インターフェース設計者のためのエスノメソドロジー文献紹介

@ux_trooper さんの最後のついーとがブチ切れているのが気になって仕方がありません。 --- ■追記 続きを読む
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ふしみや @ux_trooper

@n_akiya ウェブで見かけたもので、ちょっと教えて下さい。通信機器がらみでマンマシンインターフェイスの仕事やっていますが、会話分析とい言葉に惹かれています。

2010-04-30 03:08:26
ふしみや @ux_trooper

@n_akiya 昔サッチマンという人が複写機とヒトのやりとりをエスノメソドロジーの手法で分析した論文を書いていたのですが、会話というか対話の質を記述する手法を探しています。良い本がありませんか。

2010-04-30 03:13:55
ふしみや @ux_trooper

@n_akiya サーサスの会話分析の手法ってその方面に使えそうですか。

2010-04-30 07:13:49
n_akiya @n_akiya

@ux_trooper お返事遅くなりました。まず、会話分析の入門本についてですが、1冊にまとまったいい本が日本語の本ではあまりないというのが現状です。サーサス本もいいですが、個人的にはざっくりとしすぎているような感じがしています。というわけで、私のオススメは以下のようになります

2010-04-30 21:03:02
n_akiya @n_akiya

@ux_trooper まず、レヴィンソンの『英語語用論』の中にある会話分析の章がおすすめです。すでに絶版なのが難ですが…。ただ、会話分析の用語邦訳がさだまっていなかった時代に訳されたこともあり、現状から見ると妙な訳があてられている場合が多々見られます

2010-04-30 21:05:14
n_akiya @n_akiya

@ux_trooper 用語については、前田泰樹他編『ワードマップ・エスノメソドロジー』、串田秀也他編『エスノメソドロジーを学ぶ人のために』の会話分析の章で確認するといいと思います。両者はそれぞれエスノメソドロジーについて明快な解説があるのも強みです。

2010-04-30 21:13:45
n_akiya @n_akiya

@ux_trooper エスノメソドロジーと会話分析の関係について気になった場合は、好井裕明編の『エスノメソドロジーの現実』所収の西阪仰「エスノメソドロジストは,どういうわけで会話分析を行うようになったか」が非常にクリアーに書かれています。また余裕があれば、

2010-04-30 21:14:21
n_akiya @n_akiya

@ux_trooper 同著者が月刊言語に連載していた「連載〈会話をフィールドにした男〉サックスのアイデア」はわかりやすく書かれています。入手が多少難しいのが難ですが。それと、会話分析は会話を書き起こすのに特殊が記号を使います。それをもっとも簡潔に、しかしツボをおさえて

2010-04-30 21:16:35
n_akiya @n_akiya

@ux_trooper まとめていると思われるのが、山崎敬一編『実践エスノメソドロジー入門』所収の田中博子「会話分析の方法と会話データの記述法」です。こちらは付属DVDで音声を確認することができるので、便利かと思います。

2010-04-30 21:18:27
n_akiya @n_akiya

@ux_trooper 以降は蛇足かもしれませんが、マンーマシンインタラクションの会話分析系研究について、あげていらっしゃるサッチマンの著作以外には(サッチマン本、大幅加筆で最近第2版がでましたね)、多少古いですが、Luff1他編『Technology in action』や

2010-04-30 21:20:27
n_akiya @n_akiya

@ux_trooper Wooffitt他編『Humans, Computers and Wizards』などがパッと頭に浮かびます。これらは社会学者の側から書かれたものですが、情報工学者の側から書かれたemca in techな本だと、Dourishの

2010-04-30 21:22:55
n_akiya @n_akiya

@ux_trooper 『Where the action is』が良く書かれている本だと思います。その他、教科書系だと、Randall他編『Fieldwork for design』やCrabtreeの『Designing collaborative systems』

2010-04-30 21:25:53
n_akiya @n_akiya

@ux_trooper が読みやすく、よくまとまった本です。ただ、いかんせんemca in techな本は日本語で読めるものは非常に少ないのが現状です。この点は非常に残念ですが…。以上、雑駁ですが、私なりにまとめてみました。ご希望に添えた応答かどうかはわかりませんが…

2010-04-30 21:29:01
ふしみや @ux_trooper

@n_akiya ありがとうございます。通り掛かりの見ず知らずにここまでしていただくとは。まずは頂いた情報を自分なりに消化させていただきます。

2010-04-30 22:06:15
ふしみや @ux_trooper

@n_akiya 私も含めユーザビリティー関連の人間は、心理学系統の情報は集めてますが、エスノ関連に疎いことが実感できました。多謝。

2010-04-30 22:11:11
ふしみや @ux_trooper

@n_akiya …cont) インターフェイス設計の現場にいると、国産モノだと過去何とかうまく行っているものをベースにアレンジするんで根本的な疑問はわかないのですが、外国製品を相手にすると電訳機を通しただけのUIっていうのがあってこれだと対話が成り立たないことがまず起こる。相手

2010-04-30 22:21:06
ふしみや @ux_trooper

RT @ux_trooper @n_akiya (cont… すみません。敵国からの妨害電波でしょうか。きれました。togather見て晒し者になっているのでtweet完了試みます。

2010-05-01 23:17:59
n_akiya @n_akiya

@ux_trooper いえいえ。また何かありましたら遠慮なくお尋ねください。私もいま個人的にユーザビリティテスティングを勉強してますので、こちらからなにかお尋ねすることがあるかもしれませんが、そのときはよろしくお願いします

2010-05-01 23:23:41
ふしみや @ux_trooper

@n_akiya …cont) 外国製品だと欧米系のやりとりの型を電訳機を通しただけのUIっていうのがあってこれだと対話が成り立たないことがまず起こる。そういう言い回しは効かないだろうって修正することになります。でもそもそもなんで対話って成り立っているんだろうって思い質問しました

2010-05-01 23:24:26
n_akiya @n_akiya

@ux_trooper あー、なるほど。でしたら、会話分析はそれを知るのにうってつけだと思います。

2010-05-01 23:32:16
ふしみや @ux_trooper

RT @ux_trooper 会話分析って対話で生まれる内容が対象だと思いますが、会話の単位や型についての研究などあれば、今のユーザビリティーけいの閉塞感の突破口になるやとおもいます。thank you anyway.

2010-05-01 23:32:14
n_akiya @n_akiya

@ux_trooper いや、会話分析も細かくみるといろいろありますが、言語学寄りの会話分析は単位や型の研究が主です。

2010-05-01 23:35:06
n_akiya @n_akiya

@ux_trooper ただ、会話分析が他の研究法と完全に異なるのは、たしかに単位や型といった構造に着目しているものの、それが「定義」になるのではないということです。それは会話をしている人々のなかで破られたり、修正されたりします。さらに、それは会話をしている人々にとって

2010-05-01 23:47:40