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渡辺一夫『フランス・ルネサンスの人々』「ドレは、キケロの『書簡集』を携えてはいても、新約聖書も旧約聖書ももってはいなかった」。キケロの書簡集てそんなにおもしろいのか。
2009-12-31 22:35:05ノストラダムスは莫大な財産を残して死んだらしい(渡辺一夫)。昔から占い師は大儲けする人がいたんだね、細木数子みたいに。
2010-01-01 22:45:24渡辺一夫の『フランス・ルネサンスの人々』はユマニスムの時代に殺し合いばかりしていた人類に対する筆者の嘆きと繰り言が半分以上を占めている本である。だいたい同じ内容の繰り返しなので、それを飛ばして読むと、すぐ読み終えることができる。
2010-01-09 17:51:48権力を嘲笑しからかうことを使命とする現代ジャーナリズムの最初はエラスムスだったらしい。
2010-01-12 14:01:41エラスムスは中公の「世界の名著22」で読めるんだね。これはどこの図書館にもあるし、家の本棚にもたまにある。
2010-01-13 22:43:07政治と政治家をからかうことはエラスムスが始めたことではなく、我々が知る限りではアリストファネスであり、その次がルキアノスである。エラスムスはそれに倣ったのだ。
2010-01-13 22:48:07エラスムスの『痴愚神礼賛』は題がむつかしげだが、痴愚とはバカということ。それを褒め称える本で、要するに人間は馬鹿だから幸せになれるのだ。みんなバカだね、だから幸せだねてことを書いてる本。本文中の「痴愚」という単語は全部バカに置き換えて読むと、この本の面白さが実によく分かるのだ。
2010-01-14 20:28:50だから『痴愚神礼賛』なんて、小難しい題名にせずに、『バカ万歳』とでもしておけば、みんなに読まれた。もっともそれをマンガで実践したのが、かの赤塚不二夫の『天才バカボン』な~のだ。
2010-01-14 20:50:45考えてみれば、「天才バカボン」は、「バカこそ天才」なのだ。つまり痴愚礼賛と同じ意味なのだ。
2010-01-14 20:52:09エラスムスの『痴愚神礼賛』は本文中の「痴愚」という単語は全部バカに置き換えて読むとこの本の面白さが実によく分かる、と書いたが、ちょっと無理らしい。渡辺一夫先生の翻訳は高級すぎて何が書いてあるのか分からないので、英訳など外国語訳を同時に読む必要があるようだ。
2010-01-16 13:55:37渡辺一夫訳『痴愚神礼賛』は最初の29節までは非常に分かりにくいのに、30~39までは急に分かりやすくなり、40からまた分かりにくくなる。文体も微妙に違ってくる。これは一人で訳したものではなく、沢山の人が分担して訳したものですね。
2010-01-21 10:56:10渡辺一夫の『痴愚神礼賛』の訳の分かりにくいのは、エラスムスが格好つけて同じ単語の繰り返しをさけて、同じ意味のことでも色んな表現で書いているのに、それをそれぞれの単語が持つ特殊な意味で訳し分けてしまっているところがたくさんあるからである。
2010-01-24 14:22:45いまエラスムスの『痴愚神礼賛』のラテン語で読んでるが、これはすごい。エラスムスはこんな本格的なラテン語が書けたんだ。
2010-01-24 23:42:15Latin Library のエラスムスはときどきミスタイプがある。それはgoogle bookからダウンロードした1617年の本でカバーできる。
2010-01-25 23:56:47epubファイルは電子ブックでAdbeのDegital Editionsで読むことができる。zipファイルをダウンロードしたら、解凍せずにファイル名のzipをepubに変えて使う。そのほか、Degital Editionsはpfdファイルも使え、読んだ途中から再開できるのがいい。
2010-01-28 21:38:35正確な綴りは、Adobe Digital Editions ダウンロードには無料の登録が必要だった。
2010-01-28 21:44:08渡辺一夫の『痴愚神礼賛』の翻訳が一番大きな影響を受けているのは、Heinrich Herschの独訳らしい。原文とは大分違うドイツ語訳がそのまま日本語訳に出てくる。
2010-01-29 22:27:22当時、手に入った英訳は仏訳(ネットで見れる)は意訳で逐語訳ではないので、翻訳に困って独訳に頼ったのではないか。
2010-01-29 22:42:10και ταυτα μεν δη ταυτα もうこの話は充分。エラスムスの引用。グーグルブックスの検索で出所がアリストファネスのプルートスと判明。便利な世の中になったなあ。ただし、原本ではκαι ταυτα δη μεν ταυταと書いてるから、エラスムスか書店の間違い。
2010-01-30 11:25:06και ταυτα μεν δη ταυτα はkai tauta men de tauta と読みます。アリストファネスの『福の神』の8行目に出てきます。men deは話のまとめと移行のときに使うとリドルアンドスコット希英辞典にもある。
2010-01-30 11:29:53ここ、「そうだ、まったくそうだ!」(渡辺一夫訳)は間違い。「この話はもういいでしょう」とすべき。
2010-01-30 11:33:28「そうだ、まったくそうだ!」(渡辺一夫訳)はc'est cela précisément(仏訳)から来てるな。.
2010-01-30 16:56:05