ニセ科学の社会的リスク

Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

○○水とかEM菌とかニセ医療とかもそうなんだけど、昔なら科学的裏付けのある情報が主に流通していたような場面でも、今はネットでニセ科学が流布されて、大量の人々が騙される。その一部が問いあわせをするだけで、専門家が容易にパンクする非対称性がある。

Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

そこをどう補ったら良いのかってのが悩ましいところで、どうもすっきりした解決策が思いつかない。 その分野の専門家は必ずしも解説の専門家では無かったりするし、そもそも一線級の専門家に一般質問の対応をさせてたらそれだけで社会の損失になる。

Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

日本の国力を削ぎたかったら簡単だ、どんどんニセ科学を流布してやればいい。 反HPVワクチン運動の影響に見られるように、毎年何千人もの人命を奪い、そのさらに何倍もの出生数を減らせたりする。 togetter.com/li/1517337 安いコストで、国力を長期に亘って削ぐことができる。下手な兵器より効果的。

Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

他にも、バイ菌の塊を飲ませるとか、何倍もの料金を取る一方で治せるはずの癌治療を妨害して手遅れにするとか、命を危険に晒すようなニセ科学が蔓延っている。 gijika.com

Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

ニセ科学は「そうだったらいいな」という心の隙につけ込んでくる点で、世間一般に見られる詐欺と基本は変わらない。 また一見して「科学」を装っているので、なまじ素養のある人の方がむしろ騙されたりする。

Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

むしろ問題は「実は詐欺だ」って気付いて貰えるかどうか、ってところで。 「それ、詐欺ですよ」って伝えれば済む（自分で調べ直してくれる）人はいいのだけど。単に伝えるだけで済まない人の場合は、大変。

Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

伝えるだけで済まない理由にも色々あって a) 自分の情報源を覚えていなくて、信頼性の比較が出来ずに動けなくなる（これがニセ科学の目的であることも多い） b) プライドが邪魔をする c) 個人的な信頼関係を重視する 等々のケースがある。

Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

a) の場合は情報源を探し出して比較できれば、なんとかなることもある。 b) c) の場合は、赤の他人にはかなり大変。 やり取りの中で信頼関係を築けばなんとかなることもあるけど、苦手な人にとっては相当な心理的負荷になることも。

Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

簡潔に要件を言うだけ言って、通じなかったら諦める、という対応を選ぶこともあります。 特にb) のケースの場合、相手が気分を害して逆上したり、粘着してきたりもするのだけど…それこそが騙される要因なので、それを変えるところまで付き合いたくても、難しいです…。

Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

例えば最近ようやくHPVワクチン再普及の方向に動いてるけど、関係者の方々の努力ってもの凄く献身的で、神様か？っていう感じに見えます。それでもなかなか元に戻らない。ニセ科学流布の容易さに比して、余りにも専門家の負担、そして国全体への害が大きいと思えます。

Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

なんで最終的には、何らかの形で、そもそもニセ科学の流布を強制力を持って抑制する仕組みがあるべきだと思っています。 SNS各社である程度取り組みもされてるけど、国のレベルでも法的に対策が必要ではないかと思ってます。

Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

もちろん個々人のレベルでも、パターンを覚えておく等の対策は有効だけど…それはそれで、社会全体でみれば馬鹿にならないコストでもあるので。 twitter.com/kei_sakurai/st…

Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

「世界の科学者達はああ言っているが、あれは嘘だ陰謀だ。この俺様（達）こそが、真実を知っている。さぁ、この本を買え。ブログや動画のPVに貢献せよ」 ってのは要するに、同じリングで戦う代わりに、観客を扇動して対戦相手を襲わせようとしてるわけで。 どんな肩書きの方であれ、卑怯です。 pic.twitter.com/69otDaAAIi

2021-10-07 01:31:33