稲川淳二の『つぶやき怪談』(2021.09.27)

稲川淳二 @Junji_Inagawa

長雨で、蝉の声も中断されたまま、 戻らぬ夏を待ちながら、 日毎に秋めいてゆく旅の空。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

みなさんお変りないですか？　稲川淳二です。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

今年の怪談ナイトも、 全公演の８割方を無事終える事が出来ました。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

本当にありがとうございました。 感謝でイッパイです。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

そんな訳で、昨年に引き続き会場の控室とホテルの小部屋と、 自室での軟禁状態の日々は、今も続いておりまして、

稲川淳二 @Junji_Inagawa

移動の際の車窓から景色を眺めるくらいで、 外歩きは全くしてませんから、 すっかり運動不足になってしまって、

稲川淳二 @Junji_Inagawa

１８６センチあった身長も、２０センチ縮みました。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

それでは、今回の「つぶやき怪談」 そろそろ始めましょうか。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

ゆったりと、くつろいで、お付き合いいただければと思います。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

そんな訳で、怖ーい噺で楽しんで下さい。 稲川淳二の「つぶやき怪談」、 怖・楽しい時間を、共有しましょうね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

私、大学の時はね、 ほとんど家にも帰らず、遊んでましたよ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

まあ、そういう人間には、そういう仲間が集まるもので、 遊びの種は、誰かがね、色々見つけてきましたよ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

夏休みになんですがね、 愛知県の方に実家がある奴がいて、そいつが、

稲川淳二 @Junji_Inagawa

「前に、自分が遊びにいったところがあるんだけど、そこに行ってみないか」

稲川淳二 @Junji_Inagawa

って、言いだしました。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

そこ、というのはね、農家なんですよ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

過疎の村でね、住む人がいなくなった、農家を解放してくれて、 貸してくれるんですよ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

ちょっと、農家の暮らしの真似事なんて、 出来るわけですね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

あっちこっちに、あったんですよ。 こういうところが。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

仲間4、5人とスーパーやそこいらで、 自炊用の食料なんかを買い込みましてね、

稲川淳二 @Junji_Inagawa

車で、でかけたんです。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

そうしたら、夏なのにねえ、 この村には、コスモスなんて咲いてるんですよ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

元々がこの地方は、寒いところだからかもしれません。