茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第2587回「ぼくが『イカゲーム』のようなバトルロワイヤルものが苦手な理由」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート２５８７回をお届けします。文章は即興で書いています。本日は、感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

Netflixで「イカゲーム」というのが流行っているらしい。「イカ」というのは何なのか、韓国語でなにか特別な意味があるのかと思ったら、英語でもSquid Gameというので本当に「イカ」のことらしい。バトルロワイヤルもので、社会の不公正とか格差をテーマにしているとのこと。

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ぼくは個人的に「バトルロワイヤル」ものが苦手で、おそらく「イカゲーム」も興味深いとは思うけれども見ないと思う。暴力シーンが苦手だとかそういうこともあるけれども、そもそも、一人だけが生き残るという設定自体に極めて不自然なものを感じてしまうからだ。

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ずっと以前、日本で「バトルロワイヤル」ものの小説が話題になり、確か林真理子さんが激烈な拒否感を表明されていたと思うけれども、ぼくは、そのような設定自体が単純かつ陳腐で、生命の本質に反していると思うから、作品として入り口から否定する気持ちがある。

茂木健一郎 @kenichiromogi

Ｎ人が戦って一人だけが残るという設定自体が、情報量が少なくて、いかにも考えが浅いし、そもそも生命はそのような人工的な設定が行われても、そのような文脈を逸脱し、ぜんぜん関係ないことを始めるものだと考えている。だから「バトルロワイヤル」ものは読まないし見ない。

茂木健一郎 @kenichiromogi

「荒野行動」のようなゲームにおいてバトルロワイヤル的な設定があるのは、まだ許される気がする。実際、マリオカートのバルーンみたいなのをこわすステージは、ほほえましく緩やかなバトルロワイヤルだと言えないこともない。でも、小説やドラマ、映画での設定は、前提が陳腐すぎて見る気がしない。

茂木健一郎 @kenichiromogi

ぼくがこういうことを書いても全く関係なく「イカゲーム」はヒットを続けるだろうし、ひょっとしたら「イカゲーム２」とか「タコゲーム」とか「イクラゲーム」の続編も出るかもしれないけれども、以上のような理由で「バトルロワイヤル」ものに拒絶感のある人も世の中にはいるということを書いておく。

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以上、連続ツイート２５８７回「ぼくが『イカゲーム』のようなバトルロワイヤルものが苦手な理由」をテーマに６つのツイートをお届けしました。