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本能としての平等主義と貨幣化によるエガリタリアニズムの麻痺

ヒトは平等主義に向けた本能を唯一進化させたアニマルだ
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エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

現代社会では資源が貨幣化されたことで、富裕層は貧困層から生きる糧を奪っている、という現実が見えにくくなっている。もう一度あらゆる貨幣が食物資源に戻れば、全体の富の82%を1%の富裕層が独占するおかしさに誰もが気づくはずだ。我々のエガリタリアニズムは貨幣経済によって"麻痺"している。

2021-02-04 16:11:11
エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

もう一つの問題は、資本主義の浸透によってビジネススキルとプレスティージ心理が固く結びついたことだ。金持ちを憎む者は一生カネを稼げるようにはならない。金持ちに憧れ「どうしたら金を稼げるようになりますか?」と従順に師事する者にこそ、そのチャンスは訪れる。 pic.twitter.com/qQ8jiV4UKg

2021-02-04 16:21:21
エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

貧困層の一ヶ月分の食糧(費)を富裕層はたった一食で使いきる。ドラマ『ウォーキング・デッド』の世界でそんなことが起これば人々はカンカンになって怒るが、貨幣経済と独立家族は他人の生存・生殖を脅かして贅沢な暮らしをすることの罪悪感を消す。そもそも追放の恐れがなければ罪悪感は必要ない。

2021-02-04 16:33:45
エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

「自由競争こそ、生物としてのヒトの本来の姿だ」と考える人がいる。平等主義に向けた本能が進化によって生じるわけがない、ホモサピエンスはそんなものを持っていないと。だから経済的勝者たちが貧困層の生存と生殖を脅かしてでも富を独占したがるのは自然なことだ、進化心理学の必然的帰結だ──と。 pic.twitter.com/9DmwxJ3gGo

2021-02-16 10:50:45
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エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

進化人類学者はその考えを批判している。「ちがう、ヒトは平等主義に向けた本能を唯一進化させたアニマルだ」と。ヒトの道徳心には進化した生物学的基盤/モラルの味覚があることが知られている。この"道徳本能"には、一部の人間が弱者を踏みつけ、富を独占することに怒りを覚える感情が含まれている。 pic.twitter.com/lpKDdfPdIY

2021-02-16 10:58:55
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エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

ただし、現代の環境のもとで人類のエガリタリアン本能はまともに働かなくなっている。それは最近の文化的変化(例: 食糧へのエガリタリアン本能は働くが、貨幣には働きにくい)が原因だ。貧困層の一ヶ月分の食糧をたった一食で食べきる富裕層に対して怒りは湧いても、貨幣なら人びとの怒りが麻痺する。 twitter.com/selfcomestomin…

2021-02-16 11:06:15
エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

また、リバタリアンなど、後天的な発達要因によってほとんどの道徳本能が「停止」してしまったヒト個体も存在する。平等的先史社会のように弱者マジョリティが一致団結して「資源を皆に分け与えろ、さもなくばお前を追放・処刑する」と暴力的直接行動を起こさなくなった事がその神経発達を助長している pic.twitter.com/kv6ZVmU8Fh

2021-02-16 11:13:08
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