変えるというアイデアにテキサスの政治家は左派も右派も飛びついた。当時はそれが素晴らしいアイデアのように聞こえたのだ。 pic.twitter.com/unljasdbTL

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新しい法令を通すこともなく、風力および太陽光発電に ”インセンティブ” という名の補助金を渡すことでこれを実行することにした。これは、風力や太陽光発電の会社にとっては朗報だったが、安定的な電力を供給する会社にとってはそれほどうまい話ではなかった。 pic.twitter.com/2doSnPNMKf

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たとえば、あなたがレストランを経営しているとしよう。ある日、近くにある競争相手のレストランが政府の支援を受けているという情報が入る。 pic.twitter.com/Bus0kTOUc3

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相手は、補助金をたくさんもらっているので、客に代金を請求するどころか、客に金を払って食べてもらっているという。当然のように常連客すら奪われてしまう。相手は納税者の支援で繁盛するが、あなたのレストランには閑古鳥が鳴く。 pic.twitter.com/Mqi7ORgj5n

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この喩えを再生可能エネルギーの現実世界にあてはめてみよう。風力と太陽力は多額の補助金をもらえるので利益が保証されている。化石燃料発電会社のように電力を安定的に供給することを求められることもない。化石燃料発電所が閉鎖され、原子力発電所の建設が進まないのも不思議ではない。 pic.twitter.com/hH3oo8H5AA

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風力および太陽光発電の会社は需要と供給の法則から保護されている。彼らは負けようがない。化石燃料発電所は競争のしようもない。これが、テキサスの電力市場がまともに動かなくなった理由である。 pic.twitter.com/AsFyxGj3v8

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2006年以降、テキサス州は再生可能エネルギーに約190億ドルの補助金を渡している。これはすべて、電気料金の値上げや固定資産税の上昇という形でテキサス州民の財布から出た金だ。その結果、どうなったのか? テキサスの人々が最も必要としているときに、配電網は機能しなくなったのだ。 pic.twitter.com/QZ4Ky6XijM

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残念なことに、このシナリオはアメリカのいたるところで進行している。 過去10年間で、連邦政府は2,300億ドル以上を電力の補助金に使った。これは州の補助金を除いての数字だ。 pic.twitter.com/hAM34IqhL7

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確かにアメリカ政府は化石燃料の電力会社にも補助金を出している。再生可能エネルギーの提唱者はこの点を嬉々として指摘するが、彼らが言わないことがひとつある。化石燃料の電力会社と比較して、生成した電力単位あたりで、風力は17倍、太陽光は75倍の補助金を受け取っているのである。 pic.twitter.com/hS5b85pzEw

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だが、こうした補助金にもかかわらず、再生可能エネルギーがアメリカの総電力供給量に占める割合は4%に過ぎない。 結論は出た。再生可能エネルギーはコストが高く不安定だ。再生可能エネルギーのせいでアメリカの電力王国であるテキサスから電気が失われるなら、あなたの州でも同じことが起こりうる。 pic.twitter.com/qhe8dXDE8V

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この混乱を招いたのは政府の介入である。そろそろ政治家には脇に退いてもらい、問題の解決を自由市場に任せてみてもいい頃だ。 テキサス公共政策財団のジェイソン・アイザックでした。(了) 英文スクリプト: ↓ prageru.com/video/the-grea…