2021年10月7日

茂木健一郎さんの連続ツイート第2584回「日本における「新自由主義」は競争や市場を徹底しない中途半端なものだった」

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茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート2584回をお届けします。文章は即興で書いています。本日は、感想です。

2021-10-07 07:24:32
茂木健一郎 @kenichiromogi

岸田文雄首相が、これまで日本が進めてきた「新自由主義」的な路線を変更し、「新しい資本主義」をつくられようとしていることは良いことだと思う。人間は、安全基地がなければチャレンジできない。社会の中にさまざまな相互支援のネットワークが構築されることを期待したい。

2021-10-07 07:25:46
茂木健一郎 @kenichiromogi

同時に感じるのは、日本においては、「新自由主義」といってもそもそも徹底したものではなかったということである。規制を撤廃して、自由に競争し、市場原理に託すという新自由主義の原理を、日本は実は遂行しておらず、むしろ中途半端なものだったという感が強い。

2021-10-07 07:26:51
茂木健一郎 @kenichiromogi

市場における自由な競争という新自由主義の思想は、さまざまな弊害はあるものの、一方では新しい産業が生まれたり企業が育ったりするメリットが期待された。しかし、日本では、掛け声だおれで、既得権を持っている方々の立場を強化する方向にしか働かなかったきらいがある。

2021-10-07 07:28:09
茂木健一郎 @kenichiromogi

新自由主義を徹底せず、雇用の流動化などの施策が、すでにポジションを持っている人、あるいは新たにポジションを得た人たちの立場、利益を強化する方向にだけ働く傾向があったことが、日本の試みの限界だったように思う。GAFAに相当する新企業が生まれるというよりは、ポジション強化につながった。

2021-10-07 07:29:43
茂木健一郎 @kenichiromogi

本来、新自由主義を徹底するならば、すでにポジションを得た企業、既得権を持つ人たちもまた、チャレンジの対象にならなければならなかったが、むしろ、政治的な文脈などによって強化された人たちの立場が強まる方向に働いたのが日本的な「新自由主義」の欠陥、限界だったように思う。

2021-10-07 07:30:58
茂木健一郎 @kenichiromogi

岸田首相が、「新自由主義」を見直し、「新しい資本主義」を目指すことは歓迎したいが、日本では、そもそもその「新自由主義」自体が、自由な競争や市場原理とは程遠い中途半端なものであったことは、今後の日本を考える上での反省材料としたい。

2021-10-07 07:31:56
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート2584回「日本における「新自由主義」は競争や市場を徹底しない中途半端なものだった」をテーマに6つのツイートをお届けしました。

2021-10-07 07:32:38

コメント

箱のなかの海 @kawa_machi 2021年10月7日
正社員という既得権益、特に解雇規制緩和に踏み込めなかったのは大きいね 新自由主義という言葉は各人が勝手に”悪いもの”を投げ込むバズワードになってるから好きではないけど
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UKB0927 @ukb0927 2021年10月7日
「解雇をしやすい社会」とは本来、必要な人材には待遇をアップするとか、年齢や転職回数でのマイナス評価を無くすとか、失業者の雇用保険や職業訓練を強化するといった雇用に関するあらゆる要素を全面改造するべき課題。なのに企業は労働者側に譲歩する部分は棚上げして(定年と懲戒以外の)解雇だけをチェリーピッキングしているから、「雇用の流動化」が歪なものになっている。
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BONZ @BONZ18288393 2021年10月7日
そもそも教科書通りの新自由主義というかフリードマン的なやつをやった国は存在しない件。日本はタイミングも悪かったと思うし、規制緩和とセットで企業の投資促進と需要喚起に金を投入するべきだった
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四国の紅牛 @ShikokuRedBull 2021年10月7日
新自由主義なんてたいていコネクションで大差がついて、謳い文句の機会の平等なんて程遠い。 平等をうたう社会主義でも、党の役職で大差がつくのと同じ。
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