- fujishiro1127
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マスターは眉間にしわを寄せた。「これなんて言い方、するんじゃないの。では、お願いいたします。」そして彼が目玉のほうを向くと、それはわずかに目を細めて言った。「ワタシノナマエ、オゾノ・コブラノスキー。キキオボエハナイカ?コゾウ…」「…え………」To Be Continued…
2011-08-16 01:00:28ああ…本当にまったくわけがわからない。僕は、もう黙っているほうがよいと、うつむいてしまった。「申し訳ありません…。あのね。ホントに少し落ち着きなさい。今からちゃんと説明するから。」マスターの言葉に、僕は、半信半疑で顔を上げた。「説明?これについてですか?」
2011-08-16 00:54:56大丈夫なわけがない。今度ばかりは。「もう…意味がわからないんですけど…マスター…。」情けなくマスターを見つめると、目玉がまたしゃべった。「マッタク…オオゲサナコゾウダ…。」なにやら、今まで聞いたことのないような、機械的で、片言な話し方。正直気味が悪かった。
2011-08-16 00:51:55頭をさすりながら振り返ると、マスター秋山がマラカスを持って立っていた。「……あ……う…。」大丈夫ー?と、両手に持ったマラカスを軽く振りながらたずねるマスターを見て、ようやく自分がマラカスでひっぱたかれたのだと理解した。「だ、いじょ、ぶってえ…。」
2011-08-16 00:48:00「…ウルサイナ…」「しゃべったー!!!!目玉がしゃべったよおおおおお!!!目玉お◎じかよおおおお!!!わああああa…?!」ぱっこーん!と、軽快な音がして、僕はその音と、頭部に走る痛みに我に返った。「はいはい!!本音がいろいろ出たところでその辺にしときなさーい!」
2011-08-16 00:46:01「め、め、めだ、目玉…目玉だああああああ!!!!な、なんだ?!なんなんだよこの研究所!!もうわけわかんねえよおおおおお!!」「………スコシ、オチツイタラドウダ…コゾウ…。」「これが落ち着いていられるか!…て、しゃべったああああああああああ!!!!」
2011-08-16 00:42:56マスターがスイッチを押すと、壁だと思っていたところが、音を立てて開けた。「…!!」そしてそこには、巨大なモニターのようなものがあった。目を疑う僕に、マスターは笑顔で告げた。「ここから先は、このお方に説明願います。」そうして、リモコンのスイッチをまた押した。
2011-08-16 00:37:24※第十話までのあらすじ:未来型音楽研究所 CHAOS UNIONの研究員である僕は、ある日幹部棟に呼び出される。そこで出会ったマスター秋山こと、秋山勝彦主任研究員に、僕は、UNIONの創設者、平沢進総帥の失踪を知らされる。そして、あろうことか、総帥を探してくれと依頼されて…。
2011-08-16 00:32:03