発達障害による、言語性IQと動作性IQのアンバランスについて 〜借金玉(@syakkin_dama)氏のツイートより〜

借金玉 @syakkin_dama

発達障害による言語性IQと動作性IQのアンバランス、あくまでも私見だけど １.塹壕を掘ればいいことはわかるが、スコップがうまく動かない ２.穴は掘れるが、塹壕を設計することが出来ない。 このいずれかのパターンに収斂することが多いと最近は思う。

借金玉 @syakkin_dama

１．のパターンは、「大言壮語はするが、実行が追いつかない。夢のような計画が泡のように次々消えていく」タイプの穴にハマりがちで、僕もまぁ典型的なこれだった。このタイプは、「塹壕の設計も大事だが、スコップを動かさなければ１ミリも掘れない」って実感を捨てないことが大切だと思う。

借金玉 @syakkin_dama

結局、「指揮をするにも計画を立てるにも、スコップで実際に穴を掘った経験やそこから生まれる現場に根付いた技術は重要」ってのを捨てると、「口ばっかりの何も出来ない奴」になっちゃうんだよね。本を書くのだって、要するに9割7分は「穴掘り」とか「雪かき」なわけですし。

借金玉 @syakkin_dama

逆に、2.のタイプは「とにかく穴を掘れる奴がえらい、俺はすごい効率でスコップを動かせる」に捕まって、「穴は見えるけど塹壕は見えない」に陥りがちで、こっちはこっちで「アルバイトくらいまでは問題なかった」みたいな罠が待ってる人をわりと見かける。

借金玉 @syakkin_dama

こっちはこっちで「すごい速さで玉ねぎを刻めるともちろん便利だが、それは玉ねぎを刻む技術であって美味しいカレーを作る技術ではない」って理解を大事にする必要がある。玉ねぎ刻み大会で一等賞を取るのは大事だけど、イカしたカレー屋になるためにそれでは足りない。

借金玉 @syakkin_dama

このいずれのタイプも、「苦手なジャンルも頑張って訓練しましょう、辛いけど伸ばさないと後で辛いから」って凡庸な結論になるんだけど １．「あいつは玉ねぎが刻めるだけの無能」 ２．「あいつはレシピばっかり語ってるけど玉ねぎも刻めやしない」 この完全な相似形を描く落とし穴があるんだよね。

借金玉 @syakkin_dama

１．の自覚がある人は「他人を論評するのはいいけれど、他人を論評しても自分の仕事は何一つ積みあがらないし、論評した分の10倍は自分の仕事をしましょうね」っていうすっごい辛い現実を受け入れなきゃいけない。SNSによって、１．のタイプが悪化しやすい素地が出来てしまったと思う。

借金玉 @syakkin_dama

2.の自覚がある人はまったく逆で、「無計画にとにかくスコップで穴を掘り続けても、その努力はどこかで完全な無になってしまう」って事実を認めなければいけない。これはこれで、「とにかく努力する奴が偉い」って信仰にとかでブーストされやすいものではある。

借金玉 @syakkin_dama

宿題をちゃんと提出したら褒められるのはせいぜい高校生まででしかない。でも、玉ねぎを刻まないことにはカレーが出来上がらない。この何一つ矛盾していない事実を受け入れられない人は、実を言えば健常者にすら多い気がする。

借金玉 @syakkin_dama

なので、発達障害児の親御さんはこの１．と２．のどっちに寄ってるか見極めて、発生する問題は正反対とはいえ相似でしかないので「苦手なジャンルも少しずつでいいからやろうね」に持って行ってあげるのが大事だと思います。「勉強はすればえらい」とか「宿題は出すもの」あたりは避けるべきかな。

借金玉 @syakkin_dama

結局、他人を論評し大局観自慢はするがプロダクトをきちんとまとめられない奴。塹壕の設計や戦略は語るけどスコップひとつ扱えない奴って、「FC2でハメ撮り売ってる奴よりぜんぜんダメ」って話でしかないんですよね。

借金玉 @syakkin_dama

逆に、「穴は掘れるけど塹壕が見えてない」人は、一定ラインまで進むとデッドロックにはまるので、「作業を目的や成果に向かって敷衍する」みたいな訓練が必要になると思います。SNSでは↑ツイートのタイプが目立つけど、実社会ではこっちが多いでしょうね。頑張り屋は若いころなら、褒められるから。