茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第2588回「#47都道府県魅力度ランキング は無意味だし、ニュースバリューがないのでメディアは報じるべきではない」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート２５８８回をお届けします。文章は即興で書いています。本日は、感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

毎年この時期に発表される　#47都道府県魅力度ランキング　、ぼくには全く意味がわからないし、メディアが報じる意義もわからない。無意味な調査だと思うし、ニュースバリューもないと思う。その理由をこれから書く。

茂木健一郎 @kenichiromogi

#47都道府県魅力度ランキング　は、魅力度が「都道府県」という行政単位で測れるという前提に立っているけれども、実際には内部でばらつきがあるし、県境を超えた文化のつながりもある。空間的に連続にパラメータを把握するのならばまだしも、人為的な区切りを採用する意味がわからない。

茂木健一郎 @kenichiromogi

#47都道府県魅力度ランキング　が、「順位」で表示される意味がわからない。調査手法をすべて明らかにした上で、そのスコアを数字で提示するならばまだ意味があるかもしれない。毎回どこかの県が最下位になるに決まっている順位という発表方法は不自然で、スコアそのものを提示する方がよほど良い。

茂木健一郎 @kenichiromogi

#47都道府県魅力度ランキング　をメディアが報じる意味が全くわからない。ニュースバリューがないと思う。毎回、最下位になった県の知事のコメントをとるフォーマットまで確立している意味がわからない。根拠の不明確な数字で、行政が左右されるべきではない。

茂木健一郎 @kenichiromogi

また多くの人がすでに指摘しているように、　#47都道府県魅力度ランキング　は、そのようなスコアを勝手に算出しておいて、それを上げるノウハウ提供や調査を受注するというかたちで「マッチポンプ」のビジネスモデルになりかねない。そのような構造が自明なのにメディアが加担する意味がわからない。

茂木健一郎 @kenichiromogi

#47都道府県魅力度ランキング　は、以上のような構造的問題があるから、メディアは報じるべきではない。調査会社がそのような算出をやるのは勝手だが、世間には無視する権利もある。無意味なランキングの数字よりも、地域の課題に地道に取り組んでそれぞれの地方の生活を充実させるべきだろう。

茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート２５８８回　#47都道府県魅力度ランキング　は無意味だし、ニュースバリューがないのでメディアは報じるべきではない　をテーマに６つのツイートをお届けしました。