北村紗衣『批評の教室』読書メモ

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かんた @0sak1_m1d0r1

実際、このニュー・クリティシズム的な精読方法は、第二次世界大戦後のアメリカ合衆国で、それまではあまり大学に進学できなかったような階層の学生が英文学を学べるようになってから、教育の場で人気を博すようになりました。 (北村紗衣『批評の教室』22)

2021-09-13 13:41:50
かんた @0sak1_m1d0r1

基本的に作中に出てきているものには全て意味があると考え、とくに複数回出てきているもの、しつこく時間をかけて描写されているもの、通常であればそこに出てこないはずのものには注目しなければなりません。 (北村紗衣『批評の教室』36)

2021-09-22 15:03:14
かんた @0sak1_m1d0r1

「巨人の肩に立つ」は17世紀の科学者アイザック・ニュートンが使ったことで有名になった言葉です。似たような表現はその前からあり、今ではグーグルの学術論文検索システムGoogle Scolarのモットーになっています。 (北村紗衣『批評の教室』70) ニュートンの頃からあった言葉なんだ!

2021-09-24 14:00:36
かんた @0sak1_m1d0r1

クィアというのはもともと「変態の」という意味でネガティヴに使われる言葉だったのですが、そうした言葉でレッテルを貼られてきた当事者たちがこうした侮蔑を逆手にとり、世間的に「正常」とされるセクシュアリティにおさまらないことを「クィア」と呼ぶようになりました。 北村紗衣『批評の教室』81

2021-09-24 14:23:06
かんた @0sak1_m1d0r1

たとえばミュージカル『ウエスト・サイド物語』の原作はシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』なので、この二作は「友達」です。 (北村紗衣『批評の教室』123) 恥ずかしながら知らなかった。

2021-09-24 15:33:19
かんた @0sak1_m1d0r1

批評を書くときは、まずはこのギルバートの宣言を念頭に置くとよいと思います。あなたが書こうとしているのは、クリエイティブな能力が最大限に活用されるひとつの芸術作品です。 (北村紗衣『批評の教室』134)

2021-09-24 16:00:10
かんた @0sak1_m1d0r1

批評のようにある程度説得力を持たせなければいけない文章では、いらないものを削ぎ落として捨てる勇気が必要です。ウサギ穴は手当り次第に全部調べる必要がありますが、調べた後で切り込むのは一箇所だけにすべきです。 (北村紗衣『批評の教室』136)

2021-09-24 16:08:42
かんた @0sak1_m1d0r1

批評を書く時の覚悟として大事なのは、人に好かれたいという気持ちを捨てることです。批評というのは作品を褒めることではなく、批判的に分析することです。良いところはなぜ良いか考え、問題があればそれを直視してなぜダメなのか考えるのが批評であり、

2021-09-25 16:54:49
かんた @0sak1_m1d0r1

それを通して作品の価値や問題点が明らかになります。 (北村紗衣『批評の教室』176)

2021-09-25 16:55:39