娘の「なぜ1+1=2なのか」に対して「りんご1つとりんご1つを合わせると2つになるって説明は」と聞くと「それは『例え』」と返された話

素晴らしい
293
はやし @t_hayashi

博士(哲学)。専門は数学の哲学および数学史。何かあれば thayashi@ucalgary.ca まで。

genealogy.math.ndsu.nodak.edu/id.php?id=2274…

はやし @t_hayashi

娘が「なんで 1+1 は 2 なのか」ときいてきたので「りんご 1 つとりんご 1 つをあわせるとりんご 2 つになるから』って説明はどう?」ときいたら「すべてのものがそうだとはかぎらないし、そもそもそれは『たとえ』であって説明ではない」という「おっ」とおもわされる答えがかえってきた。

2021-09-25 11:37:05
はやし @t_hayashi

明日ここらへんを噛みくだいて説明してみよう。 pic.twitter.com/TOJk8JVVdJ

2021-09-25 11:41:08
拡大
はやし @t_hayashi

ただこの手の形式的な話題はおもしろがれるかどうか向き不向きがあるからなー。(たとえば数学科の学生相手でもたとえば加法が可換であることの証明とかすると辟易とされることがある)

2021-09-25 11:44:08
はやし @t_hayashi

もちろん、"This is what I've been waiting for!" みたいにめちゃくちゃもりあがる人もいる。

2021-09-25 11:47:05
はやし @t_hayashi

ただたいていは「なんでこんな自明なことに証明つけなきゃいけないの」みたいな顔されます。

2021-09-25 11:47:51
はやし @t_hayashi

「1+1 はなぜ 2 なのか」という娘の問いにこたえるべくスライドをつくりはじめたのだけど娘がもとめているのはこういうのではないのかもしれない。 pic.twitter.com/9ta1DQZVR1

2021-09-25 14:06:50
拡大
はやし @t_hayashi

趣味にはしりそうになった。 pic.twitter.com/fKZN4wmODX

2021-09-25 14:20:57
拡大
はやし @t_hayashi

「1+1 はなぜ 2 なのか」という娘の問いにこたえるべくスライドをつくってて「おもしろくなってきやがったぞ」という思いと「おれ何やってんだろ」という思いがつばぜりあいしている。

2021-09-25 14:31:04
はやし @t_hayashi

小学校1年生向けにスライドをつくるのはルビをふるのがたいへんめんどくさいですね。

2021-09-25 14:33:06
はやし @t_hayashi

スライド、「1+1=2 からの数学の哲学入門」みたいな様相を呈してきた。

2021-09-25 15:00:22
はやし @t_hayashi

まじルビふるのきつい。

2021-09-25 15:20:30
はやし @t_hayashi

あ、英語でかけばいいのか。

2021-09-25 15:20:48
はやし @t_hayashi

娘はバイリンガルなのでむしろ英語のほうがこの手のことは理解しやすいかもな。

2021-09-25 15:25:34
はやし @t_hayashi

いやでもたいていのテクニカルタームは彼女の語彙にはまだないか。日本語のそれにくらべればまだ類推しやすいかもしれないという程度で。

2021-09-25 15:27:59
はやし @t_hayashi

ハイッみんな大好きプリンキピア・マテマティカですよ! pic.twitter.com/wWkjXSlQg4

2021-09-25 15:56:32
拡大
はやし @t_hayashi

でも PM のシステムで "1+1=2" の証明とかぜったいにしたくないね。

2021-09-25 15:57:18
はやし @t_hayashi

スライド、自分の復習にもなるのでちょうノリノリでかいてたけど、これはまあ「余談」だな。とりあえず「抽象とは何か」みたいなところをそれなりにていねいに説明して、それについての彼女の出方をみよう。

2021-09-25 16:44:50
はやし @t_hayashi

ただ、"1+1=2" の形式的証明を説明したらどんな反応がかえってくるのか興味があるので、それはする。

2021-09-25 16:46:55
はやし @t_hayashi

スライドも乗りかかった舟なので完成させたい。

2021-09-25 16:48:24
はやし @t_hayashi

ふとおもったけど、こういう講義スライドみたいなやつじゃなくて、たとえば「論理主義者が直観主義者しかいない世界に行ってひと悶着!」みたいな異世界もののお話とかもおもしろいかもしれない。

2021-09-25 18:33:25
はやし @t_hayashi

いうなれば『フラットランド』の数学基礎論版みたいなやつ。amzn.to/3zH7vRo

2021-09-25 18:34:37
フラットランド たくさんの次元のものがたり (講談社選書メチエ)

エドウィン.アボット・アボット,竹内 薫,アイドゥン・ブユクタシ

はやし @t_hayashi

まあなんにせよ娘には、「大の大人が "1+1=2" をめぐって喧々諤々となることがある」ということをしってもらえれば、万々歳。

2021-09-25 18:56:07
はやし @t_hayashi

少なくとも、教条的に「これが唯一の正解!」みたいな感じにはしたくないな。

2021-09-25 19:00:31
1 ・・ 4 次へ