天界学園文芸部秋のポエム発表会2021
- nattosansai
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天界学園文化祭の数日前-----文化祭に向けて慌ただしく出し物の準備や装飾に励む校内。皆が決められた役割を果たす中、僕は同じクラスメイトで生徒会役員書記の天音かなたさんからハロウィンの装飾準備を手伝って欲しいと頼まれ、少し緊張しつつも高まる気持ちを抑えて彼女の到着をひとり待っていた。
2021-10-27 02:35:35彼女は普段物静かだが誰に対しても心優しくて、時折見せる柔和な表情や悪戯な笑みに魅了されて憧れる者も多い。秘密裏にファンクラブが結成されるほどで、かくいう僕もそのひとりである。 そんな天音さんの到着を待っていると不意に後ろから声をかけられた。「お待たせ!ごめんね、遅くなっちゃった」
2021-10-27 02:35:36振り向くとそこには僕の胸の高さほどの身長しかないはずの天音さんと目が合う。...いや、正確には天音さんの頭に乗ったハロウィンカボチャと目が合ったのだ。少し視線を落とすと、吸い込まれそうな大きく綺麗な瞳と下ろした長い前髪から見え隠れするクモの巣のシールが見えた。
2021-10-27 02:35:36クールな物腰からはおよそ想像出来ないほどハロウィンを楽しんでいる様子で、彼女の可愛さと普段見られない一面を見られたという幸運に、内心舞い上がっていた。 気付かぬ内にまじまじと見つめてしまったのか、ほんの少し照れくさそうに笑う天音さんが再び口を開いた。
2021-10-27 02:35:36「もしもね?君さえよければ...ボクとふたりで文化祭回らない?」-----まるで池袋駅前のような賑やかな校内の中で、僕と天音さんの間の空間だけが時が止まったようだった。数秒経って高まる鼓動と、嬉しさの余りうわずる声で僕は----- みたいな小説かイラストを誰か書いてほちいの😇誰か描いて?
2021-10-27 02:35:37「あ、起きた?」 聞き慣れた声で目を覚ます。 視界に広がるのは見慣れた天使の顔。けどいつもと違うのは、近すぎる距離と、後頭部から伝わる体温と柔らかさ。 あぁ膝枕されてる…幸せな目覚めだ… そこで本当に目を覚ます。 配信中に寝落ちしたのは残念だが、良い夢を見れたから良しとしよう。
2021-10-31 03:41:17ライブが終わった後の帰り道 天使と悪魔の3人で帰り、悪魔とは家が別の方向なので別れる 「今日のライブ凄く楽しかったぁぁぁ!君ずっと👾に夢中だったよね?」 確かに悪魔の歌声は力強く素晴らしくて夢中になっていたが天使の歌声も素晴らしく僕達に今までの感謝を伝えてくれるような選曲で涙が出た
2021-10-31 03:43:12つまりどちらも選びきれないほどよかったのだ 「僕も凄く頑張ったでしょ!みんながいつもたくさん褒めてくれるから最近歌うのが楽しくて時間がもっと欲しいくらい夢中になっちゃったよ!」 僕と天使は満足そうにライブの余韻に浸りながら語り、帰り道を歩いていると小さい声で天使が一言
2021-10-31 03:43:12「今日だけは👾より僕に夢中になって…」 天使はいつも他人を気遣うことが多く自分から前に出ることのない縁の下の力持ちのような存在だったが、今日だけは自分のことを一番に見てほしいという思いを感じ取った… 天使を一番に推している以上僕の想いも伝えないといけないと思い、勇気を振り絞って
2021-10-31 03:43:12想いを伝えた その言葉を聞くと天使は 「これからも僕のことに夢中になって ずっとずっと一番であってほしい…」 天使の内に秘めていた想いを聞くことができ、これからも最推しとしてたくさん褒めて応援するという決意がみなぎった いつか見たいと夢見てる天使がソロライブで輝く姿を見るために…
2021-10-31 03:43:13今の時間ならバレてんよな? 僕は、マラソン大会で走っていた。 隣には幻なのか「天音かなた」がおり、 たわいもない日常会話の話をしながら走っていた。かなたんは走るのが僕より少し遅くて僕は、かなたんに合わせながら走っていた。頑張って走っている姿は可愛くて、愛おしい程であった。
2021-10-31 07:20:2430キロに及ぶマラソン大会で、ずっとかなたんと話し続けた僕は、ゴールする頃にはかなたんに心を撃ち抜かれてた。 僕は、このとき天音かなたのガチ恋になると決めたのだ。 という夢の中の話であった。
2021-10-31 07:22:28今日は10月31日、そう、ハロウィンの日だ。 もう10月も終わる、そんな日だ。 「街は賑わってるんだろうなぁ」 彼はそう思いながら日中をだらだらと過ごしていた。気づいたら夕方になっていた。そして彼は 「風に当たりたいし、ちょっと街へ出てみるか」 と思い、街へと足を運んだ。
2021-10-31 09:28:32街へ出ると街は色々な仮装をした若者で大賑わいだった。すると突然 「Trick or Treat?」 仮装をした銀髪の美少女が目の前に立っていた。彼はポケットの中にあった飴玉を取り出して 「これでいい?」 すると彼女は喜んで飴玉を受け取って街中と戻って行った。
2021-10-31 09:28:47今思うと 「なんで街へ出てきたんだ、さっきの子めちゃくちゃ可愛かったなぁ」 と思いながら彼は帰路へつく。 帰り道、自販機でコーラの缶を買い 「いつ飲んでもコーラは美味いなぁ」 と思いながら自宅へと足を進める。 ふと、誰かに後をつけられてると感じた。
2021-10-31 09:29:02そんなことは気にせず、彼はそのまま歩いた。気がつくと自宅の前だった。振り向くと、街でお菓子をあげた銀髪の美少女が目の前にいた。そして 「さっきはお菓子をくれてありがとう!」 と彼女は言った。彼は 「どうして後をつけてきたの?」 と聞くと彼女は
2021-10-31 09:29:15「お兄さんが元気なさそうだったから、元気になる魔法をかけてあげたいなぁと思ってね~」 と答えた。まあ、朝も昼も食べずにフラフラした状態で街に出たからそう思われても仕方がない。 「今日何も食べてないの?だったら僕がご飯を作ってあげるね!」
2021-10-31 09:29:31そう言って、彼女は許可なく彼の部屋へと上がったのだった… 彼女は楽しそうに台所に立ち、料理をしていた。 「何か手伝うよ」 彼はそう言ったが 「いいの、お兄さんはソファーにでも座ってゆっくりしてて」 と言われその通りにした。
2021-10-31 09:29:46「おまたせ!できたよ~」 と言われ出てきたのはふわっふわでとろっとろのオムライスだった。彼女はケチャップを持ってきて✧を描いた。 「なぜこの形なんだ?」 という疑問はさておき、彼はオムライスを食べた。 「美味しい!」 その一言に尽きる。
2021-10-31 09:30:01「でしょ~料理には自信があるんだ~😊」 と彼女は自信げに言った。 彼はそのオムライスを10分も立たないうちに完食した。 「ありがとう、美味しかったよ。」 そう言うと彼女は 「よかった、元気が出たみたいだね!それじゃあ僕は帰ろうかな」 と言った。
2021-10-31 09:30:18「家まで送っていくよ」 と言ったが彼女は 「大丈夫、お兄さんがそう思ってくれるだけでも嬉しいよ」 と言って断られた。 玄関まで行った時に彼女は振り向いて
2021-10-31 09:30:35「いつも本当にお疲れ様、いつも頑張っててえらい!これからも頑張ってね!」 彼女はそう言うとドアを開けて去っていった。 「待って!やっぱり家まで送っていくよ」 彼はそう言ったが、玄関のドアを開けて外を見ても彼女の姿はもうなかった。
2021-10-31 09:30:51「彼女はいったい誰だったんだろう、可愛かったなぁ」 彼は彼女に心を撃ち抜かれてしまったのだった。せめて名前だけは聞いておけばよかったなぁと思った。それはさておき、彼は 「明日からは11月だ、気持ちを切り替えて頑張ろう」 そう思ったのであった。
2021-10-31 09:31:08「...いよいよだね」 いつもより少しうわずった声で、僕に語りかけるとも自分に言い聞かせるとも分からないように小さく呟いた。 「大丈夫?さっきから2オクターブ上のトーンで呟いてるけど。今日のセトリはシャルルからじゃないよ。緊張でお腹PPになってない?」 「なってねーわ!ふざけんなまじ」
2021-10-31 11:50:23